第3話一家離散(ロスト・ザ・ファミリア) その二
ロスト・ザ・ファミリア その二
【キャアアアアア!!!】
左衛子はただ大きな声を上げる事しか出来なかった。
それでつい…左衛子は妹美和子を連れて家を飛び出してしまう。
皆ショックだったのか誰も何も言わなかった。
左衛子達はは気が付けば…今朝栄作さんと会った公園に来ていた。
母右衛子が父の死を信じられなかった様に左衛子も今は母の死を信じられないでいる。
家に帰れば母がまた今朝みたいに元気に返事を返してくれる。
そんな淡い期待を描こうとも…それが現実になる事はないのだと左衛子は理解してしまう…左衛子は公園のブランコに座り空を見上げる。そうすると空はまだオレンジ色に輝いているが昼ほどの明るさはなく徐々に徐々に暗く暗くなって行く…その景色を眺める度に左衛子はこの景色が今の私達の人生を描いているかの様に思う自分が…
左衛子は空を見上げるが前が霞んでいる。どうやら涙を流している様だ。
【涙…私…久しぶりかも…こんなに涙を流したの…お母さんぁ…】
ここ数年は涙を流していなかったからか堰を切ったように涙が溢れる。
目を袖で擦るが涙はまるで壊れた給水機のように止まる事無く流れ続ける。
それも当然昨日までいた大事な人が今さっきいなくなってしまったのだから
【お義姉ちゃん…ひっく…ひっく】
と美和子もそれに釣られて涙を流す…美和子の頭を優しく撫でて背中をさする。
公園の子供達が次々と帰る中二人はどうするべきかも話せず…
ただ二人はブランコに乗り上下にゆっくりと首を下に傾けて揺られている。
【あれ…左衛子ちゃん…朝ぶりじゃないか?…】
そこに左衛子の従兄弟で銀行員の汐田栄作が現れた。
【栄にーちゃんどうして…ここに…銀行の仕事は?
強盗があったってそれに家も方向違うでしょ!】
【それは昨日だからもう片付いたし…今日は偶々仕事があんまりない日でね…
だからいつもより早く帰れたから折角ならいつもとは違う道をと思ってね…】
左衛子は色々な話を汐田に聞いてもらう事になった。自己紹介も兼ねて
【ねぇ…お姉ちゃんこの人は誰】
【この人はお姉ちゃんのいとこの人だよ汐田栄作さん近くの銀行で銀行員をしてるの】
【よろしく…えーと名前は…】
【美和子です。父さんが施設で拾って来た義理の妹です。】
【はぁ…そうなんだ…まぁこれからどうするかだね…そうだこれから
俺の学生時代からの悪友が私立探偵をしているんだけど会いに行かない?】
【探偵…ですか?】
【あぁ今から行けば三十分位で着くからさ】
【あのちょっちょっと】
左衛子達の返事も待たずして汐田さんの車に乗せられた。
白のバンに乗せられて左衛子達は道を駆け巡る。
そして車に揺られる事約三十分着いた場所は
木々が生い茂り様々な色のキノコが咲いている山の中であった。
【あのここにあるんです。…その探偵さんがいる場所が…】
【あぁもう少し歩けば着くから…ここからじゃ車は使えないから…歩きでねぇ】
三人で山の道を歩く左衛子と美和子は
二人で怖さからか互いに互いを抱きしめ合っている。
汐田は相も変わらずおちゃらけた笑顔で歩いて行く。そうする事十五分程が経過した。
そこには大きく薄暗く古く洋風だが何処かメタリックな色彩の洋館が姿を表した。
そこは日本で良く聞く怖い話ではなく
何処か西洋のホラーの印象を想起させるデザインをしている。
【ここが…俺の悪友東城彰彦のいる…洋風マンションの(正命堂)だ!】
【マンション何ですか?これって………ちょっと待って下さい!今汐田さん
なんて言いまた。東城彰彦って言いましたよね…知り合いなんですか…
あのかの名探偵東城彰彦と…悪友って言いましたよね】
【あぁ…そうだよ…でもまさか君がここまで彼のファンだったなんて世間って…狭いね】
とテンション爆発気味の左衛子に押され気味の汐田であった。
そうこう話してる内に三人は正命堂の中へ入って行く。
中は外は打って変わって高級なグランドホテルさながらな見た目で
床は踏むのも憚れそうな程生地がしっかりしてそうな絨毯が敷かれている。
壁は一面反射する程ピカピカと光り輝き天井には大きめなシャンデリアが設置されている等どこをどう見ようとも高級と言う一言では表せられない程の煌びやかに見える。
さらに進むと受付にマンションコンシェルジュの女性がいるのが分かる。
サラサラの長い茶色の髪にパッチリとした二重まぶたに青の瞳にと美人の三拍子が
揃った様な美人…受付なのに煌めいてまるで舞台のお姫様に見える程だ。
そしてそんな美人な受付嬢を前に姉妹は最初は大丈夫かと不安だったが
汐田は東城の知り合いだと話すとあっさりと通してもえたのであった。
それを見てこのマンションのセキュリティを心配する姉妹
汐田はこの高級そうなマンションに怯える二人に
このマンションはグレードは然程高くないよと教えるが
二人が気にているのは今はそこではないと思う姉妹達であった。
【ここが東城様の部屋なんですね…】
エレベーターを使い部屋のある階まで行くとその階の部屋の開札は金の塗装がされているのが目に着くそれはまさに純金としか言えない光沢のある質感であった。
(汐田さんはこのマンションはグレードはさほど高くないと言っていたが絶対嘘だわ)
左衛子は表札を眺めて固まってしまう。
ドアも見てくれは普通のドアだがそれが…
マンション自体の見た目からこのドアも高級な物に見えてくる。
汐田さんが部屋のドアを開ける。閉まっていたのか強めにやや強引に部屋のを開けると
そこはとても暗くカーテン等で明かりが閉ざされてはいるが
棚には本や資料らしきファイルが名前順と番号や並び埃ひとつない綺麗な部屋だった。
【ありゃおかしいなぁ…】
【確かにおかしいです。私の愛しい東城様がいません!!】
【いやっそうじゃなくて】
と汐田が手を横に振る…左衛子と美和子がきょとんとした顔をして汐田を見つめる。
3人は当たりをひたすらキョロキョロと観察しているとふと前の方からと声が聞こえる。
【おい!おい!汐田君いや…汐田…生憎
今日はもう店仕舞いだよ…客人なら…明日以降にしなぁさいな…目障りだ。】
と何処からともなく声が聞こえてくる。
その声は低くないが高くもなく男性的でもあり女性的でもある声質ではあるが…
何処か不機嫌そうだと分かるトーンの声が3人に届く。
各々が当たりを見渡すがやはりと言うべきかいない
だが中央にザ所長用と言わんばかりの金色の高級そうな机が横向きに左右に縦向きに
置いてあり中央の横向きの机にある銀色の椅子が反対側を向いている。
そしてよくよく聞くと声の主は中央にある机の椅子が猛スピードで回転する。
その椅子の回転が止まるとそこに一つの人影が見える。
【キャア!!!東城様だわ!!】
【うるさ!】
【はは…東城やっぱりいたか…店仕舞いってまだ五時前だぞ!】
そこには白と黒のアシンメトリーな髪色に片目が隠れた髪型さらにそこからチラリと見える肌にはつぎはぎの後がチラリと見える。
そうして黒一色のトータルネックを着ている偉丈夫がいた。
体型は痩せ型で顔付きは童顔の男が金色の椅子に鎮座し
机に両手を肘を付けて手を組んでいる。探偵なのかは分からないが風格のある出立ちだ。
【やっぱりじゃないよ…予定より随分遅かったじゃないか…三十分オーバーだ。
しっかりしておくれよ…それに今のご時世は働き方改革だよ…だがまぁ僕は残念な事に
これが導入される彼方前から改革済みだがね…まぁ…良い
それで例の依頼人はその二人か…背丈的に姉妹だな…
しかも君ら血は繋がってい無いだろ…訳ありかい?不躾かもしれまいがね…】
【えー東城様なんでわかるんですか!キャー】
【IQが溶けてるな】
左衛子は憧れの名探偵東城彰彦の登場に完全に有頂天と言わんばかりに両手を絡み合わせて合掌させ目もハートの形をしているタイプで興奮している事が明け透けである。
その左衛子の姿を見て義理とはいえ曲がりなりにも姉だがテンションには流石に
ついていけず少しばかりうざったくなり始めている美和子なのであった。
【そりゃ分かるさ…まず親子にしては年が近く見えるし顔立ちも親子なら約80%似る
親の遺伝子を引き引き継いでるからな…なら父親に似ているのかもしれないがだが顔は
親の遺伝子を良く表す部位だが母親に似ている部分が生憎見受けられず分かりやすく
言えば見た目が天と地程似てないからだからそれが違うなら
姉妹だが姉妹にしては随分年が離れている今時血の繋がりのある歳の差兄弟姉妹も
あり得るが見るに10歳差かそこらだ10歳差ならそういるもんじゃない10代で産んだなら
分かるが大体の親は20代から30代が多いが10年開けるなら妊期的にも辛いしそれなら
顔が似るのも約50%前後だがそれでも顔の部位に似ている部分が出るはずだが
それもないなら血の繋がらない義理の姉妹が妥当だと…思っただけ
推理もクソも無いありはしないが客観的なちょっとした…
分析って所だが…合ってたかい?】
コーヒーを啜りながら姉妹に少し失礼な事を平然と優しく穏やかに問う東城
【凄い…あの数秒間でそこまで考えるなんて流石名探偵です。】
【そうかな?…てかいきなり顔に天と地の差があるって
ただただの失礼な人でしょ…それは…てか良く喋りますね…
堰を切ったようように汐田さん本当にこの人名探偵なんですか?】
左衛子は東城の完全なイエスマン信者と化しており褒める事だけに脳がシフトしている為
自分たちがナチュラルに少しdisられている事にはまるで気づいていない…美和子は…
その言葉に(いやどっちが下だよコラ!)と言う思いを胸に秘めてやや苦い笑顔で返す。
東城は美和子のある言葉に眉をひそめる。そうして汐田が穏便に済ませようとする。
【ごめんね…昔からこう言う(やな)奴でね!
まぁ彼結構理論派なんだ…それに推理になると口数が増えるだよ…キモ
面白いよねいつものほぼ仏像みたいなのに】
【誰が仏像ヅラだよ!お前さんも十分失礼だろ!
後キモいって言おうとしたよね…全然隠せてねぇからね
まぁそれより依頼の方だが何の犬を探すんだい…料金は高いからね…】
汐田は彼とは学生時代からの悪友なので彼…東城の性格の悪さや意地汚さをどこの誰よりも知っている。その為彼をひたすらいびっている。嫌な奴であるからか彼も東城を貶すのに
躊躇いが無いようだ。それを聞いた東城は軽くイラつきながらも怒りすぎると禿げると感じ
あまり汐田の弄りを深追いせずに無視して本題に切り込む。左衛子はある疑問に切り込む
【犬?なんで犬なんですか?汐田さん】
【ははっ彼元々殺人専門の探偵一族のでなんだけどそれが嫌になって
今はしがない私立探偵をしているんだよ…前々までは殺人も結構あったけど
今は依頼は大体逃げ出した犬探しや浮気調査やいじめ調査なんか
ばっかなんだよねそれでそれで】
パチン!!汐田は強めに東城にはたかれる。弄りは無視したが流石に大胆な
個人情報の開示は不味かったらしく激しく頭をパチンとしばかれてしまう。
【何すんのよ…いきなり…】
【お前さんこそ何ニコニコして平然と独断で人の個人情報を開示してんのよ
訴えるぞ!こう見えても裁判には出費は惜しまない派だからね…
後俺は私立探偵じゃないよ…勝手にお前らが言ってるだけさ…!】
汐田は東城からのいきなりの手刀によりにこやかだった顔が
一瞬で不機嫌そうになり一方の東城は彼の自分を小馬鹿にした態度はいつもの事だが
流石に親しき中にも礼儀ありを欠いた行動に流石にと東城の手刀が飛ぶさらに自身が
嫌いな探偵だと他所で触れ回る馬鹿にはそれ位が丁度良い仕置きと
言わんばかりに息を荒く鳴らしている。
【えーー!違うんですか?】
【あぁ俺はしがない人の下賤な話が好きなだけのしがないただの調査員だよ…
世間が勝手にああ言って持ち上げてるだけさぁ…
探偵なんて言う最低な連中と一緒にしないでくれ…特にボクに前にいる
そこの探偵オタクのお嬢君…
君みたいな子にはにな!正直うざったらしくて仕方ない…】
【それも十分ただの最低な人では!まぁ確かに!この人は確かにウザイかも…!
特に天国と地獄みたいな二面性が…!】
【ちょっと二人とも酷い…!!言葉の串刺し刑だよ!!】
左衛子は東城が自分の好きな作品の主人公の探偵に似ている事に親近感を覚えていたが
彼が探偵では無いと言った事でその前提が崩れて困惑する。
一方で東城は彼女のような過激なタイプのファンどころかファン自体に興味がなく
むしろウザイとまで言う。美和子もそれに同調して左衛子に冷たい視線を送る。
左衛子はその二人の態度にショックによりブルブルと震えて青ざめる。
【まぁいいだろ…依頼受けてくれても】
汐田の言葉を受けて首を横に振りながら今朝の朝刊の新聞紙を取り出して広げて読む
【無理だな…恐らく君らが依頼したい案件は殺人だろ…さらに恐らく君らの
身内が被害者の案件だ…さらにしかも家族の…そうだろ。】
【正解です。でもなんで分かったんですか?まだ私たちは何も…】
左衛子の素朴な疑問に東城はクスリっと笑みをこぼして答える。
朝刊のチラシを眺めて今夜の晩飯に悩みながら何故分かったのかと答える。
【簡単な話だが…
まず殺人なら当然最初は警察を頼る筈だ!それをせずに探偵に依頼すると言う事は
直ぐにでも様々な情報が欲しいか自分達で調べたいかの場合だここまでやろうとする
根気がある時は大体身内が被害者の時で…さらに子供だけで調べるそれで親を頼れない。
さらに目の下が赤くなっているこれは恐らく沢山涙を流しそれを袖で強く拭ったから
だから目の下が腫れて少し赤くなってるし服の袖が少し濡れているのがその証拠だ。
その場合は恋人か家族だがさらには姉妹でこんなとこに来るって事は片方の恋人或いは
両方の恋人が死ぬ確率も低いじゃあ彼氏ではないなら両親両方か片親でその親が
やられたかだな…どうだ…違ってるかい?お嬢さん方?】
東城の推理は的を得た物だった。
それを告げると東城は金色の椅子から腰を上げて向かい側にある机に腰掛ける。
そしてそれを聞いた左衛子は凄いと両手を合わせるがそれでは話が進まないので
東城にどうにか依頼を受け入れて欲しいが為に食い下がらずに言う。
【凄いです!!確かに合ってますが…
でもそれなら尚更東城さんに来て欲しいです。
あの名探偵と言われている東城彰彦様に…是非来て欲しいです。】
【名探偵…か俺は自分で名乗った事は無いから他人からの蔑称だな…個人的価値観では
俺は探偵と言う連中が大っ嫌いだしまず探偵は殺人事件に首を突っ込んだりましては解決なんかしないんだよ!ちゃちな探偵小説の読み過ぎによる禁断症状だな!…俺が大好きな探偵小説は赤川次郎と横溝正史作品だけだから同担は拒否だから…てか悪いな…君もしかして
あの人の達の作品を読んでないのか?…
生憎お前が思い浮かべる様な王子様気取りみたいな探偵は思い当たらないよ】
【おっおい東城っ待てよ…探偵が地雷だからってキレすぎだろ探偵の風上にも置けねぇぞ】
左衛子は目をキラキラと期待の眼差しで東城の姿を見ているが
東城から帰って来た返答は左衛子の予想の斜めスレスレを行くかのような
実に予想だにしない物であった。探偵嫌いな彼の中で探偵と言うキラーフレーズが左衛子の口から呼ばれ同族扱いされさらに言えば名探偵なと言えば普通は褒め言葉だが彼にとっては名探偵とはそんな高尚な物ではなくむしろ最大級の侮辱と言っても良い
そんな言葉を吐かれてしまいお客になるかも知れない女性に軽く理詰めしている。
流石の東城いじり大好きな汐田ですら引いている。
それもそうだ探偵とは古今東西冷静で知的だそうでない場合でも流石にお客人に気分を悪く
する事はあってもキレてしまう事は無いだろう。のはそれはもう探偵以前の問題である。
東城も流石に大人気ないと反省するがそれでも依頼を引き受ける気はさらさらない様子だ
【済まない…どうも探偵と言う単語には嫌悪感が勝る物で…後汐田ドサグサ紛れにまた俺を
また探偵呼びしたろ…いい加減止めな…それにまず何故俺に依頼を…事務所の張り紙に
殺人以外はなんで請け負うの張り紙をはっていた筈だが…まぁ差し詰めそれを
どこぞのバカバンクが依頼人の目に着く前に剥がしたのかなもしれんがな】
チラリチラリと汐田の方を向く東城
【全く…俺以外にも腕の良い探偵はいっぱいいるだろうに…
と言いたいが差し詰め…元々の依頼人との交渉が途中で決裂してやけになった
どこぞのメガネが穴埋めの為に半ば強引に連れてこられたと
言ったところだろうがなぁ…君らも災難を被ったモンだ…同情するよ】
と東城はソファに座りながら昨日のチラシ等をまとめてゴミ入れにして
毛布を膝に掛けて紅茶を啜ってから左衛子•美和子姉妹に一言、言葉を掛ける。
【ぴゅーピューあのーぴゅー】
【これが噂に聞いていた名探偵東城彰彦…思っていたより…頼りない…
てかっガキみたいね…探偵ってみんなこんななの?】
【まぁまぁ美和子ちゃん…落ち着いて…クリーンヒットしてるから
…それに君も子供でしょうがぁ】
【東城様…いやぁ東城さん私はそれでも東城さんに依頼したいです…!!】
【何?分からんね?…何故そこまでして俺に依頼したいんだい?】
汐田を眺めながらわざとらしく呟く汐田は口笛を吹き冷や汗をかいてそっぽを向く。
美和子はこの東城の態度に探偵として何処か人として幻滅してしまいちょっと引いているが
汐田は口笛を辞めてそれを優しく諌める。東城はそれを聞いて体育座りをして少し
落ち込んんで黙っている。だが左衛子は毅然とした態度で東城に依頼してる。
東城は起き上がるとそれを何故なのか問いかける。それは当然の疑問だった。
彼は推理力は凄まじいとの噂だが人柄は癇癪を起こす子供の様な物だ…そんな彼に
頼まずとも別に優秀な探偵はごまんといるのだが何故…左衛子は彼である事に拘るのか…
東城は彼女のその理由を掴めずにいたのであった。左衛子はまたしても毅然として答える。
【それは私が東城さんの一ファンだからだと言う事と…あの! 覚えてませんか!!
一年前に私達は会ってるんです。その…その時の事を私…お礼を言いたくて…!
あの東城さん…どうですか?今聞くことではないですが…】
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