第107話

そんなものが

俺の頭の中に

次々と浮かんできた。


しかし

彼のペニスを

完全に自分の体内に

受け入れられた時には


そういう像は

俺の頭の中から

自然と消えていた。


そして

自分の体に

スッポリと穴を

開けてもらえた気になった。


ただ

女性の自分が完全に

男に征服されたような

妙な気分にもなっていた。


しかし

俺にとって

非征服感は決して

不快ではなかった。


俺は以前から

男とのセックスでは

屈辱感を味わうかもと

覚悟していたんだ。


その理由は

かつての自分が

想像していたものとは


全く逆である

受け身の立場での

性行為となるからだ。


しかし

自分の予想に反して

屈辱感とか違和感は

ほとんど無かったんだ。


これは

俺にとっては

嬉しい誤算であろう。


ただ正直に言えば

このロストバージンでは

肉体的な快感は少なかった。

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