第105話

そんなわけで

私と彼は午後

まだ明るい頃に

ラブホに入った。


俺にとって

人生初めての

ラブホの部屋は

とても華やかに見えた。


一般ホテルの

特別室のような

クオリティだった。


おそらく

彼は奮発して

高価な部屋を

選んだんだろう。


ただ

男時代には

俺は自分も将来


ラブホテルには

好きな可愛い女性と

入るものと信じていた。


それが

逆の立場として

入ったことには

妙な気もしていた。


彼はラブホへ

向かう途中で

コンビニに寄った。


どうやら

ラブホの代金と

避妊具を買ったようだ。


少し迷ったが

俺は彼には正直に

処女であることを伝えた。


すると

彼は半信半疑であった。


当時の俺の

見かけは処女には

見えなかったようだ。


駆け出しとはいえ

俺も現役のモデルだ。


身だしなみや

ヘアやメイクには

俺は当時から人一番

気をつかっていたんだ。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る