第8話 事件解決


ある日、学校の図書館で小さな事件が起きた。


古い書棚の上段から、重要な資料が落ちてしまったのだ。


落ちた資料は散らばり、誰も手が出せずにいた。


「影山くん、大丈夫かな……」なずなは急いで駆け寄る。


影山は冷静に資料を集め、なずなにも手伝うように促した。


二人で協力して、散乱した本や手紙を整理する。


「なずな、ありがとう。

 君がいなかったら大変だった」


影山のその一言に、なずなの胸はじんわり温かくなる。


事件を解決した後、二人は窓際に座り、

夕陽に照らされた図書館を眺めた。


「影山くん、私……」言葉を出しかけて止まる。


「……僕も、なずなと一緒にいると安心する」


その短い会話で、二人の心の距離は確実に近づいた。


謎解きも事件も、二人にとって絆を深める大切な時間だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る