第7話 四年の宝物(黄金期)
この期間は、
今振り返れば奇跡だった。
・毎朝や日々のLINE
・眠る前の電話
・週末はアパートへ
・肩を並べアイスを半分こ
・彼の作るオイルパスタを喜ぶひろみ
・季節の花の鉢植え
・玄関の門松づくり
・彼が採ったメダカの繁殖
・Illustratorの作品づくり
・おそろいのように並ぶMacとwatch
どれも“愛が生活に染み込んでいた証”だった。
パスタの香り、
花の色、
静かな夜の電話、
二人の笑い声。
ーーー
毎晩の電話は、
仕事の愚痴でもなく、
恋愛めいた熱い言葉でもなく、
ただふたりが素直な自分でいられる時間だった。
なによりも、日々の生活を共有した同居の感じだった。
「あのね、今日ね…」
「うん、聞いてるよ。」
その繰り返しが、
安心かつ切ない“ふたりだけの世界”を作っていった。
そしてアパートでは、
ソファで肩を並べ、
そっと抱きしめ合う時間が生まれた。
そのぬくもりは、
年齢差を超えた、
静かで深い愛情だった。
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