第2話 大量生産

 盾の方が超絶圧倒的に有利である事が知れ渡り、新たなルールが追加された。


・矛は持ち手が持ち上げられる事


・盾は持ち手に拠って支えられている状態を必須とし、底面部が地上10センチ以上の高さにある事


 新ルールの追加に拠り、大混乱が生じた。今迄は硬くて強くて重たい六面体の盾を地面に設置する前提で作っていたのだから。


 ある青年が閃いた。

「アニメに出てくるみたいな巨大ロボットを作って、盾を持ち上げさせれば良いんじゃね? 人間がパイロットとして乗り込む感じのロボットでさ」


 周囲に人間も『その手があったか!』と同調し、インターネットを通じて情報は、全世界に広まった。


 かくして、今度は巨大ロボットを作る為の工場が世界中に建設された。勿論、樹木草花自然環境は大きく破壊されまくった。


 愚かである事は分かっていても、その愚かを止める術は一般民衆は持ち合わせていなかった。止めらないならば、愚か者と同罪である。




 巨大ロボットの製作開始から1年が経過した。

 

 ある工場の責任者が不意に気付いた。

「もしかしてだけど、ロボットに態々矛や盾を持たせるよりも、ロボットで直接敵地を攻めたほうが手っ取り早いんじゃないのか?」


 気づかなければ何も起きない。だが気付いてしまったからには物事は一気に加速する。


 各地に新設工場が乱立し、ロボット用の強力な兵器を作り始めた。

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