第2話 紹介先の病院へ
紹介先の病院は、行ったことのない病院だった。
平日の決まった曜日にしか受診できないとのことだったので、通院の度に学校を休むことになる。
混んでいることが予想されたため、学校がある日に家を出る時間よりも早くに出発し、親の運転する車で高速道路を走って病院へ向かった。
午前9時前に到着した。診察カードを発行して眼科の受付に向かった。
受付開始時間の8時半からそんなに経っていないにも関わらず、既に待合スペースには沢山の人がいた。
待合スペースにモニターがあり、番号で呼ばれるシステムだった。恐らく、個人情報保護のためだろう。地元の病院では、大きな声でフルネームでの呼び出しが当たり前だったので、そんな所まで気を使う時代になったんだなぁと父親と話したのを覚えている。
私の番号が呼ばれたのは、午後になってからだった。こんなに待つことになるとは思っていなかった。
まずは、矯正視力と裸眼の視力検査をして、瞳孔を開く目薬を差された。
しばらく待合で座っていると、瞳孔が開いてきたのか景色がぼやっといつもより眩しくなってきた。裸眼の視力が悪いため、強い変化は感じなかった。
瞳孔が開いているかを確認された後、薄暗い検査室へ通された。そこで、初めて眼底検査というものをした。片目で穴を覗き込んで、目を全力で見開き、緑の光を見る。検査技師の方がシャッターを切る。緑の光の位置を変えながら、何度か行われた。目がパサパサになった。そして、異常に体力を消耗したことが記憶に残っている。
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