迷子救出事件
とある日、少女は母親とデパートで買い物をしていた。
「絶対に手を離しちゃだめよ。」
母親はそう言うと、豚肉の値段を見比べ始めた。
「わかってる!もう子供じゃないんだから!」
そう言いながら少女は遠くにある菓子パンコーナーを眺めていた。すると、うずくまっている少年が視界に入る。
「どうしたのかしら?」
少女は少年に声をかけた。
「どうしたの?どこか痛いのかな?」
「ママとはぐれちゃった……。」
少年はシクシクと泣きながら答える。
「この名探偵に任せなさい!必ず見つけてあげるから!報酬は……初回だからサービスしてあげるわ!」
少女は少年の手を引いて、お菓子コーナーに向かう。
「う~ん。私の推理によると、子供を探すなら真っ先にお菓子コーナーに行くと思うけど、違うみたいね!」
そして次はおもちゃコーナーに行く。
「いないわねぇ。あ!」
美少女探偵カードを見つけたが、ぐっとこらえる。
「……となると。」
少女は最後の手段を使うことにした。サービスカウンターに向かう。
「あの……迷子なんですけど。」
カウンターの女性にそう告げると、名前を聞かれたので答えた。デパート全体に放送が鳴り響く。
「あ!ママ!」
少年は母親に駆け寄る。頭を下げる母親に、少女は決めポーズを送った。
後ろには少女の母親もいた。
こっぴどく叱られた。
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探偵少女 Zeta-P @Hal0Hal0Hal
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