Part2
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世界設定
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1. この世界は何が起きているのか
この世界は、ゆっくりと、必然的に滅びへ向かっている。
それは戦争や悪意の結果ではなく、
世界そのものの構造によるものである。
人々はそれを完全には理解していない。
神も答えない。
学者も仮説しか持たない。
それでも人は生き、愛し、争い、意味を探し続けている。
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2. 世界の基本構造
この世界には、二つの階層がある。
① 心象世界(下位世界)
•個々の存在が持つ「内なる世界」
•精神・魂・人格・感情・記憶などを含む
•人間や知的生命は、必ず心象世界を持つ
→ 心象世界があるから「自分」という意識が成立する
② 自然世界(上位世界)
•私たちが住んでいる物理世界そのもの
•空間・時間・物質・法則を含む
•意志・感情・人格を持たない
→ 自然世界は巨大すぎて、自我を維持できなくなった心象世界の成れの果てと考えられている。
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3. なぜ自然世界は意志を持たないのか
心象世界は、本来こういう条件で成り立つ。
•自己と他者の区別がある
•選択できる
•感情の揺らぎがある
しかし、ある心象世界が天文学的な魔力密度に達すると、
•差異が消える
•選択の余地がなくなる
•すべてが即座に満たされる
結果として、
完全すぎて、意志が成立しなくなる
この状態になった心象世界が、
意志を失い、構造だけを残したもの――
それが自然世界である。
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4. 魔力とは何か
魔力の正体
魔力とは、
魂が持つエネルギーの総量である。
•人生の経験
•感情の蓄積
•記憶と選択の重み
それらがすべて合わさったものが魔力となる。
無我の意志
魔力の根源には「無我の意志」がある。
•目的を持たない
•主張しない
•ただ在り続ける
これは非常に純粋で、非常に危険な力である。
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5. 魔法と魔術の違い(重要)
魔法
•世界(自然世界)と同調する力
•火・水・風などの自然現象を操る
•他者の心や魂には直接干渉できない
→ 世界を借りる力
魔術
•心象世界を操作する力
•精神・魂・肉体内部に干渉できる
•非常に危険で、強い制限がある
→ 自分自身を使う力
なぜ魔術は制限されているのか
過去に、魔術の暴走によって、
•空間が歪み
•世界規模の災厄が起き
•多くの文明が滅びた
そのため現在、魔術は、
•身体内でのみ使用可能
•広域行使は禁止
•世界構造に触れる行為は禁忌
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6. 世界はなぜ滅びていくのか
自然世界はかつて理性と人格を失った存在である
しかし完全な無ではない。
•構造は残っている
•魔力は循環している
•かつての「自己」の名残がある
その結果として、
自然世界は、自ら失った理性や人格を知的生命という形で外部に再構成し続けている。
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7. なぜ必ず知的生命が生まれるのか
単なる生命では不十分である。
必要なのは、
•自己を認識する存在
•世界を観測する存在
•意志と理性を持つ存在
つまり、
かつての世界自身の代替人格。
だがそれは完全な回復ではない。
•無数に分裂し
•協力し
•争い
•やがて滅びる
これが、世界の終末が避けられない理由である。
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8. 神とは何か
神とは、
•世界を創造しない
•世界を救わない
•世界を裁かない
神とは、
魂と理性を奇跡的に均衡させた心象世界である。
しかし神ですら、
•自然世界には逆らえない
•同調せずに干渉できない
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9. 最後の奇跡
世界は滅びる。
それは変えられない。
しかし――
無数の人格が、無数の想いが、
一度だけ奇跡的に収束する可能性がある。
それは、
•世界を救う神ではない
•新しい世界を作る神でもない
ただ、
「確かに、あの世界は存在した」と
覚えている存在。
その神が生まれたとき、
世界は滅びても、完全な無にはならない。
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10. この世界で書いてほしい物語
•主人公は神ではない、しかし神となる
•世界は救われない
•意味や継承は残っていい
•哲学は説明ではなく、行動と選択で示す
この世界は、
誰かの物語によって完成するために存在している。
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ボクが考えた世界設定! @Stella0903
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