第2話 新生活
……ッ!、…ピッ!、ピピピッ!
「…ん…もう朝?」
カーテンから差し込む陽の光と、目覚まし時計の音で目が覚める。目覚まし時計の時間を見ると7時を差していた。目覚まし時計を止めると、さっきまで聞こえなかった小鳥のさえずりが聞こえてくる。
あくびをしながら重たい体を起こし、ベッドを出る。と、壁にかけていたある制服を見た。
「…天王寺学園か。僕がそんなところに通うなんて夢みたいだな。」
天王寺学園
有名な学校はどこ?といえば人に聞けば大体の人は天王寺学園と言うほど有名な学校だ。
なぜ有名かは、学業、行事に力を入れているからだ。
学業では、毎年必ず有名大学に進学する人がいる。それもほぼ全員だ。
体育祭や文化祭などの行事では、必ず有名人は来るし、外部からの出店、また、講話や国内だけでなく海外で行う校外学習、修学旅行など。
また、部活なども強く、全国大会にはどの部も毎回必ず出場するほどだ。生徒だけでなく先生も思い出に残るような学園を目指すのを目標にしている。
そんな学園に通うことになるなんて信じられない、と思いながらも準備を始める。
少し冷たい制服を手に取り、教科書が入ったカバンを手に持ってリビングに向かう。
リビングに着くと机に朝食があった。ご飯とシャケとみそ汁だ。お母さんとお父さんはいつも家を出るのが早いので、僕はいつも朝食は1人で食べている。昔は寂しかったが、今となってはもう慣れてしまった。
朝食を食べ終えると、歯磨きをし、靴を履く。そして誰もいない家に「行ってきます」と言って、天王寺学園に向かった。
〜〜
数十分歩くと天王寺学園に着いた。校門前にいた先生たちに「おはようございます」と言って校門をくぐる。すると奥の噴水あたりから、女子生徒の黄色い歓声がした。
「見て!王子様よ!」「王子様〜!こっち見て〜!」などの言葉が聞こえた。どうやら王子様と言う生徒を見つけて囲んでいるらしい。
(王子様?そんなにかっこいい男の人がいるの?)と僕は思ってみて見ようとしても見えない…
実はこの学園の男性と女性の平均身長は、170cmを超えているのだ。なので何も見えない。低身長の僕には…なので諦めて玄関に行って職員室に向かうことにした。
一方噴水付近で沢山の女子生徒に囲まれている1人の"女子生徒"は
「…!あの子は……やっと帰ってきたんだね…」
と他の人に聞こえない小さな声でそう言った。
玄関で靴から上履きへと履き替えた僕は、職員室に向かった。事前に電話で『教室には行かずまず職員室に来てください』と言われたからだ。歩いていると職員室に着いた。
コン、コン、コン、とドアを叩いた。
「失礼します。多彩高校より転校してきました、天宮 優です。」と言うと1人の女性の先生が僕の声に気付き、こちらへ来て
「おはよう天宮くん!ようこそ天王寺学園へ。ちゃんと来てくれたね。ありがとう。」と言われた。
「この学校大きいから迷ったでしょ?大丈夫だった?」
「今のところは全然大丈夫でした。ですが、これから友達できるかとか、各教室とか覚えれるかなとかが不安ですけど…」
「まぁ、そこら辺は大丈夫でしょ!友達できなかったら先生がなってあげるよ!まぁ多分"あの人たち"がいたら大丈夫だと思うけどね〜…」
(あの人たち?もしかしてさっきの王子様?って言われていた人の事かな?)
「ま、いっか!とりあえずもうちょっとでSHR始まるから教室に行こっか!」
と先生が歩き始めた時「あっ!」と言って、
「そういえば、まだ私の自己紹介してなかったね!私は1年6組の担任をしてる、厳木 琴音(きゅうらぎ ことね)だ!よろしくね!」
と言ってもう一度歩き始めた。僕は少し遅れて先生の後について行った。
それにしてもこの学校広すぎるな。まず玄関もだけど、廊下も広すぎる。
「いや〜、それにしてもホントに広すぎるね〜!私も時々迷っちゃう時あるんだよね!」
「そうなんですか?」
「うん!でもまぁ、ここに来てまだ2年ぐらいだから、しょうがないかな〜とは思ってるけどね〜」
先生すらも迷うこの学園、恐るべし…
その他にも色々話をしていると、
「はぁ〜!やっと着いた〜!さぁ、ようこそ天宮くん!ここが私のクラス、1年6組だよ!」
おー!これが僕がこれから生活するクラスか!めっちゃでかい…その他の教室もだけど。一般的な学校の教室の2〜3倍ぐらいの広さはありそうだ。と思っていると、教室から声が聞こえてきた。
「きゃ〜!王子様〜!」「王子様!ありがとうございます!」とまたまた、女子生徒の黄色い歓声が聞こえてくる。
また、男子生徒の声も聞こえてきて、「王子様まじてイケメンすぎる…」「かっけぇ…」「踏まれてぇよな」と最後に気持ち悪い言葉も聞こえたが、どうやら王子様って言う人は男の人にも人気らしい。
「…ごめんね〜天宮くん。実はね、この学園の王子様っていうのがいるんだけど、"そのうちの1人"が私のクラスなんだよね。これからの生活少し不便に感じるかもしれないけど許してね…何かあったら私に絶対伝えてね!」
と言われた。…まじですか。まぁちょっと頑張るしかないかな、と思いながらも
「いえいえ、そんなに謝らなくてもいいですよ。別に先生も王子様?って言う人も悪いわけではないですし。まぁ、もしも何かあったらすぐには相談しますね!」
「ありがとう天宮くん!もう大好きだよ〜!泣」
と、泣きながら言われたので少し焦ったが、SHRが始まる伝えるチャイムが鳴ったので、すぐに泣き止んだ。
先生ってすごいな…と思っていると、先生が「それじゃあ私が『転校生くん入ってきて』って言ったら入ってきてね!」
とだけ伝えて教室に入って行った。
…緊張してきた。自己紹介の時、噛まないようにしないと。今のうちに滑舌をよくしておこう。なみゃ麦、まみゃ米、にゃにゃ卵。…もうだめだ…おしまいだ…と思っていると
「それじゃあ転校生くん!入ってきて〜!」と言われた。手を振るわせながら教室のドアを開いた。と同時に全員がこちらを見てきた。
(そんなに見られると余計に緊張してくる…)と思いながらも、先生の横に行き、
「それじゃあ転校生くん!自己紹介をお願い!」よしクールにキメるぞ!
「初めまして。今日からこのクラスで一緒に生活することになりました、天宮 優です。よろしくお願いします。」
よし!第一関門突破!クールに言えました!もう消えてもいいです!…それはちょっと行きすぎたけど。とりあえず噛まなくてよかった〜と安心した優だった。
第3話に続く。
次の話を少しだけ見てみよう…
「"初めまして"!僕は天宮 優って言うんだ!これからよろしくね!」
「……え?」
「…?どうしたの?」
「…いや、なんでもない。初めましてボクは、桜坂 舞だ。よろしくね…」
作者のコメント
気づいたら2700文字ぐらい書いてた…だけど全然小説ぽくはないけど…許してください。
そして厳木先生と、遂に王子様1人ご登場ですね!桜坂さん。プロローグ見た人はなんとなく察しているのではないでしょうか?
もしよろしければ、応援やコメントなどよろしくお願いします!
今日のうちにもう一個出るかも?しれないです
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます