僕たちの明日は途方に暮れて

めまいの渦に巻き込まれた

僕の中に君が居座る午後


何気ない振りで遠ざかる靴音

つかめない君の心と裏腹に

僕の桜は散り始めた


僕たちの明日はいつも夕暮れ

一人ぼっちに暮れていくだけ

放り出された子猫のように

途方に暮れて


今はただ

ふてくされた君の顔が懐かしい

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詩5編 僕たちの明日は途方に暮れて 栗栖亜雅沙 @krsagscat

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