第18話、魔法使いは憂鬱

魔法使いとヒエンと幻影の国(ゴース王国)


魔法使いは憂鬱(18)



いなくなったヒエン



寒い日が続くこの頃、この世界には四季がある、拓実はどちらかと言うと春と秋が好きだ、生活するにはちょうどいい、、魔法の世界にも季節はある、、、


「話しは変わるが、この間、依頼で帝国クラウドに行った、、」

「遺跡の調査を依頼されたけど、、まさか死霊や、アンテッドと戦う事になるとは、思わなかった、」


どうしてこんな、話しをしているか、って

そう、拓実は魔法使いである、

しかしこの世界では、魔法は使えない、、

魔法秘伝書にそう書いてあるからだ、、、


残業で遅くなった日の夜、夕食もそこそこに、寝ることにした、拓実はベッドに横たわると、すぐに深い眠りについた、、


数時間後、変な夢で起きた、


「ヒエンが俺を呼んでいる、、しかしリアルな、夢だな」

拓実は疲れたのか、また寝たが、、、


朝方、、、、ウオーカの声で起こされる事になる、、、


朝6時ベッドの横に置いたミールにもらった、リングが光り、リングからウオーカの声が聞こえた、、、


「拓実、、拓実、、拓実~、、大変だ」

「何だ、、こんな朝早くに、うるさいな~、、ウオーカ、どうしたんだ」

「拓実、、昨日からヒエンがいないぞ」

「なんだ、そんな事、どこか、遊びに行ったんじゃないのか」


「ヒエンはこれまで、拓実が来た時しか

ウィザード王国の王宮を出た事はないぞ」


「いない時に拓実が来たら、会えないから出かけないんだ、、さらわれたのかもしれないぞ、、ワシは心配じゃ」

「ミールも心配して探しているぞ」

「でもヒエンだったら、強いし、誰も連れて行けないだろう」


「もしかしたらどこかに迷い込んだか」

「お前があげた髪飾りがヒエンの部屋に置いてあったぞ、もの凄く喜んでお風呂の時もしていたとミールが言っていたぞ」

「そんな髪飾り置いて出掛けるか」


「わかった、すぐにみんなを呼んで美幸の魔法でそちらに向かうよ」


拓実が連絡すると、、、

すぐに美幸達は、俺の部屋に来た、


「もう、こんなに早く、まだ朝7時よ」

「本当にヒエンがいなくなったの、、心配だわ、、、」

「本当だよ私の家来のくせに勝手にいなくなるなんて、、、、考えられないわ」

「でも、ヒエンが連れ去られる事はないし、

勝手に行くわけない」


「どこかに迷い込んだか、、操られたか」

「カズト、あんた少し考える様になったじゃない」

「ヒエンのやつ、もう心配掛けて、許さないんだから」


「もう、いくぞ、、美幸、魔法を掛けてくれ」


「ええ、、、異世界転移魔法」


拓実の部屋が白い霧で見えなくなると、静電気の弾けるパチパチとした音、、白い渦を抜けると


ウィザード王国、王宮の広間、ウオーカ達の


目の前に拓実達は現れた、、、


「拓実、まっていたぞ」

「ヒエンは見つかったか、、、」

「いや、、やっぱりどこにもいないぞ、」

「ヒエンの魔力波動を、、探っているが、全然探せない、、強い結界があると、魔力を

たどる事は出来ないぞ」




拓実の探索魔法



拓実は、ヒエンの魔力波動を探した、、

全然探せない、、

「そうか、俺がヒエンの魔力を感じない位まで魔法で消したからだ」


「それで、ヒエンの魔力波動を探せないのか」

「拓実、探せないじゃろう何度やっても同じだ、、、」

「髪飾りを着けていれば、あれは、聖神石で出来ているから、魔力も少し上がる、それだと魔力波動を探せるはずだ」


ウオーカはヒエンの部屋はもう何度も見たと

「ヒエンの部屋に髪飾りは置いてあったからな、、、」

「でも、抑えたにしてもヒエンの魔力波動は

人並み位はあるぞ、本来なら探せるはずだが

この世界にいないのか、、、」


拓実は少し考えた、、、

「それとも、ヒエンの魔力を上回る魔力が渦巻いている場所に、いるのか」

「それだと早く探さないとまずいな」

「ヒエンのバカ、どこ行ったのよ」

多摩美は涙ぐんだ、、、


拓実は思いだした様に、、、

「そう言えば、以前ヒエンを、探索魔法で探した事がある、、一回探すとヒエンの魔力が残るから、どこにいても、位置が判るはずだそれに、探索魔法は魔力とか結界なんて関係なく探せる、どんな所にいても見つける事ができる、、、たぶん」


拓実は、探索の魔法を祈るような気持ちで念じた、、、、、

「ウオーカ、、見つけたぞ、小さいが、、ヒエンの魔力波動を感じた」


「それも、すぐ近くだ、、ブリザード王国とウィザード王国の間の場所か、、、近くに大勢の魔力波動を感じるぞ、たぶんどこかの国にいる」


ウオーカとミールは不思議な顔で、、、

「拓実、、そこに国なんて、ないぞ」

「拓実さん、大きな森と草原しかないわよ」

「でも、ヒエンの周りに数えきれないくらい、大勢の魔力波動を感じたよ」


「その距離だと、心眼の聖霊の魔法が使える、、ヒエンの映像が見えるぞ」

拓実は、心眼の聖霊の魔法を念じた


聖霊はヒエンの魔力波動を探し異次元空間を飛んで行った、、

しばらくすると、拓実に映像と音を送った、


「あっ、、ヒエンだ、、、いたぞ、何かぐったりしてる、、、眠っているみたいだ」

「誰かが看病してるぞ、、外の風景を見てみよう、、、周りは、小さいけど、やっぱり国みたいだ、人も大勢いるぞ」


「拓実、、本当か、、あそこはなにもない

森の中だって人は住んでいないぞ」

「どういう事だ」




記憶がないヒエン




「とにかくヒエンの元に行くぞ」

「拓実どうやっていく」

「瞬間移動魔法しかない、とりあえず少ない人数で、いこう」

拓実は、今いる、全員に瞬間移動魔法を掛けた、、、


拓実達は、ヒエンが寝ているベッドの横に現れた、、、

ヒエンを、看病していた人は、驚いた、、、

「あなた方は、誰なの」


すると、ウオーカがその女の人に、、、

「すみません、、そこに眠っている、女の子の知り合いだ、、ヒエンどうした」


ヒエンは、反応しない、、、

目を閉じたままだ、、、

「おいヒエン、起きろ、、起きろ~」

「心配したんだから」

「ホントに」

「バカ、バカ、バカ、起きろ」


ヒエンは、少し体が、動いた様に見えた


美幸が聖なる魔法を念じた、、、


ヒエンを、、柔らかな、光が包んだ、、

ヒエンは目を覚ました、、


「あの、、、あなた方は、誰なの、、ここはどこですか」

「えっ、ヒエンお前、拓実だよ、お前の

ご主人たまだよ、、、わからないのか」


多摩美はヒエンを抱きしめて涙を流した

「あなたはどうして、泣いているのですか」

「なぜか眠いわ」

ヒエンはまた、ベッドに横たわって眠ってしまった、、


「何か強い魔力にやられて、記憶が、混乱しているみたいだ」

「すみません、あなたが、この子を看病していただいたのですか」


女の人は今までのいきさつを話した

「ええ森の中で、倒れていたので、私の家まで運んで、寝かしたのよ、、、」

「すみませんありがとうございます」


ウオーカは、その女の人に聞いた

「ところで、この国は、何と言う国ですか」

「えっ、あなた達、わからないで来たの、、

ここは、ゴース王国よ、、地図にも載っているわ、、変な事を聞くのね」


女の人も、ウオーカに聞いた

「ところであなた方、どちらの国の人」

「ウィザード王国だが、、、」

「ああ、最近出来た新興国ね、、、、ウィザード王国からあの子は迷って来たのね、、ちゃんと見てないとだめだよ、1人でここまで来るなんて」


ウオーカは驚いた顔で、、、

「拓実、ちょと、、今この国の名前を聞いたか、、、」

「ウオーカ何だ、確か、、ゴース王国と言っていたな、それがどうした、、、」

「拓実、、ゴース王国は、もう、五百年前に

滅んでしまった国だぞ」

「えっ、、、ウオーカ、本当か、、、」


「どういう事だ、次元が歪んで時代が、おかしくなったのか」

「そうかも知れないぞ、、、原因が判らないからな」


「このゴース王国が、なぜ現代に、現れたのか、、ヒエンの記憶がないのも、もしかしたら関わっているかも」

「そうだな、ヒエンは、何百年も生きているからな」




幻影の国


ウオーカは突然立つと、、、

「ミール達はここで、ヒエンを見ててくれ

少し拓実とこの国の様子を見てくる」


ウオーカと拓実は、家の外に出た、、


「確かに、拓実が言った通り、本当に国みたいだ、、人も普通にいるし、、見た目おかしな所はないな」

「ウオーカ、、見てみろよ、、この国以外は

ぼやけて、歪んで見える、、空とか、遠くの方なんか」


ウオーカは言われたとおり、景色を見た

「本当だな、、この国の人達は気ずいていないのか」

「たぶん、俺達と見てる風景が違うのかも」

「ワシ達が、夢を見てる訳ではないよな

物も触れるし、感覚はちゃんとあるぞ」

「わからない、、何でこんな事になったのか」


「とにかくあまり長居は無用じゃ、、

ヒエンを、連れてウィザード王国に、戻ろう」

「ウオーカ、でも、このままじゃ、ウィザード王国や、ブリザード王国の人達が巻き込まれるかもしれない」


ウオーカはそうかと思った、、

「そうだが、、どうすればいいんじゃ」

「現れた原因を探して、解決するしかないじゃない」


「少し、この国の住人に何か情報をもらうか」

拓実とウオーカはそれぞれ別れて情報を集める事にした、、、

しばらくして拓実とウオーカは仕入れた情報を確かめあった、、


「まずこの国を納めているのは、フルート王だ、、、」

「ワシもそれは聞いたな、、」

「しかし王様もお后様もかなりの高齢らしい、、実際はホルン王女が国を納めている」

「小さい国だが、かなり魔法使いはいるみたいだ」


拓実は更に情報を話した

「その中でも凄い召喚魔法使いがいるみたいだよ」

「見た事もない魔法を使えるそうだ、それにどこから来たか判らないそうだ、、、もしかしたら異世界人なのか」


「その男はかなり実権を持っているみたいで

ずいぶん無茶な事をするらしいよ」

「この国の人達は不信感を持っているみたいだ」

「ワシが聞いた話とほぼ一緒だな、、」



影の薄い人々



「しかし拓実、、、ワシらがお城に行って、ホルン王女にこの状況を直接色々と聞く訳にもいかないからな」

「怪しむだけだよ」

「ただこの国の人達はおかしな状況がわかっているのか、、あの女の人もふつうに会話していたし」


「ウオーカ、、気ずいていないのか、この国の人達、見てみろよ、あんなに明るいのに、影がほとんどないよ」

「俺達の影はちゃんとあるのに」


「すると、幽霊なのか、、確かにこの国は五百年前になくなっているはずだからな」

「それは、判らない、俺達が五百年前に来ている可能性もあるから」

「えっ、、そんな事があるのか」

「戻れるのか、拓実」

「あのね、、全部、想像だから、、俺は瞬間移動の魔法しか使っていないし、、過去に戻る魔法はせいぜい5日ぐらいだと美幸が言っていたよ、、、」

「おい、、拓実、時間移動の魔法は無いぞ」

「えっ、、美幸は1回使ったぞ、、」

「、、、お前と美幸さんがおかしいんだ」


拓実は、もう情報が無いと、、、

「ここにいても、しょうがない、、ヒエンが心配だから、さっきの、家に戻ろう」


ヒエンが寝ている家の別の部屋、、、

「お父様、、どうでした、何かわかった」

「いや、とにかく、ヒエンの記憶を、元に戻して、この状況をどうにかしないとな、時間がかかるぞ」


「それなら、、ここは宿をやっているそうよ

泊まれるって言っていたわ」

「じゃ泊めてもらうか」


少し不安だが、夕食は普通に食べれた、、

ミールがヒエンを、自分達の部屋に連れて行った、、


「俺達も寝るか」

拓実達は、男達の部屋に向かった、、

「カズト、、お化けが出るかもしれないぞ」

「どういうこと、、、ねえ、師匠、」



次の日の朝、、ウオーカは昨日の事を全員に

話した、、


「不思議な話ね、、ここにマリンがいなくて、良かった、、怖がりだから、調べる事も出来ないわ」


「ヒエンはどうした」

「ほとんど寝てる」

「まだ記憶は元には戻っていないわ大人しくて、良い子よ、ホントなら今の方がいいけど、ヒエンらしくないのよね」

「早く元に戻ってほしいわ」


「ところで、多摩美はどこにいるんだ」

「昨日からヒエンの看病しているわ」

「妹みたいで、可愛いのよ、、普段はケンカばかりしているのに」

「しかし、どうしたら、いいんじゃ」

「全然はかどらないぞ、、、」

ウオーカは頭をかかえた原因が判らないと動けない


ウオーカは、拓実に、、、

「今日は、多摩美を残して全員で情報を集めよう」


拓実は美幸と情報を集めた、、

ウオーカ、カズト、ミールは3人で情報を集めた、、、

「きれいな女の人が聞いた方が色々言ってくれるだろう」

「向こうにもミールがいるからな」


人々に色々聞いたがやはり、昨日と同じだ

「しかしあの、召喚魔法使いは、評判が悪いな誰1人、良いこと言わないぞ」


お昼には宿に戻った、


「拓実、何か進展あったか」

「いや、昨日と同じだ」

「やっぱりそうか、、、ワシ達もあの、召喚魔法使いの悪口ばかりだ」





ホルン王女の依頼



拓実達は何も進展がないまま、、3日目の朝を迎えた、


すると、宿の女将が、部屋を訪れ

お客さんが、来てると、声を掛けた、、

部屋に、清楚な美人が、入って来た、、


その女性は拓実達の前で、深々と頭を下げた

「初めまして」

「えっ、どなたですか」

「ごめんなさい、、私は、ホルンと言います

タクミさんは、いますか」

「あ、、拓実です」


ウオーカは、驚いた、、、

「おい、、、拓実、、確かこの国の王女様が

ホルンと言う名前だったよな」

「ええ、私がこの国の王女のホルンです」


「どうして、この国の王女様が私達のところに来たのですか」

「ええ、私も、不思議に思っています昨日、亡くなったお爺様の夢を見て」


「お爺様に、この宿のタクミ様を訪ねろと言われました、、、それに今はお前達の時代か確認しろと、、変な夢ですが」


「ところで、今は、何年ですか」

「○○○○○年だが」

ホルン王女の顔色が変わった、、、

「そうですか、、やっぱり、、私達はこの時代には、もう、いませんね」


ホルン王女は真剣な顔で、、、

「おかしいと思っていました、怪物との戦いで国が滅んでしまったのは、覚えています」

「なぜ、この時代にゴース王国が現れたのか判りませんが、たぶん、最後にシルバが変な魔法を掛けたのは、覚えているわ、」


「あの、魔法のせいで、この国が、甦ったのかしら、、でもそれはいけない事だわ

私達はもう、ここにいてはいけないのよ」


ホルン王女は、ウオーカに、、、

「あなた達は、どちらの国から来たの」

「ウィザード王国ですが」

「ああ、最近出来た新興国ね」

「いやずいぶん昔の話だけど」


「王女様は、今の状況が判っているのですね」

「どうすれば、このおかしな状況が元に戻るのですかな」


「たぶん、シルバが掛けた最後の魔法が関係してると思うわ」

「そうだな拓実、問題を解決して、早く

ヒエンの記憶も戻さなくてはいけないし」

「えっ、ヒエンがいるのですか」

ホルン王女は目を丸くして驚いた


ミールも驚き、聞いた、、、

「ホルン王女、、ヒエンを、知っているのですか」

「ええ、、、」

「私が、小さいとき、同じ位の女の子で、名前が、ヒエンと、言ったわ」


ウオーカは、同じ名前はいっぱいいると、、

「まあ、ヒエンと言う名前はよくいるだろう、」

「でも、私の知っている、ヒエンは火竜の

女の子で、ヒエンよ」

「えっ、、、今、火竜と言ったな」

「ホルン王女、、本当に」

「ええ、自分で、火竜の長になるヒエンと言っていたわ、、子供の頃の話だけどずっと遊んだ記憶があるわ」


「ホルン王女ちょと良いかな」

ウオーカがヒエンが寝ている部屋にホルン王女を案内した、、、

ホルン王女はヒエンの顔を見ると、

「えっ本当にヒエンだわ、何でヒエンがここにいるの」


すると、、ホルン王女の声に反応する様に

ヒエンが目を覚ました、、

「あれ、ホルンじゃない、、どうしているの、でも、少し大人になっていない」

「やっぱりヒエンでしょう、懐かしいわ」

「えっ、昨日会ったばかりじゃない」

ヒエンの記憶は、混乱していた


「すると、ヒエンは五百年以上、前にこの国を訪れていたと言う事か」

「もしかしたら、この国が、現れたせいで

巻き込まれたのか」


「ウオーカさん達が思っているとうりだわ

ヒエンも巻き込まれたのよ」


ウオーカは古い文献の事を思いだした

「確か文献で、帝国クラウドから魔法使いや戦士達が駆けつけたけど遅くて、着いた時にはもうゴース王国は壊滅していた、怪物はクラウドの魔法使い達が退治したらしい」


「そう、この国はもう、ないのよね、あったらいけないのよ、、、

あの、シルバの魔法で、今の時代に現れたのよ、本当はもう、この国はないんだわ」


ホルン王女は決心した様で、、、

「ウオーカさん、この国と私達を消して、、

今のシルバは、甦ったんだわ、シルバを倒せば、このおかしな現象も消えるわ、、、

私達はここにいてはいけないのよ」


「お願いいたします、私達を浄化して、、

私は小さい頃に遊んでいた、ヒエンと会えたし、思い残すことはないわ」


「お手伝い出来ることはするわ」

「この国の人達は何も判っていないわ、、

そのまま、、消えるわ、それでいい」





大昔の召喚魔法使いの企み




「明日シルバが森の洞窟で新しい召喚魔法を試すと言っていたわ」

「そこには、シルバ1人しかいかないから

そこでシルバの真意を聞いて」


「私は、あなた方の事を全て受け入れるわ」と言ってホルン王女は城に戻った


「拓実、やっぱりヒエンは関わっていたな」

「たぶん、シルバとか言う魔法使いを倒せば

この変な状態や、ヒエンの記憶も戻るだろう」

「でも、そうすると、ホルン王女達はいなくなるのよね、、何か悲しいわ」


その日は、夕食を済ませ、明日に備える事にした、、、ウオーカとカズトは、、、

「カズト、五百年前のお酒、最高の古酒だ」と言いながら騒いでいる、、


拓実は1人で宿の窓から、夜空を見ていた


「この風景も偽物なのか」


そこに美幸が来た、、

「拓実さん、明日の事考えているの」

「まあ、、この星空もきれいね、五百年前の夜空なのかしら、何かロマンチックね」

「ヒエンの記憶が戻ると良いわね」

「ああ、たぶん、大丈夫」


次の日の朝、俺達はホルン王女が言っていた

森の洞窟に向かう事にした、


多摩美はヒエンを看病すると言うので、宿に残した、、


拓実は皆に、浮遊の魔法を掛けた、、

ミールと美幸はぎこちなく飛んだ


ホルン王女が言っていた森の洞窟に向かって

飛んで行った、、

街外れに森の入口が、見えた、入口からすぐのところに洞窟が見えた


「あっ、、多分あそこだ」

「誰かが洞窟に入るようだ」

「シルバだろう」

拓実達は気ずかれないように洞窟の前に降り、すぐに魔力と気配を消した


少し様子を見ながら、シルバの後をつけた

シルバは光りの魔法で洞窟を明るくして

奥の方に進んだ、、


広い空間に出ると

何か呪文を唱えていた、、

拓実達は隠れてそれを見ていた、、


「空間魔法で誰かと話しているみたいだ」「ずいぶん怒った口調だな」

「こうしていても何も進展しないぞ直接、話して確かめるか」

すると、少しの魔力波動を感じたのか、、

シルバが、誰だと、声を掛けた


ウオーカは、シルバに声をかけた

「あっ、気ずきましたかさすがですね、、シルバさん」

「どうして、俺の名前を」

「お前達の、魔力波動、知っているぞ」

「3~4日前にこの国に余計な者が来たと思っていた、、まだ普通の人間には、この幻影の国は見えないはずなのに、、俺がやり遂げる事の邪魔にならなければ良いと思っていたが、、無理なようだな」


ウオーカは更にシルバに、、、

「ぜひ、そのお話し、お聞かせください」

「まあ、どうせ、お前達はここで死ぬのだから、俺は五百年前、この国が滅ぼうとした時に、魔界の者と契約をして、いつかこの国を復活させて、この世界を俺の物にする予定だった、」


「ところが、この国の奴らはゴーストと

して復活した、、それじゃ意味がない」


「死んだ魔法使い達は、復活すると、特別な

魔力を持つ、そいつらを、使って世界を俺の物にするつもりだったのに、あの、魔界の者が、、、」

「まあ、いい、そのうち悪霊になるだろう、それを利用すればいい」





ゴーストの国、召喚魔法使いと死闘



「やっぱりこの国の人達はゴーストなのね

だから、拓実さん、が言っていた通り影が薄い訳だわ」


「ほう、それも気ずいていたのか、、影が完全になくなると、たぶん悪霊になる」

「もう、少ししたらこの世界に混乱が起こるだろう、、楽しみだ」


「こいつの魔力はかなりある、どうして、みんなのために使わない、何で権力を欲しがる、平凡、平和が一番いい」

俺が、おかしいのか、、、拓実は思った


「ミール、結界を張って、みんなに防御の魔法を掛けてくれ、、」


シルバが何か召喚魔法を唱えた、、

シルバの前に魔神が現れた、、


術者のレベルによって召喚される者のタイプが違うのか、拓実の魔神とは、かなり違う小型のタイプだ


ウオーカとカズトは光りの弓でシルバに向かって光りの矢を放った、、


シルバの魔神は魔方陣で、異空間を造った、光りの矢は吸い込まれてしまった、、

さらに魔神は拓実達に、魔導波を放った、


拓実は光りの壁を造り

魔導波を跳ね返した、、


「ほう、お前相当な魔力だな、お前から始末してやる」

シルバは拓実を見て、召喚魔法を、唱えた、、

異次元空間を引き裂いて、1人の闇の番人が現れた、、、


「拓実、あれは、まずいんじゃないのか、魔法が効かないじゃないか」

「そうなんだ、どうしよう、、確か魔法秘伝書に聖なる魔法は効くと書いてあった」


拓実は美幸を呼んで、説明をしてると、


闇の番人が、拓実に、拘束の魔法を掛けた、、闇の番人が出した、十字架に拓実は引き寄せられた、、、


「おい、、拓実、、大丈夫か」


美幸がすぐに、聖なる魔法を念じた、、洞窟全体に一瞬光りが広がった、、


闇の番人と十字架は一瞬で消えた、、

「助かったよ、美幸、ありがとう」


「拓実さん、本当は余裕あったんじゃない、

魔力上げるの、忘れてるわよ」

「まあ、魔力を上げると、どんな影響があるかわからないから、、、」


「お前達は、何者なんだ、その女の魔法、、

まさか聖なる魔法なのか、、そんな魔法使える魔法使いは、いないはずだが」


「ワシ達はウィザード王国の魔法使いじゃよ」

「なに、ウィザード王国、あんな、最近出来た新興国にそんな魔法使える奴なんかいないぞ」

「またか、、もう五百年たっているだろう」

「俺は、信じないぞ、魔界の者と契約してるしかなり魔力は上がっている、俺にかなう奴はこの世界にいないはずだ」


「まさかこんなに、早くこの魔法を使うとはな、この国の奴らが、悪霊になったら使おうと思っていたが、、、それに、後1日で幻影の魔法が消える、、そしたら他の国を次々に

侵略してやる、悪霊使いとしてな」


「死なない軍団だ、、誰も倒せない、、

覚悟しろ」、、シルバは召喚魔法を、唱えた




聖女の最大魔法



シルバの後が歪んで見えた、、、黒い煙が吹き出し、魔界のゴーストが現れた、、、

「さあ、あいつらを、倒せ」


カズトが光りの剣を振りかざした、

魔界のゴーストの体に当たったが、通り抜けた、、

「全然、効かない」

ウオーカは灼熱の炎の魔法を唱えた、、

シルバが闇の壁を造り、防いだ、、


「やっぱり、かなりの魔法使いだぞ」

シルバの合図で魔界のゴーストがカズトに死の言霊の魔法を掛けた、、、

カズトはその場に倒れた、

ウオーカが近づき、、、カズトにさわると「カズト、カズト、、、拓実、息を、してないぞ、、、」



結界を解いて、ミールと美幸が、カズトの前に駆けつけた、

ミールがカズトに回復魔法を掛けた、、

カズトは動かない、、


「さて次はどいつだ、、、全員でもいいぞ」


美幸はカズトに触れると聖なる神の最大無限回復魔法を念じた、


シルバの時間が一瞬止まった

聖霊達がカズトを囲むと、、、


カズトの周りに柔らかな光が渦巻いた、、、

するとカズトが目を開けた、

「俺は、どうしたの」

「おい、カズト、あんまり心配掛けるな」

ウオーカの目にうっすら涙が、、、


美幸が、シルバに向かって、

「私は、あなたをゆるしません、、それだけの、力があるのに自分の事だけ、周りの人はどうなってもいいのね、、そんな人はいなくなって」


シルバはうっすら笑みを浮かべて、、、

「何をいっている、この女、、おまえこそ消えるか」

「あの美幸、美幸、大丈夫か、、」

「拓実さんは、手を出さないで」

「絶対、ゆるさないんだから」

「私、初めて美幸さんが怒るとこ見たわ」


何も魔法を使っていないのに美幸の周りに

光りが渦巻いた、、


「なんだ、、体が動かない、、女、、何をした、、、」

美幸が、胸に手を合わせ、、聖なる神の天界浄化の魔法を念じた、、


美幸の後ろに光り輝く紋章が現れた、、、

洞窟全体光り輝いた、、何も見えない

かなり長い間光り輝いた、、


目をゆっくり開けると、シルバと魔界のゴーストは消えていた、、


「奴の魔力波動はどこにもないぞ、、本当に消えたのか」

「この辺り全体にシルバの嫌な魔力波動もないな、、完全に消えたぞ」




消えゆく、幻影の国



「そうだ、ホルン王女がシルバが消えたら、、奴の魔法で現れたこの国も人々も消えるだろう、と言っていたな」


拓実達は、急いで洞窟の外に向かった、、

洞窟の外に出ると、


「えっ、本当に国がなくなっているわ」


そこは、森のはずれ

目の前は、ただの草原だ、無数の淡い光りの玉が、空に向かって飛んでいる、、


「たぶん、美幸さんの魔法で浄化された人々

だろう」


すると、ひとつの光りの玉が、ウオーカ達のもとに飛んで来た、、


「ありがとう、、、これで安らかに眠ることができる」、、、、そう言うと空に向かって飛んで行った、、


「ホルン王女じゃな、、安らかに眠ってくれ」


「そう言えば、多摩美とヒエンは」

「そうじゃな、、探さないと、、」


すると、、、草原の方からこちらに向かって多摩美とヒエンが歩いて来た


ヒエンは拓実を見ると急いで来た、、


「ご主人たま~、、ここはどこなのら」

「なんれ、ヒエンはタマミといるの」

「ヒエン、元に戻ったのか」

「なんで、ヒエンはいつもの、ヒエンだよ」


「拓実、、これどういう事、急に周りの景色変わって、ヒエンと2人草原にいたのよ

急にヒエンの態度が変わるし、何なの」


ミールが多摩美に今までの事を話した

「ふ~ん、じゃあ、みんな、幽霊だったて事、ミール、マリンいなくて良かったね」

「そうね、本当だわ」


「ヒエンも元に戻ったし、拓実、こんな所に長居は無用じゃ帰ろう」


拓実は全員に、瞬間移動の魔法をかけるとウィザード王国王宮の広間に現れた


「何か今回は疲れたぞ、歳かな」


しばらく広間でくつろいでいると、、、

そこに王様が来て、、、


「今、帝国クラウドの王様から、あの二つの月の王国の事でタクミ殿に依頼したいと言ってきたぞ」


「またか、拓実断っても良いんだぞ」

「えっ、月に人が住んでいるの」

「えっ、月に人が住んでいるのがおかしな事なのか」

「えっ、、変なの、月に住んでいるのはウサギだけよ」

「多摩美、ややこしくなるから余計な事は言うな」


「月にはイース国とウエス国と言う国がある、とても仲が悪い今まで何度も戦争を起こし掛けたその度帝国クラウドが仲裁に入った」

「今度もそんなことだろうう」


「拓実どうする」

「月にいけるんだったら行きたいわ、どう拓実、、、、、」

「ああ、多摩美も、言ってる事だし良いよ」

「そうなのか、じゃあ、引き受けるぞ」

「ウオーカ、俺達も、帰るからまた連絡してくれ、ヒエンをよろしくな」

「ご主人たま~」

「大丈夫、またすぐに来るから、良い子にな、、、」、

「うん、なの、、だ」


「異世界転移魔法、、、、」


拓実の部屋に、、

「今度は、月か、、、大変そうだな、美幸大丈夫か」

「ええ、私は拓実さんと一緒ならどこでも大丈夫ですよ」

「私もそのセリフ言ってみたい、」

「多摩美、俺と一緒だと大丈夫だろ」

「えっ、オタクは無理」

「クララにそのセリフ言ったら」


「はい、はい、解散」


いつもの様に美幸を、送ると部屋でふと思った、、月ってホントに人が住めるの、、

また大変な事に巻き込まれる拓実であった



END

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