登場人物紹介
登場人物詳細(ドラマ『仕立て上げられたぼけ老人』)
1. 佐々木 健二 (52)
「父さんを返せ。……俺たちの『当たり前の毎日』を返してくれ!」
職業: 中堅の精密機器メーカー・課長。
性格: 真面目で慎重派。法律やルールを尊重して生きてきた「良き市民」。
背景: 妻とは数年前に死別し、大学生の娘と二人暮らし。遠方に住む父・嘉男とは月に一度電話をする程度の距離感だったが、その「程よい距離感」が仇となり、父の異変(連れ去り)に気づくのが遅れたことを激しく後悔している。
変化: 物語序盤は制度の複雑さに翻弄され、なす術もなく打ちひしがれるが、父の日記や「家族の会」との出会いを通じ、不条理な権力に立ち向かう「闘士」へと変貌していく。
2. 佐々木 嘉男 (80)
「健二、ここはどこだ? 私は悪いことをしたのか? なぜ帰れないんだ……」
背景: 元高校教師。頑固だがユーモアがあり、近所の人々からも慕われていた。
状態: 確かに加齢による物忘れはあるが、日常生活には支障がないレベル。しかし、隔離された施設の環境と過剰な投薬(鎮静剤)により、強引に「重度の認知症」の状態を作り出されてしまう。
役割: 制度によって「人格」ではなく「管理対象」として扱われる被害の象徴。物語の鍵となるのは、彼がかつて国語教師として大切にしていた「言葉(日記)」である。
3. 九条 慎一郎 (45)
「私は法に従って、お父様の『財産』を守っているんです。感情論は、法廷の外でやってください」
職業: 裁判所から選任された専門職後見人(弁護士)。
性格: 徹底した合理主義者。感情を一切排除し、被後見人の「財産保護」のみを至上命題とする。
裏の顔: 多くの被後見人を抱え、事務的に処理することで莫大な報酬を得ている。施設側との癒着は、一見すると「効率的な連携」に見えるよう巧妙に隠蔽されている。
信念: 彼は彼なりの正義(法秩序の維持)を持っており、単なる「分かりやすい悪」ではなく、**「システムの番人」**として健二の前に立ちはだかる。
4. 石井 靖子 (55)
「佐々木さん、泣くのは後。今は戦い方を覚えなさい。法律は、知らない人間を見捨てるのよ」
肩書き: NPO法人「後見制度被害者の会」代表。
背景: 自身もかつて母親を強引に後見制度下に置かれ、最期を看取ることができなかった過去を持つ。その憤りをエネルギーに変え、全国の被害家族の相談に乗っている。
役割: 健二のメンター(導き手)。法律の抜け穴、裁判所への対抗手段、メディアへの働きかけなど、実戦的な戦術を健二に授ける。物語の「知」の部分を担う司令塔。
追加のサブキャラクター(物語に厚みを出す存在)
佐々木 結衣 (21): 健二の娘。SNSを駆使して、祖父の現状を世間に発信する。若者世代の視点から「自由とは何か」を問いかける。
若林 刑事 (38): 九条の周囲で不審な金の流れがあることに気づく、所轄の刑事。公権力の側から健二を密かにサポートする。
裁判官・大河内 (58): 家庭裁判所の判事。九条を信頼し、健二の訴えを「よくある身内のわがまま」と切り捨てる。日本の司法システムの硬直性を象徴する人物。
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