第4話 「顔見せ」 2

聖人視点


ホテルの部屋はファミリータイプで、寝室が2つ(両方ツイン)ファミリールーム1つ。

かなりゆったりと過ごせる。


ファミリールームで太陽と2人お菓子を食べながらソシャゲをしてると母が帰ってきた。

沢山の荷物を抱えて。


「ただいまー。聖人の服だけ買うのもなんだし、太陽と私の服も買ってきたから。母に感謝してね!。」


「「はいはい、ありがとうございます」」


「先に太陽と聖人は着替えてらっしゃい。」


「「はーい」」


〜10分後〜


「母さんありがとー!凄く気に入ったから明日これ着て顔見せに行くよ!」


太陽の姿はただただ嫌味のないオシャレさん的なコーデで、これを選んだ母のセンスが光る。

それに比べて、何故僕は、、、。


「母さん、どうしてまたワンピース買ってきたのさ!!しかも今回はウィッグと帽子まで、、。」


「とか言いながら、お前しっかり装備してるじゃん!!」


「ごめんね、、。聖人に似合いそうだなぁーって思ってたら、母さん買っちゃってたの。でもやっぱり似合ってるわねぇ。」


「、、、。

まぁ似合ってるならいいや。

兄ちゃん、ちょっと散歩行こうよ。腕組んで歩いてあげるよ。」


「待ちなさい!聖人は何を考えてるの!ちゃんとメイクしなきゃダメでしょ!」


「「、、、」」


まさに絶句である。


「冗談よ。普通の服も買ってるから。」


「ならいいけど、どうして女物買ってくるのさ」


「母さんね、娘が欲しかったのよ。男は太陽と聖人がいるじゃない?

次こそは!って父さんも頑張ってくれたんだけどね。

娘出来ないし父さん死んじゃうし。

だからお願い!たまにでいいから母さんに夢見させて!」


「やだよ!!!!!」


母との謎の攻防は深夜まで続き結果メイクされてしまった。

こうなっては仕方がない。兄も巻き込もう。先に寝ていた兄を叩き起こし、寝惚けてる兄と腕を組み深夜のホテルを散策した。



次回聖人に更なる不幸が訪れる。

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