第3話 もし、水を飲むことができたなら?
俺はイッチだ!
自己紹介はまぁ端的に終えてだな
これまであったことというと
コロニーで生きていくために飯と水を取りに来たんだが
あのくそやべぇ狼に襲われたがセンスのおかげで助かってな
で、いまコロニーで飯をふるまっている
「うまい、うまい!」
「やっと空腹から解放される…」
「水だ!水!飲め飲め!」
やっぱり、長い間飯や水にありつけなかったからか、すごい勢いで飲み食いしている
「兄ちゃん、水、ありがとうな」
「はは、俺はあのときもらったパンの恩返しをしたまでですよ」
「そうかいそうかい、いいやつだな、そんでだ
この地図をもらってくれ」
すると、生存者のじいちゃんから地図をもらった
これで探索が容易になっ…た…
「あれ?北ってどっちだ?」
すまん、俺方向音痴なんだ、だから地図の読み方が一切わからん
「猫に小判じゃったかのう」
「私なら分かりますよ、イッチさん、さすがに北がわからないのは致命的ですよ」
「そんなことはいいじゃんか「よくありませんよ、本当手間がかかる人ですね」
「そうなんか、でさ、どうやってどっちが北か調べんの?」
「いや、この4みたいな「あぁいや、そうじゃなくて、現実で」
「…方位磁針もないですし、どうすればいいんでしょう?」
「俺、ショート動画で知ったけど、太陽を使えば方向が分かるって聞いたぞ」
「今は、曇っていますね」
…あれ、この地図今は活用できない?
「仕方ない、今日は探索はあきらめてコロニーを強化しよう」
「どうやってですか?」
「近くに川はあるか?」
「一応、近くにあるな」
「ならもしペットボトルの水が全部なくなっても
川の水を煮沸すれば飲めるな」
水はもう心配しなくていいな、これで生存は確実だ!
「次に、木や糸が欲しいな
川があるなら釣りをすれば「いや、このあたりに魚はおらん」
…だめだこりゃ
「じゃ、じゃあ、なにか食べられそうな物がある場所に心当たりがある人は…」
全員黙っている、じゃあ、どこで食料を手に入れたらいいんだ?
「もし食料を手に入れるなら、モンスターを狩るのが一番じゃな」
「なんだ?モンハ「これ以上はいけません、本当に怒られますよ!」
「どこに?」「…さぁ?」
「…えっとだな、お前さんおおきな動物を見かけたりしていないか?」
「あぁ、でかい狼みたいなやつになら」
「わしらはあれをモンスターって呼んでいる
動物のようなものだったり、RPGゲームに出てくるようなものだったりする
まぁ、見たことないやつがいたらだいたいモンスターだな」
要するに、某狩猟ゲーみたいな奴らがうじゃうじゃといるって訳だな
「なら、戦闘できるようにならないとな」
武器もなければ力もない、戦闘は不可能
あれ、これ詰んだか?
「この中に、戦闘能力が高そうな人はいませんね」
「ちょうど晴れてきたし、生存者でも探しに行くか?」
「そうですね、そうしましょう、で、何しているんですか」
「枝を倒して行先を決めようかなって」
「今回は生存者探しであって散歩ではないんですよ
そもそもその枝、太陽で方角を調べるために使うものでしょう」
やれやれとセンスが溜息をついたが、そんなこと気にせずどこに行くか決めた
結局枝倒しは却下され、地図に書かれたデパートに向かうことになった
「デパートの地下でしたら、大勢の人が避難していてもおかしくありません」
「ちょうど、それっぽいものがあるな」
目の前には、大きな建物の廃墟がある
大きく擦れ、文字として認識できるギリギリだが
看板がデパートであることを証明している
「さっそく地下に入るか」
「待ってください、生存者が罠を仕掛けている可能性もあります
不用心に立ち入るのはよくありません」
「なんでそんなことするんだ?」
「分からないんですか?モンスターがいるからですよ」
「まぁなんでもいいや、とにかく入ろうぜ」
「まったく、仕方ない人ですね」
早速俺たちはデパートの地下入口に足を踏み入れた
デパートの地下はもう電気が通っていないのか真っ暗だった
手探りでセンスとデパートの地下を探し回っていると
俺は誰かとぶつかった
「いてっ」「うわっ」
「誰だ?誰かいるのか?」
「よく見えませんね」
走っていく音がした
「子供か?」
「さぁ?分かりませんね」
「まて、あれ焚火じゃないか?」
先には炎が揺らめいていた
「前もこんなことありませんでした?」
「どうでもいいだろ、行くぞ」
焚火は、饅頭屋の前にあった
何人かが、焚火を囲い何かを話し合っているようだ
そのうちの一人の子供と目が合った
「もしかして、あの時ぶつかったのあいつか?」
「見たところ、子供は彼一人ですね」
何を話しているか気になって近づこうとしたら、その子供が何かを他の人たちに言った
そしたら、何人かこっちに来て助けてくれ、水をくれ、飯をくれなど言い出した
「お、おい、そんな急に言われても困るぞ」
そういうと、全員少し離れた
「えーと、今我々は危機に陥っている
実はここのコロニーに猟師がいたんだ」
「じゃあ、食料は狩りで「これは過去形だ」
「その猟師はな、死んじまった」
予想だにしなかった言葉に、俺は固まった
今の状況的に、不自然ではないが、これまで生きていて誰かが簡単に死ぬ状況にいなかったからか、聞きなれない言葉だと感じた
「…まじか、ご愁傷様だな」
「イッチさん、さすがにこんなに一気にコロニーに引き入れるのは少し…」
センスがそういうと、一斉にそいつらがまた我先にと俺に話しかけだした
「…全員コロニーに引き入れる、そうすれば、不幸になるやつはいない」
「え?ですが、水は?食料は?増やす体制もまともに整っていないでしょう?」
「全員で協力すればいける!」
センスは完全に呆れている、そりゃあそうだ
でも俺は、見捨てることは出来なかった
「本っ当に仕方ない人ですね」
そして全員を連れて、俺たちはコロニーへとこれから帰る
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