第2話 もし、コロニーを経営したら?
どうも、センスです
これまであったことを簡潔にまとめると
世界が滅んで生き残るための準備中、といったところです
そして、彼、イッチさんはここをコロニーとして生きていくと言い出して私は困っています
一応、一夜を無事に過ごしましたが、体が痛いです
「まず、朝に労働!昼に労働!夜に労働!」
「ブラック企業ですか?」
イッチさんは、このコロニー(一応)のリーダーです
めちゃくちゃなことを言っていますがコロニーのためであることはわかります
「まず水源だな、次に食料、森とか生き残っていればいいな」
「ところで、誰が探しに行くんですか?ここの人たちは空腹でそんなに動けそうにないですが」
「俺とセンスだ、動けるやつはどんどん動かないとな」
…はぁ、私はあまり体力がないのですが、仕方ありませんね
「近くには山はありそうにないので森を期待するのは悪手でしょう
廃墟から食べ物や水を探し出すのがいいかと」
「センスも乗り気じゃん」
「生き残るためですよ」
「どうもな、それじゃ行くぞ!」
こんなに大風呂敷を広げて、大丈夫でしょうか?
達成できなかった時が不安です
そして、私とイッチさんは、スーパーマーケットと思われる廃墟に到着しました
「こういうときはな、センス」
「なんでしょう?」
「そのまま食べられる物を多く獲得したい
生米とかあっても困るだろ?」
確かに、理にかなっていますがそれより重要なものがあります
「それは重要ですが、ペットボトルが欲しいですね
水の入ったペットボトルと黒い紙があれば火を点けることが可能です」
「オーケー、とにかく飯と水、それとペットボトルだな?」
「そうですね、では早いうちに入って漁りましょう」
そして私たちは目標を立て、廃墟に入ります
廃墟の中は想像通りひどいものでした
棚は倒れ、商品のほとんどは床にばらまかれ
一部腐敗しているという有様でした
「うわ!?くっさ!これ精肉コーナーからか?」
「その通りだと思います、なので生肉や生魚は避けましょう」
そして、私たちは廃墟の棚から、まだ使えそうなものを探します
イッチさんは菓子コーナーを、私は飲料コーナーを捜索中です
一応、わかめが一袋無事だったので持っていますが、なかなか使える水は見つかりません
イッチさんと合流したので経過報告です
イッチさんはいくつかスナック菓子やチョコレートなど、カロリーの高い食べ物を見つけてくれました
私の方は、わかめと味噌です、正直あまり使い道が現状あるかわかりません
「こうなったら、バックヤードに入るか」
「え、でもそれって「大丈夫だって、いまは店員もいないし法律も機能していない」
彼の倫理観を心配すべきでしょうか?
ですが、生き残るためには、法律という概念は邪魔でしかないのでしょうか?
「仕方ありませんね、バックヤードに入りましょう」
私は、まだ生きていたいです、今回ばかりは、お邪魔させていただきましょう
「ビンゴ、動かせるかごがあったぞ」
バックヤードなんて、スーパーで働かねば現実で見る機会はないでしょう
そしてバックヤードにそれほど被害はなさそうです
吹っ飛ばされたかごや、商品が床に散らばっているが壁や床が根本的に破壊されているわけではありません
「水もあれば完璧ですね」
「そうだな、おい、あれ水じゃないか?」
イッチさんの指さす先には、天然水と書かれた段ボール箱がおかれていました
あれはまさに、砂漠のオアシスでしょう
「動かせるかごにできる限り乗せましょう」
「この辺はまだまだあるみたいだな、しばらく世話になるぜ」
イッチさんはそう言いながら保存食をかごに放り込んでいきます
かごも満杯になり、イッチさんは早速帰ろうとかごを押します
「重たいな、センス、ちょっと手伝ってくれないか?」
「でしょうね、手伝いますよ」
かごを押していき、バックヤードから出ます
大きな扉を開き、売り場に入ると、遠くからうなり声が聞こえます
「なにか、声が聞こえませんか?」
「たしかにな、犬か?」
うなり声は徐々に私たちの方に近づいてきているようです
「ちょっと警戒したほうがいい」
イッチさんは、かごから手を放し、臨戦態勢に入ります
「その方がよさそうですね」
私も、近くにあった瓦礫の鉄棒を手に…重たいですね
その瓦礫からは手を放し、辺りを警戒します
すると、向こうの棚から何かが出てきました
それは、狼のような巨大生物でした
全長は3.5mでしょうか?
「やべぇ!これ普通にやべぇ!」
イッチさんは走りだします
ですが、あの巨大生物に人間が走って逃げられる訳はありませんでした
巨大生物は、イッチさんを叩き潰そうとしたのか、前足を地面に叩きつけました
イッチさんは衝撃でこけてしまいます
「や、やめろ、来るな…来るな!」
もう冷静ではないイッチさんはこの状況を打破できそうにありません
「仕方ありません、確実ではない作戦はあまり好きではありませんが」
私は、かごを強く蹴ります
かごは、吸い込まれるように巨大生物に向けて速度を速めていきます
そして、ついに巨大生物はかごと衝突します
「ギャアアアア!!」
巨大生物は断末魔を上げ倒れます
「イッチさん、立って!早く逃げましょう!」
「あ、あぁ、そ、そうだな」
私たちはかごを必死に押して逃げていきました
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