第8話 二人のサキュバス

 


 胸まで露出コースを押すと昨日と同じようにベッドの向かいの壁が光り、胸から下を露出させた女体が現れた。今日は褐色肌のサキュバスのようで、立ちバックカモン状態の姿勢で尻を突き出している。


 魔水晶を見るがまだ壁に現れたサキュバスの顔は表示されない。そういえば昨日二人目のロリっ子を呼んだ時もすぐには表示されなかったな。


「ん? 待てよ?」


 もしかしてと思い、壁尻サキュバスのコース一覧を見ながら考えを巡らす。


 すぐに女の子の顔が表示されないのには理由があるのでは?


 注意事項の欄を見直すも、特に一人だけしか呼べないとは書かれていない。


 これはと思い、もう一度胸まで露出コースをタップする。


 すると褐色サキュバスのすぐ隣の壁が光り、そこに真っ白な肌をしたサキュバスが現れた。


「よしっ!」


 俺は予想していたことが当たったことに内心でガッツポーズをした。


 こんな裏メニューが隠されていたとはな。


 白いサキュバスと褐色サキュバスの尻を見比べながら口元を綻ばせる。


 そして少しすると魔水晶の画面が切り替わり、二分割された画面に二人のサキュバスの顔が映し出された。


 一人は昨日最初にお世話になった、ピンク髪のイタズラっ子のような可愛い系のサキュバス。


 そしてもう一人は白髪の目の下に泣きぼくろのある、大人の雰囲気の美女サキュバス。


 それぞれタイプの異なる二人の顔と、壁に並ぶ二つの尻。


 白サキュバスは相変わらず大きな尻をしているが、褐色サキュバスはそこまで大きくはない。しかしかなり形の良い尻をしている。


 そして股の間から見えるほどの大きな乳房は、白サキュバスに負けず劣らずというところか。


「それじゃあハメ比べをするとするか」


 3Pなんて麻薬カルテルにいた時以来だから久しぶりだ。


 体位は限定されるがこれだけの極上の体だ、十分楽しめるだろう。


 俺はパンツを脱ぎ、まずは二日連続で来てくれた可愛い系サキュバスへと向かう。俺が近づいたのがわかるのか、すでに股間から体液が溢れ出している。


 これは愛撫は必要ないな。ならオナホとして存分に使ってやろう。


 俺はそっと柔らかいデカ尻を撫でる。するとビクッと尻が震え、それと同時にバサッと背中の翼が広がる。そんな仕草に嗜虐心しぎゃくしんが刺激され、パンッと尻を叩く。この子にマゾっ気があるのは昨日確認済みだ。なんたって尻をいじられてイク変態サキュバスだからな。


 すると予想通り尻を左右に媚びるように振り誘ってくる。


 そんなおねだりする姿に満足した俺は、腰を前に出し一気に奥まで貫くのだった。


 


 行為が終わり、強く叩いて真っ赤に腫れ上がった白サキュバスの尻を優しく撫でる。


 俺が赤くなった尻を撫でる度に白サキュバスはビクッビクッと尻を震わせ、俺の腕に尻尾をまとわりつかせた。その動きは気持ち良かったからいいのと言っているようだった。


 話せないのに表現が豊かだなと苦笑していると、隣の褐色サキュバスの尻尾も巻きついてきた。


 尻尾はいつまで賢者モードになっているの? 早く動かしなさいと言わんばかりに俺の腕を前後に動かしていた。


「ハハッ、お姉さんに怒られたか」


 普通の女なら待ってくれるんだがな。さすがはサキュバス。早く自分も気持ちよくしろってことか。俺は客なんだが。


 まあいい、エロに貪欲な女は好きだ。せっかくの3Pだ、今日はとことん楽しませてもらおう。


 俺は今度は褐色サキュバスの背後に立つ。


 すると”やっと来たわね、お姉さんが気持ちよくしてあげる”と言わんばかりに、尻を俺の息子へと擦り付ける。


 その仕草に蜜に惹かれる蜂のごとく息子は吸い込まれていった。


 奥へ奥へと押し進め、一番奥へと到達した時に細かい凹凸があるのを感じた。


 この凹凸は数の子天井か? しかも硬いぞこれ。


 この瞬間、俺は負けを悟った。こんなもの耐えられるわけがない。


 普通の数の子天井は経験がある。ある人気風俗嬢がそうだった。だがこれは似て非なる物だ。こんな硬くて目の細かい凹凸なんか俺は知らない。こんなの絶対気持ちいいに決まっている。


 だが男とは悲しい生き物。


 負けると分かっている戦いでも、それがベッドの上ならば喜んで挑む。それが男という生物だ。


 しかしさすがに二回目なのに1分も保たなかったら恥ずかしい。だから俺はゆっくりと腰を動かしながら褐色サキュバスに覆い被さり、その褐色の乳房を揉みしだいた。


 彼女の乳房は白サキュバスより柔らかかった。腰を振りながら覗き見ると、乳房の色は褐色なのに先端がピンクでそれがまたエロかった。


 そうして乳房を堪能しつつゆっくりと腰を前後に動かしていると、俺の腕を彼女の尻尾が掴んだ。そして乳房から外させたあと、次に尻尾は俺の尻へと回りパチンと軽く叩いた。


「わかったよ、勝負してやるさ」


 男の小さなプライドを保つための時間稼ぎすら認めてくれないお姉さんの叱責に、俺は覚悟を決め身を起こした。


 そして彼女の腰をがっしりと掴み腰を前後へ振る。


 すると奥へ到達する度にとんでもない快感が身を駆け抜けた。


「ぐおっ……これは……もたない」


 必死に快感に耐える俺に彼女はやっと動いたと言わんばかりに翼を広げ、パタパタと羽ばたかせる。


「余裕だなオイ!」


 そのあまりの余裕な仕草に耐えているのが馬鹿らしくなり、俺は激しく腰を動かすのだった。


 結果は惨敗だ。勝てるわけがない。


 すると全て出し切った俺の尻を、褐色サキュバスの尻尾が優しく撫でてきた。


 それはまるで”がんばったねボク”と言わんばかりだ。


 俺は子供扱いされたことに怒りが湧くこともなく、素直に負けを認め苦笑する。


「ふぅ……」


 数歩下がりベッドにドスンと腰を落とした俺は、目の前に並ぶ二つの尻を眺めながらテーブルにあったスポーツドリンクを口につける。


 二つの尻のから流れ出る体液は、俺が本能のままに犯した結果だ。


 気持ち良かった。が、まだやり残したことがある。


 そう、味比べだ。


 時計を見ると残り時間はあと10分。


 三発目だが、あの褐色サキュバスがいる限り昨日みたいに時間切れということはないだろう。


 あれはただの肉オナホだ。小細工などせず本能のままに吐き出せばいい。


 子供扱いされたことをそう誤魔化し、俺はスポーツドリンクを全て飲み干す。


 そして立ち上がると再び白サキュバスの元へと向かいその背後に立った。



 それから二人のサキュバスと味比べを行った。


 やはり褐色サキュバスの具合は最強で、残り10分という時間の中でさらに二発搾り取られた。


 そして俺の出した大量の体液をダラダラと垂れ流しながら二つの尻が消えていく光景を見て、3Pはやっぱいいなと再認識した。


 しかしまだ少しムラムラしていたので、やはり五発は出さないとスッキリしないのかもしれないと思い今度は一人だけ呼ぶことにした。


 そして現れたのは……


 つい先ほど消えたばかりの褐色肌のサキュバスだった。


 まさか連続で!? と愕然とする俺に、褐色サキュバスは尻尾の先を俺に向けクイックイッと手前へと折り曲げた。


 そのわかりやすい挑発に、こりゃ昨晩みたいに四発では終わらないなと覚悟を決める。


 そして股間をイキリ立たせ、絶対に負ける戦いへと身を投じるのだった。



♦︎♦︎♦︎

褐色サキュバスイラスト


https://kakuyomu.jp/users/shiba-no-sakura/news/822139842040532627

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る