第6話 壁尻サキュバス
《胸まで露出コース》を押すとベッドの向かいの壁が光り、その光が収まるとちょうど鎖骨の下あたりまで露出した女体が尻を突き出した状態で立っていた。
その体はシミひとつない白い肌をしており、背中から肩幅ほどの大きさの蝙蝠のような黒い羽が生えている。
そして桃のように大きなお尻の割れ目の上からも、同じく蝙蝠の尻尾のようなものが生えており、その先っぽがトランプのスペードのような形をしていた。どういうわけか下着も何も着けてないのに、黒いロングブーツだけ履いていたがそれがまたイイ。
「確かにサキュバスって感じだな」
おっぱいはどんな感じなのかと横に回ってしゃがんでみる。
すると推定Eカップはありそうな大きな胸が、形を保ったまま下を向いていた。乳輪は少し大きいがピンク色で、ピンと立っている乳首がまたエロい。
立ち上がり次に尻側に回ってしゃがみ、長い足の間から秘部を覗き見る。
そこには綺麗に整えられたピンク色の陰毛があり、軽く触れてみると尻全体がブルっと震えた。
これはたまらんと俺はスウェットのズボンと共にパンツを脱ぎ捨て、カリが高く反り返っていることが自慢の息子を曝け出すと、秘密の花園へと腰を突き出すのだった。
「ふぅ……気持ちよかった」
フルチンのままベッドに腰掛けた俺は、脱力感に若干放心状態になっていた。
サキュバスを見ると、相変わらずこちらに尻を向けたまま立ったままの姿だ。
しかしその両足はガクガク震え、股間からはダラダラと白い液体が流れ出ていた。
これがサキュバスとのセックスか。正直過去に抱いた名器を持つ女並みに気持ちよかった。
こんなの経験したら、普通の女じゃ満足できなくなるな。
ああ、だから壁尻なのか。これがベッドで普通のセックスをして、サキュバスの喘ぎ声やアヘ顔なんか見たらスレイブを買う気が失せる奴も出てくるだろうな。
俺は感じている顔を眺めながら喘ぎ声とか聞きたいからそうはならんが。
それでもこんなに気持ちいいなら毎日利用したくなる。経験のある俺でもそうなんだ、童貞の高校生ならハマりまくるだろうな。
そしてこの壁尻を利用したいなら頑張って魔物を倒して稼げってことか。
尻だけコースでも300DP。ホーンラビットを10匹倒さないといけないわけだ。
さすがサキュバス、エロで釣るのが上手い。
サキュバスクイーンの男を知り尽くした手腕に感心しつつ、サキュバスの股間から流れ出る体液を見ていたらまた息子が硬くなった。
どうも今日は復活が早いし、出したばかりだというのにムラムラが治まらない。
まだ15分あるし、もう一回相手をしてもらおうか。
§
翌朝、8時にセットしていた目覚ましが鳴り目が覚めると、体の調子が妙に良く感じた。ベッドから立ち上がると体が軽い。
どういうことだ? 久々にヤリまくったからか? 普通は昨夜あれだけ出せば体が少しくらい怠くてもおかしくないんだが。
不思議な感覚に首を傾げつつ、軽く冷水シャワーを浴び頭をスッキリさせる。
そしてショップで朝食セットを購入するために開く。
昨日壁尻を二回利用したから残高は1,600DPになっていた。
水泳部の月ヶ瀬たち上級スレイブを買うために貯めておくつもりだったのに散財したな。
でも我慢できなかったし気持ちよかったから仕方ない。そのぶん今日は稼げばいいと納得し、そこから50DP支払いサンドイッチセットを買う。
ちなみにゴミはダンジョンに捨てておけば、24時間で吸収してくれるらしい。そうショップの【食料】の説明に書いてあった。だからマイルームで出たゴミはダンジョンに持っていって捨てるつもりだ。
「まあ死体も吸収されるんだろうな、多分」
なんという完全犯罪。今は見た目のおかげで関わろうとはしてこないが、力をつけた生徒や俺を蛇蝎の如く嫌っている男性教師陣は警戒する必要があるだろう。
特にイジメの現場を見つけぶん殴った奴もいることだしな。力を持った人間が、命のかかった極限状態でどういう行動を取るかはさんざん見てきた。同級生というわかりやすい仲間候補がいない以上、このままソロでやっていく事になるのは必然だ。警戒はしておくべきだろう。
朝食を採ったあとシャワー室で歯を磨き、ショップを開いて60DPで弁当と20DPのスポーツドリンクを2本購入。
残高1,450DP。
それらと昨日手に入れたポーションをリュックに入れようとして手が止まる。
今使っているのはポケットも何もないただの革袋に紐を通しただけの物だ。魔石や弁当やポーションを同じ場所に入れておくと割れるかもしれない。
ちゃんとしたリュックを買う必要があると考えショップを再び開く。
そして生活用品の中からポケットのたくさん付いている大きめのリュックを300DPで購入。
そこでペンライトが目に入り、そういえば照明代わりのスマホが充電切れだったと思い出し100DPでペンライトと予備の乾電池を20DPで購入。
これで残高1,030DP。
壁尻料も含め、なんだかんだと1日1,300DPくらいは必要だなと考えながらリュックに弁当と飲料。そしてリュックのポケットにポーションを入れていく。
次に守衛服をシャツの上から着てベルトにナイフを差し、丸盾を左腕に装着した。
買ったばかりの筆記具と地図作成用のメモ帳を守衛服のポケットに入れ、リュックを背負いマチェットを手に持ち準備完了。
そしてマイルームのドアを開き外へと出る。
さて、今日は昨日以上に稼ぐぞ、そして今夜も壁尻で楽しもう。
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壁尻嬢イラスト
https://kakuyomu.jp/users/shiba-no-sakura/news/822139842040413804
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