たぷたぷと、世界
ゆらり、ゆらりと星が揺れ
三日月は
わたしたちを
そっと、見下ろしている
人は生き急ぎ
たくさん、取りこぼしている
それに気づかず
手を伸ばす
光るほうへ
あたたかそうなほうへ
欠けたままの感触を
抱えきれず
夢のなかへ沈む
夢のなかにいることにも
気づかないまま
わたしも
まだ
夢のなかにいる
それでも
世界と共にいると
たぷたぷと
やわらかく
揺れている
ふくらみ io @io_ether
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ふくらみの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます