泡沫

評者からすれば、やや判然としない世界観にも映るが、それぞれのシーンに偏重な描写が見られないため、結果的には世界観も相まって、一種、独特な雰囲気を醸し出している。

移り変わっていく時代の間隙を、縫うようにして描いた作品だけに、最後まで短文で描ききった点は、含みを持たせる技巧として、高く評価されるべきかもしれない。