女税理士と男女二人の部下「恋愛小説」

浅野浩二

第1話

女税理士と男女二人の部下


佐藤京子は税理士事務所の所長である。

京子は東大の経済学部を卒業した後、大企業に就職したが、もっと自分で事業をしたいと思って税理士事務所を開いた。京子は優秀で美人だったので、あっという間に人気が出て、佐藤京子税理士事務所は顧客が増えていった。

それで一人ではやっていけなくなったので従業員を募集した。

京子は山野哲也という青年と早乙女由美という女性を採用した。

二人とも一流大学を出ていて二人とも日商簿記一級の資格を持っていた。

二人とも容姿端麗で性格も良く真面目だった。

二人は佐藤京子に言われた通りに仕事をテキパキとこなした。

なので佐藤京子にとっては大助かりだった。

・・・・・・・・・

ああ。いい社員で良かったわ。

と佐藤京子は安心した。

しかし佐藤京子に一つの悩みが生じ出した。

それは佐藤京子の生まれつきの性癖だった。

彼女は先天性のマゾだったのである。

その性癖は誰も知らない。

京子は小学生の時、裸にされて縛られている女たちの写真集をたまたま見つけた。

それはショックだった。京子は漫画でもアニメでもドラマでもヒロインが悪の敵に捕まって吊られたり椅子に縛りつけられりする場面を見ると興奮した。結局はヒロインがピンチを脱して悪の組織をやっつけるのだが、京子はヒロインが悪の組織に捕まってしまう場面に興奮した。なかにはヒロインが敵の組織に捕まって拷問されるシーンもあった。そういう時、京子は身が震えるような興奮を覚えた。

(ああ。美しいヒロインが捕まって拷問されるのは何て美しいんだろう)

(私もああなりたい)

そういう思いが孤独な京子の心の中で募っていった。

しかし京子は気が小さく、それを行動に移すことなどとても出来なかった。

京子はホームセンターへ行って麻縄を買って自分で自分を縛って慰めていた。

京子は菱形縛りが好きだった。というより自縛では菱形縛りくらいしか出来ない。

菱形縛りは、縄を二つに折り、縄を首の後ろにひっかけ、二本の縄を前に垂らして、固結びを上から四つ作る。まず首の下に一番目の固結びを作る。そして乳房の所に二番目の固結びを作る。そして臍の上の辺りに三番目の固結びを作る。そして臍の下の辺りに四番目の固結びを作る。そして二本の縄を股間に食い込ませて、尻の割れ目の上から引っ張り上げ背中に回す。そして二本の縄を背中の上に引き上げ縄を首の後ろの縄に通す。これで体の前後に縦縄が出来る。今度は菱形を作る横縄である。背中の縄を一番目の首の下の固結びと二番目の乳房の所の固結びの間に、それぞれ左右から縄を通して背後に引っ張る。これを、二番目と三番目の固結びの間と、三番目と四番目の固結びの間でもやり、最後は背後で左右の横縄を結び合わせる。これで完成である。三本の横縄に引っ張られて体の前で菱形が三つ出来る。ただでさえ股間にきつく二本の縦縄を食い込ませているのに、それを背後からの横縄でグイと引っ張ることによって、股間への縄の食い込みが、いっそう激しくなる。そして豊満な二つの乳房が一番目と二番目の横縄の間からニュッと絞り出される。美しく柔らかい女の体に意地悪な縄が食い込んで、女の体を厳しく縛り上げ、みじめ極まりない姿である。

京子は股間への意地悪な縄の食い込みに「ああ」と被虐の声を上げた。

・・・・・・・・・・・・・・

しかし残念なのは自分では後ろ手には縛れないことだった。

京子は自分で菱形縛りをした後、そっと背中に手を回して手首を重ね合わせることによって悪漢に捕まって裸にされ、体に菱縄縛りをされ、後ろ手に縛られる想像をして被虐の快感に浸っていた。

哲也と由美の二人が来てからは京子の被虐心は、それまで以上に激しくなっていた。

哲也と由美は真面目でおとなしい。仕事もちゃんとこなす。

京子は人一倍シャイで、自分が激しいマゾの願望をもっていることを誰にも知られたくなかった。垢ぬけていないため、大学時代も親しい友人は出来なかった。

友達は他大学の男子と合コンをさかんにして青春を謳歌していた。

しかし内気で気の小さい京子はカレシを欲しいと思いながらも、理想の相手は見つけられなかった。京子の理想の相手は、優しく、おとなしいが、徹底的に自分をはずかしめて、みじめのどん底におとしめてくれて、そしてセックスは嫌いで、しない、というような男だった。

そんな変わった性格の男など居るわけもなかった。

なので京子の学生時代は孤独だった。

真面目で勉強熱心な京子は学生時代は勉強と被虐の妄想にふける毎日だった。

京子には「遊ぶ」ということの意味がわからなかった。

今や全ての人が一日中スマホのゲームをして遊んでいる。

しかし京子にはスマホのゲームの何が楽しいのか、さっぱりわからなかった。

小学生の時は、友達とトランプをしたり、ファミコンで遊んだりすることに単純に「喜び」を感じられた。しかし中学校から進学校に入学し、「勉強」をするようになると、京子は「勉強」の面白さにとりつかれた。

勉強はスマホゲームと違って、一時的、刹那的な喜びと違って、学べば学ぶほど奥が深く面白い。なので京子は中学校から勉強にハマった。そして片っ端らから本を読んだ。

文学書はもちろんのこと、哲学書、宗教書、歴史書、政治の本まで読んだ。

この世の原理を知ることは知的好奇心が旺盛な京子にとって、この上ない楽しみだった。

しかし孤独な京子にとっては先天的な被虐の願望も強かった。

京子はネットで丸裸にされて、みじめの極致の格好にされて、柱に縛りつけられているSМモデルの写真も片っ端からコピペして集めた。

自分も悪漢に捕まって丸裸にされ、晒し者にされ、ネチネチと虐められる妄想にふけった。

そして夏には海水浴場に行って、セクシーな黒いビキニを、おそるおそる身につけた。

男たちの、いやらしい視線に視姦されることには被虐の快感に近いものを感じることが出来た。肌にピッタリとフィットする競泳水着を着て市民プールに行って男たちの視線を受けることも被虐の楽しみだった。

そうして京子は優秀な成績で東大を卒業した。

そして一流企業に就職し優秀な社員となった。

しかし会社という組織も大学と同じであり、同僚のお喋りは、つまらなく、友達は出来なかった。何の楽しみもない。

それならいっそ自分一人で独立して働こうと京子は思った。

そして税理士の勉強をして、税理士の資格を取り、税理士事務所を開いた。

税理士の仕事は面白かった。

色々な人と一対一で話していると世間の色々なことがわかる。

それが京子には面白かった。

そのため佐藤税理士事務所には顧客がどんどん増えていった。

そのため一人では仕事をこなしきれなくなって京子はスタッフを募集した。

そこで山野哲也と早乙女由美という二人を採用した。

二人とも一流大学を出ていて二人とも日商簿記一級の資格を持っていた。

二人とも容姿端麗で性格も良く真面目だった。

二人は佐藤京子に言われた通りに仕事をテキパキとこなした。

なので佐藤京子にとっては大助かりだった。

哲也と由美は仲が良くなった。

異性との付き合いをしたことがない京子には二人が羨ましかった。

京子は真面目で優秀な所長と二人に見られていたので京子もそういう人間を演じた。

二人と親しくするのが何となく恥ずかしく、京子は二人とは事務的なことしか話さなかった。

しかし京子は二人と一緒に仕事をしているうちに二人に対して妄想をもってしまうようになった。

それは三人とも真面目とはいえ、京子は所長で二人に命令する上司であり、哲也と由美は京子の命令に従う部下という関係からきていた。

SМは美しい女が醜い男たちに、そして権威のある上司が部下たち嬲られることに被虐、加虐の快感があるのである。

京子は二人と仕事しているうちに、いつしか、部下の二人に裏切られて徹底的に嬲られ尽くされる夢想にふけるようになった。

その夢想はどんどん大きくなっていって我慢できないようになっていった。

夕方、午後5時に仕事が終わって、二人が「さようなら」と言って帰った後、京子は事務所に残って、服を全部、脱いで裸になり自分の体に菱縄縛りをした。

哲也と由美の二人が共謀して京子は裏切られて二人に嬲られるという妄想にふけりながら。

京子は菱縄縛りをした後、両手を背中に回して手首を重ね合わせた。

哲也と由美の二人が共謀して京子を裏切り、京子を裸にして縛り京子の全財産を奪い、京子を奴隷にするという被虐の妄想に京子は酔い痴れた。

そして二人は丸裸の京子をデスクの上に乗せ、二人に命じられて京子は四つん這いになり、体の隅々まで弄ばれたり、天井から吊るされて、二人にムチ打たれて、泣きながら「お許し下さい。哲也さま。由美さま」と二人に許しを乞う夢想をした。

しかし二人はとても、そんなあくどい事などしない真面目な性格である。

しかしだからこそ、余計に京子は二人に嬲られたかった。

・・・・・・・・・・・・

ある日のことである。

午後5時に仕事が終わって、哲也と由美の二人は「さようなら」と言って事務所を出て行った。

一人になった京子は、上下揃いのグレーのスーツを脱ぎ、ブラジャーとパンティーも脱いで丸裸になった。そして、いつものように、自分の体に菱縄縛りをした。そして両手を背中に回して、手首を重ね合わせ、被虐の快感に酔い痴れていた。

その時である。

カチャリと事務所の戸が開き哲也が入って来た。

「ああっ。哲也くん」

京子は毛穴から血が吹き出るほど焦った。

哲也も同じだった。

二人とも気まずい雰囲気だった。

「あ、あの。佐藤さん。申し訳ありませんが合鍵を作って持っていました」

哲也が言った。

京子は何と言って誤魔化したらいいのか、わからなかった。

それで。

京子は急いで下着とスーツをかき集めた。

「あっ。哲也くん。おかしな格好でごめんなさい。顧客に大人の玩具の店の人が居て、縄や縛り方の本を置いていったの。そして自縛できますから一度、試してご覧なさいと言ったの」

京子は焦って咄嗟に誤魔化した。

京子は服を胸の前で抱えて言った。

「あ、あの。京子さん」

哲也は落ち着いた口調で話した。

「実は僕、仕事が終わった後、こっそり合鍵で事務所に入っていました。京子さんが好きだったので。悪い事と思いながら。こっそりと一人きりの京子さんの姿を見たかったんです」

京子は黙って聞いていた。

「そうしたら京子さんが、毎回、裸になって、自分の体に菱形縛りの自縛をしたり、裸になってデスクの上に乗って四つん這いになったり、事務所の端から端に縄を張って、股間を擦る綱渡りをしている姿を見てしまったんです。京子さんにマゾの嗜好があると知って驚きました」

哲也はキッパリと言った。

京子は、数々のあられもないオナニー姿を見られてしまったことに毛穴から血が吹き出るほど恥ずかしい思いになり、顔が真っ赤になった。

「無断でのぞいてしまってごめんなさい。でも京子さんがオナニーする姿、とっても美しくて僕は恍惚として見とれていました」

哲也が言った。

ここに至って京子は、もう誤魔化すことが出来ないとあきらめた。そして自分の思いを正直に話そうと思った。

「て、哲也くん。恥ずかしいわ。でもそこまで知られてしまったのなら、もう隠しようがないわ。哲也くんの言う通り、私はマゾなの。この性癖を人に知られるのは初めてだわ。こんな変態女、気持ち悪い?」

京子が聞いた。

「いえ。京子さんが被虐に悶える姿、とっても美しく魅力的でした。本当です」

哲也が言った。

「それを聞いて安心したわ。じゃあもう私の本心を言うわ」

そう言って京子は話し始めた。

「私は生まれつきのマゾなの。私は子供の頃から漫画でもアニメでもドラマでもヒロインが悪の敵に捕まって吊られたり椅子に縛りつけられりする場面を見ると興奮していたの。私もああなりたいと思っていたわ。悲劇のヒロインになりたいという願望なの。自分も悪漢に捕まって丸裸にされ、晒し者にされ、ネチネチと虐められる妄想にふけっていたの。でも私は気が小さくて、それを誰にも言えなかったの。SМは美しい女が醜い男たちに嬲られることに興奮するの。私の理想の相手は、優しくて、おとなしいけれども、徹底的に私をはずかしめて、みじめのどん底におとしめてくれて、そしてセックスは嫌いで、しない、というような男だったの。そんな変わった性格の男など居るわけないでしょ。だから、今まで、ずっとカレシはいなかったわ。さびかったわ。でも税理士事務所を開いて、哲也くんと由美ちゃんが入ってきたでしょ。あなた達と一緒に働いているうちに、私に妄想が起こってきたの。私は所長であなた達は部下でしょ。私の方があなた達より立ち場が上だわ。だから、あなた達二人に裏切られて徹底的に嬲られ尽くされる夢想にふけるようになったの。それが、どんどん嵩じて、オナニーする時は、あなた達二人に嬲られることをイメージしていたの。ごめんね。あなた達を悪人にしちゃって」

京子は心の内を全て述べた。

「いえ。構いません。むしろ嬉しいです。僕や由美ちゃんは、あなたほど崇高な人間じゃありません。京子さんの前では善人を装っていますが、悪い事を考えたり、したいと思ったりしています」

哲也はニヤリと笑った。

「そうだったの。それを聞いて安心したわ。じゃあ私のお願い、聞いてくれる?」

京子が聞いた。

「何ですか。お願いって?」

「私の被虐心の願望は、あなた達二人に身ぐるみ剥がされて嬲られ抜かれることなの。私を虐めてくれない?」

京子には、もう、ためらいがなかった。

京子は、自由な両手を背中に回して手首を重ね合わせた。

「さあ。哲也くん。私を後ろ手に縛って。菱形縛りは自分でも出来るけれど、自分では後ろ手に縛れないわ」

京子が催促するように言った。

哲也はニヤリと笑って、

「はい。わかりました」

と言って京子の背後に回った。

哲也は床に置いてある縄を拾い背中で重ね合わされている京子の手首をそっと縛った。

「あん。哲也くん。もっときつく、私が抜けられないくらいに縛って」

京子は欲求不満を訴えた。

哲也はニヤリと笑って、

「はい。わかりました」

と言って、京子の両手首をまとめて、ギュッときつく、二重に縛った。

そして、絶対、京子が縄を抜けられないように、十字にもカッチリと縛った。

京子は後ろ手に縛られた縄から抜けられるかどうか、手を激しく動かしてみたが、抜けられなかった。

「ああっ。哲也くん。しっかり縛ってくれて有難う。抜けられないわ。菱形縛り、や、股間を擦る縄の綱渡りは、手が自由だから、いつでも解けるでしょ。だから拘束された被虐の感覚が味わえなかったの。自分では後ろ手縛りが出来ないことに、私、ずっと物足りなかったの。後ろ手縛りは、他人にやってもらうしかないでしょ。そして後ろ手縛りがSМの基本なの。こうやって自分では抜けられない後ろ手縛りにされて、私、今、最高の被虐感に浸っているわ」

京子は被虐の歓喜に打ち震えているようだった。

それもそのはずで、後ろ手に縛られて、手の自由を奪われたことで、同じ裸でも、京子はもはや、哲也に乳房や、尻や、アソコを触られても、ムチ打たれても、どんな意地悪をされても、それを防ぐことが出来ないのである。もう京子は完全な哲也の玩具なのである。

それどころか、哲也が事務所から出て鍵をかけてしまえば、京子は自分では、事務所から出ることも出来ないのである。

「ねえ。哲也くん。天井にカラビナが固定されているでしょ」

京子に言われて哲也は天井を見た。

天井にはカラビナがしっかりと固定されていた。

「じゃあ、後ろ手に縛った縄尻を、あのカラビナに通して」

京子が言った。

「はい」

哲也は椅子を持って来て、後ろ手に縛った縄の縄尻を持って椅子の上に立った。

哲也が縄尻を上に持って行こうとすると京子が、

「待って」

と制止した。

「哲也くん。縄尻を直接カラビナに通すのではなく、首の後ろの縄に通してからにして」

京子が言った。

「はい」

哲也は京子に言われた通りに、縄尻を首の後ろの縄に通した。

哲也にはもう京子の要求はわかっている。

京子は天井からピンと立たされた姿で吊るされたいのだ。

なので、哲也は京子の首の後ろに通した縄尻を天井に取り付けられているカラビナに通し、グイと力強く引っ張り、縄尻の先を京子の手首に結びつけた。カラビナを通して下に向かう縄尻も、京子の首の後ろの縄に通した。

哲也は手加減しなかった。京子が天井から厳しく吊るされたいと思っていることは明らかだったからだ。その通りに、京子の後ろ手はグイと持ち上げられ、カラビナに通された縄はピンと張り、京子は天井から吊るされた姿になった。

哲也は京子が、首の後ろの縄に通して、と言った意味を理解した。

縄尻を直接、カラビナに通してしまうと上半身を前に屈めてしまえる。

しかし、縄尻を首の後ろの縄に通すことによって、京子は前に屈むことが出来ず、直立した姿勢をとらなくてはならない。京子は直立して吊るされた、みじめな姿を哲也に鑑賞されたいのだ。その通りに、京子は菱形縛りに縛られた、美しい体を哲也の前で晒し、美しい顔を恥ずかしそうに赤らめて、哲也の視線を避けるように、少し横に向けている。

柔肌に食い込んだ菱形縛りから形の良い乳房がニュッと絞り出されて丸見えである。

しかし女のアソコは二本の股間縄によって、かろうじて見えない。

しかしそれは、女の股間に意地悪く食い込む姫泣かせ縄である。

「て、哲也くん」

「はい。何でしょうか?」

「来客用のソファーに座って。冷蔵庫にワインがありますから、それを飲みながら、みじめな姿の私をとくと鑑賞して下さい」

「はい」

哲也はニヤリと笑いながら、キッチンへ行き、ワインとワイングラスを持ってもどって来た。

そして来客用のソファーにドッカと座った。来客用のソファーの前には、大理石の大きなテーブルがあった。テーブルの下には、依頼人の一人が「お礼」としてくれた、舶来の高級タバコがあった。哲也はワインをワイングラスに注いで飲みながら、タバコに火をつけ、時々、タバコを吸っては、フーと息を拭き、テーブルの上にある灰皿にタバコの先の灰をトントンと落とした。それは、あたかも税理士事務所に押し入りが入り込み、美人の女所長を裸にして吊るし嬲っている図だった。

「ああっ。いいわっ。哲也くんと由美ちゃんの二人に裏切られて、裸にされて吊るされて晒し者にされたかったの。夢実現だわ。私、最高に幸せ」

京子は被虐の喜悦の雄叫びを上げた。

哲也のズボンの股間はテントを張っていた。

しかし哲也は裸で菱形縛りにされ、後ろ手に縛られて吊るされている京子に近づこうとはしなかった。哲也にもサディズムの感情が起こってきていたし、京子が望んでいることは、みじめな姿を見下されることだと、わかっていたからである。

「ふふふ。京子さん。とても、みじめな姿ですね。どうですか。こうして部下の前で裸にされて見下される気分は?」

哲也はタバコを一服、吸ってトントンと灰皿にタバコの灰を落としながら聞いた。

「い、いいわっ。子供の頃から夢にまで見ていた、悪漢に捕まって嬲られるという夢がかなって。私、もう死んでもいいくらい恍惚としているわ。哲也くんに私の全財産を奪われて、虐め抜かれて殺されても幸せだわ」

京子は喜悦の雄叫びをあげた。

「ふふふ。そんな事はしませんよ。こんな奇麗で美しい才女を殺すなんて勿体ない。こんな奇麗な人は監禁して生かし続け、ありとあらゆる方法で虐め抜いて楽しませてもらいますよ」

哲也はわざと悪びれた口調で言った。

京子は悪漢に捕まって嬲られる悲劇のヒロインになりたいのだから、自分は悪漢にならなければいけない、と哲也は思ったのである。しかし、素っ裸にされて吊るされている京子を見ているうちに、哲也にも京子を嬲りたいという加虐心が加速度的に高まっていった。

事務所には等身大のカガミが二つあった。

哲也は二つのカガミを応接間に持って来て、一つは京子の前に置き、もう一つは京子の背後に立てた。

「さあ。京子さん。自分のみじめな姿をカガミでとっくりと見て下さい」

もう哲也は本当のサディストになっていた。

京子はためらい勝ちに視線を体の前のカガミに向けた。

言われずとも京子の前に置かれたカガミに菱形縛りにされて吊るされている自分の姿を見て、京子は思わず「ああっ」と声をあげた。

死にたいほど激しい羞恥心が京子に起こったのである。

自分が哲也に恥ずかしい姿にされて見下さているということは、わかっていた。

しかし自分で自分の姿を見ることは出来ない。

しかしカガミに写る、みじめな自分の姿をまざまざと見せつけられることによって、京子の被虐心は激しく燃え上がった。

こうやってカガミに写る自分のみじめな姿を見させて、みじめになった自分の姿を自覚させるのもМ女を最高に興奮させるのである。

菱形縛りは自分でしたものではあるが、均整のとれた柔らかい女の肌に縄が意地悪く食い込んで、あたかも縄が生き物のように女を虐めている。

アソコの毛はきれいに剃られているが、二本の股間縄が女の割れ目を隠していた。

股間縄は女の股間に深く食い込んで女を虐めているが、女のアソコの割れ目を隠す役割りも果たしていた。

二つの乳房は柔肌に食い込んでいる菱形縛りの間からニュッと絞り出されて強調されている。厳しく女の柔肌に食い込んでいる横縄は女のウェストをキュッと引き締めている。

SМはボンデージアートと言われるほど、女を辱めるのと同時に、女の体を美しく整えてもいる。

「ふふふ。京子さん。アソコの毛が無いですね。無毛症なんですか。それとも自分で剃っているんですか?」

哲也はテーブルに両足を乗せて意地悪な質問をした。

「い、嫌。意地悪なこと聞かないで」

京子の意識が股間に行き、京子は咄嗟に太腿をモジモジさせた。

「ふふふ。わかっていますよ。マゾの女の人は例外なくアソコの毛を剃りますからね。男にアソコの割れ目をしっかりと見て欲しいからでしょ」

哲也の意地悪な質問に京子は恥ずかしさから顔を真っ赤にした。

「でも股間に食い込んでいる股縄のため、アソコの割れ目は見えませんよ」

哲也はニヤリと笑いながら言った。

「乳房が菱縄の間から絞り出されて、とてもセクシーですよ」

哲也に言われて、京子は丸出しになっている乳房を見られていることを改めて感じとり、顔が真っ赤になった。しかし後ろ手に縛られているために京子は胸を隠すことが出来ない。

隠すことが出来ない二つの乳房を見られていることに京子の意識が行き、激しい被虐心のため、京子の乳首はみるみるうちに勃起した。

「ふふふ。京子さん。感じているんですね。乳首が勃起してきましたよ」

哲也は京子の羞恥心を煽るように意地悪く言った。

「い、嫌っ。哲也くん。あんまり私を辱めるような事、言わないで」

京子は顔を真っ赤にして言った。

しかし哲也は聞く耳をもたない。なぜならМ女は辱められることに酩酊しエクスタシーを感じるからである。

「ふふふ。京子さん。体の前だけでなく背後の姿もよく見て下さい。前のカガミの中に、背後のカガミが写るように立てましたから。京子さんの後ろ姿もとてもセクシーですよ」

言われて京子は前のカガミをおそるおそる、そっと見た。

前のカガミの中に後ろのカガミが見え、自分の後ろ姿が見えた。

ムッチリ閉じ合わされた大きな尻が丸見えになっていて、菱形縛りの股縄は股間に深く食い込んで尻の割れ目の中に埋もれて見えず、閉じ合わさった尻の割れ目の上の部分から出ている。

「京子さん。とってもセクシーですよ。男はおちんちんがありますから股間に縄を食い込ませることは出来ませんが。女の性器はお腹の中にあって、性器への入り口が縦の割れ目となっているだけですからね。女の股間は縄を食い込ませるために、そういう構造になっているようにも思えますね。股間に縄が食い込んでいる感覚はどうですか?」

哲也はワインを飲みながら意地悪く言った。

「い、嫌っ。恥ずかしいわ。そんなこと言わないで」

京子は顔を真っ赤にして言った。

「でも自分で自分の体に菱形縛りをしたのは京子さんですよ。股間に縄を食い込ませたのも。京子さんはマゾだから、股間に縄が食い込んでくる感触が気持ちいいんではないですか?」

哲也はワインを飲みながら、そんな意地悪な質問をした。

京子の顔は羞恥心で真っ赤になった。

哲也が股間縄のことをさかんに言うもので、京子の意識は股間縄へ行った。

股間縄が京子の股間へ意地悪く食い込んでいる感触があらためて意識され、京子は「ああっ」と、つらそうな声を出した。

京子が股間縄の責めから逃げようと、どんなに下肢を動かしても、一度、厳しく食い込んでしまった股間縄は意地悪く京子を責め続ける。

京子はそれをあらためて知らされた。

「ふふふ。京子さん。股縄は女の股間に食い込んで女を虐める意地悪な縄ですが、同時に股縄をしていれば、女の脚をどんなに大きく開かせても、女のアソコの割れ目を隠す、有難い役割りもしますよ。これからは色々と京子さんの股を大きく開かせた、恥ずかしい格好に縛りますが、京子さんには、しっかりと股縄をしてあげますから、恥ずかしいアソコの割れ目は隠せますよ」

哲也はニヤリと笑って言った。

「い、嫌っ。こわいわ。あんまり、こわい事を言わないで」

京子は哲也に嬲られる覚悟は出来ていたが、これから哲也に、後ろ手と股縄に縛られて、大きく股を開かせられる格好をさせられるかと思うと、恥ずかしさとこわさのために、本当にこわくなってきた。

京子の形のいい手首は背中で、カッチリと後ろ手に縛られている。

京子は、後ろ手に縛られているため手で隠すことが出来ず、胸もアソコも尻も、哲也のいやらしい視線に晒されている。

京子は親指を残りの4指でギュッと握りしめていた。

それは、全裸をまじまじと見られても、たとえ親指とはいえども、隠せるものは何とか隠そうとする女のいじらしい本能の心理からだった。

「ふふふ。京子さん。全裸にされても、親指を残りの4指でギュッと隠しているのは、とてもいじらしいですよ。後ろ手に縛られてしまっては、手で隠せるものといえば、親指だけですからね。どんなに、みじめになっても、何とか羞恥に耐えようとしている心があらわれていますからね」

哲也はそんな揶揄をした。

京子の手の指がピクンと震えた。

「あっ。嫌っ。そんなこと言わないで」

京子は哲也に心まで見透かされていることに激しい羞恥を感じたが、親指を隠す行為をやめるわけにはいかなかった。

むしろ、今まで以上に親指を力強くギュッと残りの4指で握りしめて、羞恥心に耐えようとした。というか、そうするしかなかった。

「京子さん。京子さんの今の恥ずかしい姿をスマートフォンで撮ってもいいですか?」

哲也が聞いた。

京子の体がピクンと震えた。

「は、はい。どうぞお撮りになって下さい。私は哲也くんの奴隷ですもの。奴隷はご主人さまのしたい事に異を唱えることなど許されません」

京子は被虐心にエクスタシーを感じている今の心境を正直に述べた。

その言葉が哲也に、京子を虐めたいという加虐心を刺激した。

哲也の心には京子を虐めたいという加虐心もあったが、それ以上に、菱形縛りで後ろ手に縛られて吊るされている京子のこの上ない美しい緊縛姿を撮って永遠に保存しておきたい、という気持ちもあった。

そして京子にも自分の緊縛姿を撮影されたい、という被虐心があると確信した。

「ふふふ。京子さんも自分の緊縛姿を撮られたいという被虐心があるんでしょう」

哲也は意地悪く言った。

咄嗟に京子の体がピクンと震えた。

「あっ。嫌っ。哲也くん。あんまり私の心を推測する発言をしないで下さい」

即座に京子は顔を真っ赤にして言った。

その返事が、自分の緊縛姿を写真に撮られたくて、ウズウズしている京子の被虐心を言い当てていた。

哲也は嬉しくなって、スマートフォンを持って、ソファーから立ち上がった。

そして菱形縛りで後ろ手に縛られて吊るされている京子の緊縛姿を色々な角度からスマートフォンで撮った。

前や背後から、パシャ、パシャ、と何枚も撮った。

京子は羞恥心からムッチリした太腿を少し寄せ合わせたが、その方が女の羞恥心が現れていて色っぽかった。

「ふふふ。京子さんの緊縛姿、すごく美しいですよ」

と哲也は賛辞した。

「ふふふ。京子さん。こうして後ろ手に縛られて吊るされている姿を写真に撮られる気分はどうですか?京子さんは僕の奴隷なんだから正直に答えて下さい」

哲也が威嚇的に言った。

「は、恥ずかしいわ。今まで自縛して、それを自撮りした私の緊縛写真はいくつも撮ってUSBメモリに保存してあるわ。でも自分では後ろ手に縛れないでしょ。自分を吊るすことも出来ないし。だから凄くさびしかったの。今日、生まれて初めて、哲也くんに後ろ手に縛られて、その上、天井から吊るされて、その恥ずかしい姿を哲也くんにジロジロ見られて、私、生まれて初めて、他人に縛られるという本当の被虐の快感を味わうことが出来て、死んでもいいくらい幸せだわ。そしてその身動きできない、恥ずかしい緊縛姿を他人に撮られるなんて、私、最高の被虐感に酔い痴れているわ」

京子は哲也に言われた通り本心を述べた。

恥ずかしそうに体をモジつかせながら。

京子は身も心も丸裸になっていた。

「ふふふ。京子さん。僕は京子さんの緊縛姿の写真を永遠にとっておきますよ。そしてネットで公開するかもしれませんよ。こんなに美しい緊縛モデルは滅多にいませんからね。京子さんは美し過ぎます。こんなに美しい女性の緊縛姿は間違いなく芸術です。僕一人だけで見て楽しむのは勿体ない。美しい芸術は人類の財産です。美しい芸術作品は世に公開されて、皆に鑑賞されるべきです。ネットで京子さんの緊縛姿を公開したら、世の全ての男たちは、最高に興奮するでしょうね」

哲也は嬉しそうに言った。

「あっ。哲也くん。どうかそんな事しないで下さい。そんなことされたら、私、恥ずかしくて生きていく自信がありません。哲也くん一人だけだから、私、SМプレイを受ける勇気が持てたんです。私の被虐の性癖はどうか哲也くん一人だけの心にしまっておいて下さい。私の緊縛姿をネットに公開するなんて。そんな恐ろしいことは、どうかお許し下さい」

京子の背筋に恐怖の旋律が走った。

京子は真顔になって哀願した。

佐藤京子税理士事務所や佐藤京子の存在は世間で有名だったので京子の恐怖はなおさらだった。

しかし京子の緊縛姿を哲也のスマートフォンに撮られてしまった以上、写真をネットで公開するかどうかの判断は哲也の胸先三寸にあるのである。

「ふふふ。これで僕は京子さんの弱みを完全に握ってしまいましたね。ネットで公開するかどうかは僕の胸先三寸にあります。ネットで公開したら閲覧数と、いいね、は一億万人を超えるでしょうから儲かりますしね。これからは僕は写真と動画で京子さんを強請れる立ち場になったんですよ。その自覚はありますか。これからも僕の命令には絶対服従する僕の奴隷になるというのなら、ネット公開は控えてあげますよ」

哲也は恐喝じみたことを言った。

というより、これは恐喝そのものだった。

京子は緊縛姿を撮られることもSМプレイの一つで、てっきり哲也一人が見て楽しむものだと思っていたので、自分の迂闊さに後悔した。

「は、はい。私は哲也くんの奴隷ですから、哲也くんの命令には絶対服従します。ですから、どうかネットに公開することはお許し下さい」

京子が命乞いするように言った。

しかし京子は恐喝されることにも被虐の快感を感じているようだった。

美しい黒髪。菱形縛りで後ろ手に縛られた緊縛姿。菱形の縄の囲いからニュッと絞り出されている乳房。股間に食い込みながらも女の性器の割れ目をいやらしく隠している股縄。普段はグレーのスーツを身にまとっている美しい才女のなれの果てのみじめな姿。それは男の欲情を激しく刺激せずにはいられない、極めてエロチックな美、だった。

哲也は、ふふふと笑ってデジカメで京子の動画を撮影しながら、スマートフォンで京子の緊縛姿を色々な方向からパシャ、パシャと篠山紀信になったような気分で撮った。

京子の緊縛姿を哲也は100枚くらい撮った。

哲也は、ふーと一息ついた。

よし。もうこのくらいでいいだろう。

哲也はスマートフォンをテーブルの上に置いた。

「京子さん。もう十分、あなたの緊縛姿を撮りました。今日はもうこれで、写真撮影もSМプレイも終わりにしませんか?」

哲也が言った。

「はい。ご主人さまの命令ですから私もそれに従います。どうも有難うございました」

京子は従順な口調で言った。

そして小さな声で、

「私も十分に満足しました」

と言った。

哲也はそれを聞いてニヤリと笑った。

「じゃあ縄を解きます」

そう言って哲也は京子の体の傍らに行った。

「有難うございます」

京子は、まず自分を吊っている後ろ手の縄を解いてもらえるものと思って、重ね合わさった手首をほんの少し、哲也の方へ動かした。

しかし哲也は京子の手首の縄を解かなかった。

その代わり、哲也は京子の体を縛めている菱形縛りの縄を解いていった。

両横から体の前の縦縄を引っ張っている三つの横縄を哲也は解いた。

それによって、体の前に出来ていた三つの菱形の縄が無くなり、首から掛かっている二本の縦縄だけとなった。

哲也は首の後ろに掛かっている二本の縄を首から外した。

これで一気に菱形縛りの縄の体への食い込みが無くなった。

哲也は股間に挟まっている縄を股間から抜きとり、前に回って、首に掛かっている縦縄を首から外した。

これによって、京子の体を締めつけていた菱形縛りの縄が全部なくなった。

京子の縛めは京子を吊っている後ろ手の縄だけである。

京子は縄の無い全裸を後ろ手に縛られて、その縄尻を天井のカラビナに吊るされているという姿である。

京子のアソコの割れ目を隠していた二本の股間縄が無くなって、アソコの割れ目が見えるようになってしまったため京子は恥ずかしさから、アソコの割れ目を見られないように、太腿をピッチリと閉じ合わせた。女は太腿をピッチリと閉じ合わせることによって、アソコの割れ目を隠せるのである。その仕草はいじらしかった。

哲也は京子の前から全裸の京子を眺めて楽しんでいるかのようだった。

「あ、あの。哲也くん。後ろ手の縄は解いてくださらないの?」

京子は顔を赤くして小声で聞いた。

「ええ。解きますよ。でも、その前にちょっとしたいことがあるので・・・」

哲也は意味ありげに笑った。

哲也はメジャーを持ってきた。

「京子さん。せっかく裸になったのだからスリーサイズを測らせて下さい」

そう言って哲也は裸の京子のバスト、ウェスト、ヒップにメジャーを巻きつけて、京子のスリーサイズを測った。

「バスト85、ウエスト59.5、ヒップ85です。1:0.7:1の理想の黄金比ですね」

哲也はニヤリと笑って言った。

京子は顔を赤らめて、

「は、恥ずかしいわ」

と小声で言った。

次に。

哲也は床に散らかっている京子の白いブラジャーとパンティーを拾って、京子の前に置いた。

「京子さん。全裸を晒して恥ずかしいでしょう。下着を履かせてあげますよ」

哲也は意味ありげに笑って言った。

哲也は京子の白いブラジャーのストラップタブを外した。

そして京子の二つの乳房をカップにピッタリと当てた。

京子の乳房は丁度よくカップの中に納まった。

そしてサイドベルトを背中に回しホックで留めた。

そして、ストラップを肩にかけ、ストラップタブをカップの上部に取り付けた。

これで京子はブラジャーだけを付けた姿になった。

しかしこれは頭隠して尻隠さず、の恥ずかしい格好である。

裸の女が下着をつける時。

まずは、性器と尻の割れ目を隠せるパンティーを履き、次いでブラジャーを着けるものである。ブラジャーを先に着け、次にパンティーを履く女性はいない。

しかし順序を逆にして京子を辱めることが哲也の狙いだった。

京子はカガミの中に写っている自分の姿を見て赤面した。

「あ、あの。哲也さん。こんな格好、恥ずかしいです。早くパンティーも履かせて下さい」

京子が顔を赤らめて言った。

「ふふふ。京子さんは、さっき、私は僕の奴隷で僕の命令には絶対服従します、と言ったではありませんか」

哲也が意地悪く言うと、京子は瞬時に自分の発言を思い出し、

「ごめんなさい。奴隷の分際で自分の要求なんか言ってしまって・・・」

と顔を赤らめて言った。

「でも京子さんはマゾだから、みじめな格好にさせられるのが嬉しいんじゃないでしょうか?」

哲也は意地悪なことを言った。

「ごめんなさい。哲也さんが今日のSМプレイは終わりにしますと言ったものだから、私もつい、ほっとしてしまいました」

京子はすぐに奴隷になってしまった自分の分際を思い出して謝った。

「じゃあ、京子さん。ブラジャーだけ身につけた京子さんの恥ずかしい格好をスマートフォンで撮らせてもらいますよ」

そう言って哲也は、ブラジャーだけ身につけた京子の恥ずかしい姿を、カシャ、カシャと、数枚、撮った。

そして哲也は次に京子の背後に回った。

後ろ姿も、サイドベルトと肩に掛かったストラップが見えてブラジャーを着けていることがわかる。しかしパンティーを履いていないため、大きな尻とムッチリとした、尻の割れ目が見えて、極めて恥ずかしい姿である。

哲也は、その恥ずかしい格好を、カシャ、カシャとスマートフォンで撮った。

しかし顔が見えない。

なので哲也は京子の背後で少し右側に移動した。

「京子さん。少し顔を右に向けて下さい。後ろからでも京子さんの顔が写るように」

哲也がカメラマンのように言った。

「はい」

京子は素直に顔を右に向けた。

それによって。

京子の横顔と京子の剝きだしの尻が見える後ろ姿が出来た。

「いいですよ。京子さん」

哲也は篠山紀信のように、おだてながらカシャ、カシャとスマートフォンで、その姿を撮った。

哲也は満足のいく写真が撮れて喜んだ。

「じゃあ、京子さん。パンティーも履かせてあげますよ」

「あ、有難うございます」

哲也が救いの言葉を言ってくれたので、京子は救われた嬉しさで、すぐに感謝の言葉を言った。

哲也はパンティーを手にとった。

白いフルバックのパンティーである。

しかし哲也は京子のパンティーの内側のクロッチ部分をしばし見つめていた。

哲也はそっと、京子のパンティーのクロッチ部分を鼻に当てて、パンティーに染み込んでいる匂いをクンクンと嗅ぎ出した。

「あっ。嫌っ。哲也くん。恥ずかしいわ。そんな事しないで」

京子は焦って言った。

「いいじゃないですか。京子さんは何をしてもいいと言ったのですから」

「で、でも。恥ずかしいです。汚いし、くさいですから」

京子は毛穴から血が吹き出るほど、つらかった。

「汚くも、くさくもありませんよ。だって本当は京子さんは僕の奴隷ではなく、僕の女神さまですから。京子さんの体から出るものは、全て僕にとって神聖な物ですから。これは僕の宝物として貰います」

哲也は京子のパンティーをズボンのポケットに入れた。

「哲也くん。お願い。それだけは許して。どうしても欲しいというのなら、洗った後の下着を差し上げます」

京子は身を捩って言った。

「洗った後のパンティーでは意味がありません。京子さんの体臭が沁み込んだパンティーだからこそ価値があるんです」

「・・・・」

京子は返す言葉が無かった。

「でも僕がパンティーを盗ってしまうと、京子さんがパンティーを履けなくなってしまいますね。じゃあ仕方がありませんから、パンティーを履かせてあげます」

そう言って哲也は京子の右足を上げて、パンティーをくぐらせ、今度は、京子の左足を上げて、パンティーをくぐらせた。

そして、哲也はパンティーのゴム縁をつかんで腰の所まで引き上げてプチンと離した。

これで京子はしっかりとパンティーを履けた姿になった。

京子は後ろ手に縛られているとはいえ、しっかりとパンティーとブラジャーを身につけている。もう恥ずかしくはない。

「有難う。哲也くん」

京子は嬉しそうにお礼を言った。

哲也は後ろ手に縛られている京子に、揃いのスーツの下のグレーのスカートも履かせようかとも思ったが、スカートは京子が自分で履くのを見る方がいいと思ってやめた。

「京子さん。じゃあ、後ろ手の縄も解きます」

そう言って哲也は京子の背後に回って、きつく縛られた京子の手首の縄を解いた。

「有難う。哲也くん」

京子は完全に自由になると、床に置いてあった、揃いのスーツのスカートを履き、ワイシャツを着た。

「哲也くん。私。ソファーに座ってもいい?」

京子がニコッと笑って聞いた。

「いいですとも。ここは、佐藤京子さんの事務所ではありませんか」

「有難う」

京子は、哲也が座っていた来客用のソファーにチョコンと座った。

哲也も京子の横に座った。

これでもう、哲也S、京子МのSМプレイは完全に終わった。

と哲也も京子も二人とも思っていた。

京子は上下揃いのスーツのスカートに上着はワイシャツを着ている。

いつもの格好である。

「あ、あの。京子さん。僕は京子さんに雇ってもらっているのに、京子さんに、散々な酷いことをしちゃって、ゴメンナサイ」

哲也が深々と心から謝った。

「ううん。いいの。うんと虐められたいという長年の夢がかなって、私、本当に幸せだったわ」

京子が優しく言った。

「そう言って貰えると安心しました」

哲也はほっとした。

「哲也くんは、優しくて、おとなしいのに、私を徹底的に嬲ってくれる、という理想の男の子だもの。だから私は安心して哲也くんに身を任せることが出来たの」

京子が嬉しそうに言った。

「何かお気に触ったことはありませんでしか?」

哲也が心配そうに聞いた。

「ないわ。全部、楽しかったわ。でもどうて一度も私の体に触らなかったの?」

京子が不思議に思って聞いた。

「京子さん。僕は本当は裸にして吊るして身動きの出来ない京子さんを、抱きしめたり、胸を揉んだり、キスしたいと思っていました。でも京子さんが望んでいる事は、みじめな姿をネチネチと鑑賞されることですよね。京子さんは被虐の快感を望んでいるのですから。だから僕は、その役に徹しようと思いました」

哲也が答えた。

「そうだったの。有難う。哲也くんは、自分のしたいことをするのではなく相手の望んでいることをしてくれる思いやりのある理想の男の子だわ。素晴らしいわ」

京子は嬉しそうに哲也の手をギュッと握りしめた。

「ええ。でも本当は、裸にされて身動きのとれない京子さんの体を、触りたくて触りたくて仕方がありませんでした。僕のおちんちんは興奮のため、勃起しっぱなしでした。でも被虐の快感に浸っている京子さんを見ているうちに、僕も京子さんを虐めたいというサディスティックな気持ちが高ぶってきました。京子さんには悪いと思いながら僕も京子さんを虐めるSМプレイを楽しんでいました」

哲也は正直な告白をした。

「そうだったの。嬉しいわ」

「京子さん。スマートフォンやデジカメで撮った写真や動画は絶対にネットで公開したりしませんから安心して下さい。今日、撮影した京子さんの緊縛姿の写真は消去しましょうか?」

哲也が聞いた。

「ううん。いいの。それよりスマートフォンで撮った私の写真を見せてくれない?」

京子が聞いた。

「はい」

哲也はテーブルの上に置いてあるスマートフォンを京子に渡した。

京子はすぐにスマートフォンを開いた。

そして菱形縛りで後ろ手に縛られて吊るされている、みじめな自分の緊縛姿をザーと全部、見た。

自撮りと違って、後ろ手に縛られて吊るされた本当の緊縛姿に京子は激しく興奮した。

「有難う。哲也くん。きれいに撮ってくれて。私もとっておきたいわ」

そう言って京子は哲也と自分のスマートフォンを操作して、今日、哲也が撮った緊縛姿の写真を自分のスマートフォンに取り込んだ。

そして、哲也のスマートフォンを返した。

「京子さん。僕のスマホにある京子さんの写真は全部、消去しましょうか?」

哲也が聞いた。

「ううん。しなくていいわ。哲也くんも写真を消去したくないでしょ?」

「はい。本当のことを言うと、憧れの京子さんの緊縛姿の写真、ずっととっておきたいと思っているんです。それを、おかずにオナニーも出来ますし・・・。でも京子さんは自分の緊縛姿をネットに公開されないか、不安じゃないでしょうか?」

「不安じゃないわ。ネット上に公開されないか、私は脅えなきゃならないもの。私は哲也くんに怯えていたいの」

「京子さん。安心して下さい。絶対、ネットに公開しませんから」

「ありがとう」

「哲也くん。今日は最高に興奮したわ。哲也くんに裸にされてスリーサイズまで測られちゃって。恥ずかしかったわ。また私を虐めてくれる?」

「はい。喜んで」

「嬉しいわ。どんな責めをするかは哲也くんに任せるわ」

京子は嬉しそうに言った。

「京子さん」

「なあに?」

「京子さんのスーツ姿、や、ビキニ姿の写真はありますか?」

「あるわ」

「では、それを貰えないでしょうか?」

「ええ。いいわ」

そう言って京子はUSBメモリをテーブルの上に出した。

そして、それをパソコンに差し込んだ。

京子はパソコンを開いた。

そして、パソコンを哲也に渡した。

「哲也くん。USBメモリに「写真」という名前のフォルダがあるでしょ。それに私の写真が入っているわ」

京子が言った。

哲也は「写真」のフォルダを開いた。

そこには、颯爽としたスーツ姿や、ビキニ姿、ワンピースの水着姿、そして色々な格好に自縛して自撮りした緊縛姿の写真がたくさんあった。

哲也は写真をザーと見ていった。

「うわー。きれいだ。京子さんは絶世の美人だから、どんな姿でも美しいですね」

哲也は歓声を上げた。

「ふふふ。哲也くん。そのUSBメモリ。哲也くんあげるわ」

京子が言った

「有難うございます。京子さんの写真が欲しくて欲しくて仕方がなかったんです」

哲也は嬉しそうに笑った。

時計を見るともう10時になっていた。

「京子さん。もう遅いので僕は帰ります」

そう言って哲也はUSBメモリをカバンの中に入れた。

そしてソファーから立ち上がった。

「京子さん。今日は本当に有難うございました」

哲也は深々と京子に頭を下げた。

「私も今日は人生で一番、幸せな日だったわ。哲也くん。どうも有難う」

京子はニコリと笑った。

哲也は事務所の玄関に行った。

京子もついてきた。

「さようなら。京子さん」

哲也は振り返って挨拶した。

「さようなら。哲也くん。でも明日の仕事中は私がここの事務所の所長で哲也くんは私の部下という立ち場なのよ。私の命令にはちゃんと従うのよ。それを忘れないでね」

京子は嬉しそうな顔で言った。

「はい。わかっています」

哲也も嬉しそうに笑顔で返事した。

そうして哲也は事務所を去って行った。

・・・・・・・・・・・・・・・

アパートに帰った哲也は、すぐにベッドに入り、パソコンで今日、撮った京子の緊縛姿を見ながらオナニーした。

・・・・・・・・・・・・・

翌日。

哲也は由美と一緒に佐藤京子税理士事務所に行った。

事務所は9時からである。

特に約束したわけではないが、哲也と由美は事務所のビルの一階にあるマクドナルドで会ってから、一緒に事務所に行くようになっていた。

哲也がマックに入ると由美がホットコーヒーを飲んでいた。

哲也もホットティーを注文し、それを持って由美の座っているテーブルに向かい合って座った。

「おはよう。由美ちゃん」

「おはよう。哲也くん」

哲也が何か嬉しそうなので由美は疑問に思った。

「哲也くん。何か嬉しいことがあったの?」

由美が聞いた。

「ううん。別に」

哲也は昨日のことなど無かったかのように振る舞っているつもりだったが、女は感がいいのか、ちょっとの仕草でそれがわかってしまうものなのだな、と驚いた。

二人は少し、たわいもないことを話した後、マクドナルドを出た。

そしてビルのエレベーターに乗り、ちょうど9時に事務所の前についた。

ピンポーン。

「はーい」

玄関のチャイムを押すと中からパタパタと足音が聞こえた。

そして玄関の戸が開いて佐藤京子が顔を出した。

「おはようございます」

「おはようございます」

二人はお辞儀した。

「おはよう。哲也くん。由美ちゃん」

京子がニコッと微笑んで挨拶した。

二人は事務所に入り、それぞれの机に着いた。

仕事が始まった。

ピンポーン。

チャイムが鳴った。

「はーい」

佐藤京子が玄関に行って戸を開けた。

「はじめまして。おはようございます。杉山信子と申します」

中年の女性だった。初めて見る顔である。

「おはようございます。さ。どうぞお入り下さい」

「失礼します」

中年の女性は事務所の中に入った。

佐藤京子と中年の女性は応接室のテーブルを挟んで向き合って座った。

「佐藤京子さん。ちょっと経理がややこしくなって、経理はぜひとも、こちらでやって頂きたいと思いまして来ました」

中年の女性が言った。

「はい。かしこまりました。どんなお仕事をなさっているのですか?」

そう言って二人は話し始めた。

彼女は料理教室の先生だった。結婚して一男一女を産み子育ても終わったので趣味で料理教室を開いていた。週一回自宅で近所に住む主婦や未婚の女が10人くらいやってきて彼女の料理教室に出ていた。しかしそれが評判になってどんどん人数が増えていき、またテレビ局に目をつけられてテレビ出演するようになり料理教室も自宅ではなくビルの一室を借りて本格的にやるようになった。本を出版したり色々な外食チェーン店にも料理の指導の依頼を頼まれるようになった。

そのため収入が増え経理が複雑になっていった。

そのため経理を佐藤京子税理士事務所にやって欲しいと頼みに来たのである。

「杉山信子さん。わかりました。これからは経理は私の事務所でさせて頂きます」

「有難うございます。佐藤京子さん。助かります」

「いえ。私も杉山信子さんの料理教室に出てみようかしら」

「それは嬉しいです」

「いえ。私も料理に興味ありますから。それに実際に見てみた方が経理も実感が沸きやすいですから」

「それは嬉しいです」

と杉山信子は言った。

そんなことで話がまとまった。

「ではよろしくお願い致します」

と言って彼女は事務所を出て行った。

もう12時近かった。

「よかったですね。京子さん。新しい顧客が出来て」

哲也がニコッと笑って言った。

しかし京子は不機嫌な顔でツカツカと哲也の方へやって来た。

「哲也くん。哲也くんが担当しているお客さんの経理をチャックしてみたわ。Aさんのお店、消費税の届け出漏れがあるわ。Bさんは夫が亡くなったでしょ。相続税の申告が書いてないわ。これじゃあ配偶者の税額軽減措置が受けられないじゃない。それとCさんの北海道への交通費、これは経費に出来ないわ。追徴課税が課されるじゃない。もっとしっかりと仕事して」

そう言って京子は哲也の頬をピシャリと叩いた。

「す、すみません」

哲也はペコペコと頭を下げた。

そして京子は不機嫌そうに事務所を出て行った。

あとには哲也と由美が残された。

由美は目を白黒させていた。

「ふえー。優しい京子さんが怒るの初めて見たわ」

「いいんです。僕か悪いんですから」

哲也が言った。

「何か不愉快なことがあったのかしら?」

由美は首を傾げた。

「それはわかりません」

「生理なんじゃないの。女は生理不順の時にイライラすることがあるから」

「僕は男なんで、それはよくわかりません」

「ともかくお弁当を食べましょう。私、お腹空いちゃったわ」

そう言って由美は二つの弁当箱をカバンの中から取り出した。

そして「はい」と言ってその一つを哲也に渡した。

「ありがとう」

二人は弁当を食べ出した。

昼食は、二人が佐藤税理士事務所に勤め初めた時は、哲也はコンビニ弁当を買って来て食べて、由美はアパートで作った弁当を食べていた。しかし、一人分作るのも、二人分作るのも同じだから、と言って、由美が哲也の分の弁当も作って、一緒に食べるようになったのである。

・・・・・・・・・・・・・・・

やがて京子が帰ってきて午後の仕事が始まった。

その日は京子が不機嫌らしく、哲也と由美は京子に話しかけることもなく、また、京子も二人に話しかけることもなく、黙って、各々、自分の仕事を黙々とやった。

そして午後5時になった。

哲也と由美は、

「さようなら」

と言って事務所を出た。

二人はエレベーターで一階に降りた。

いつもは二人で一階にあるマクドナルドに寄って、少しお喋りして帰るのだが、その日は、哲也は、「今日はちょっと用があるから」と言って由美と別れた。

「そう。じゃ、さようなら」と言って由美は駅の方へ歩き出した。

・・・・・・・・・・・・

由美と別れた哲也は、由美の姿が見えなくなるのを確認すると、エレベーターに乗って、事務所にもどった。

哲也は事務所のチャイムを鳴らした。

ピンポーン。

「はーい」

京子の声が聞こえ、すぐに玄関の戸が開いた。

「あっ。哲也くん。もどってきてくれたのね。有難う。さあ入って」

京子は嬉しそうな顔で言った。

「お邪魔します」

そう言って哲也は事務所の中に入った。

「さあ。哲也くん。ソファーに座って」

京子は嬉しそうに言った。

「はい」

哲也は応接室のソファーに座った。

京子もソファーに座った。

「哲也くん。ごめんね。昼間、由美ちゃんの前で哲也くんを叱っちゃって」

京子はさっきとは打って変わって優しい口調で心から謝った。

「いえ。いいんです。京子さんの心理、わかっていますから。京子さんは厳しい上司となって僕を叱っておいて、その後、僕に復讐されたいんでしょう」

「ええ。その通りです。立ち場が上の者が立ち場の下の者に虐められることに、最高のマゾの快感を感じるの」

「ええ。僕もその気持ちわかります」

「哲也くんは昨日、よく眠れた?」

京子が聞いた。

「いえ。京子さんの緊縛姿を見て興奮してしまって、なかなか寝つけませんでした」

「私もなかなか寝つけなかったわ。興奮してしまって。実際に虐められるのなんて生まれて初めての経験だもの。それで、あまりにも嬉しかったものだから。今日も虐められたいと思ったの。さあ。哲也くん。立ち場の逆転よ。生意気な私をうんと辱めて」

そう言って京子は応接室の床に座り込んだ。

哲也にも京子を辱めたいという加虐心が起こっていた。

「じゃあ京子さん。着ている物を全部、脱いで全裸になって下さい」

哲也は昨日と同じように、冷蔵庫からワインを持ってきた。そして、テーブルの下からタバコを取り出して、ソファーに座って京子に命じた。

「はい」

京子は哲也の命令に絶対服従する奴隷になっていた。

京子はワイシャツのボタンを外していった。

そしてワイシャツの袖を腕から抜きとった。

二つの膨らみを包んで、こんもり盛り上がっている白いブラジャーが露わになった。

次いで京子はスカートのチャックを外して、降ろしていきスカートを足から抜きとった。

これで京子はブラジャーとパンティーだけという姿になった。

京子の白い下着姿はこの上なく眩しかった。

「さあ。ブラジャーとパンティーも脱いで下さい」

哲也がタバコを吹かしながら言った。

「は、はい」

京子は両手を背中に回し、サイドベルトのホックを外した。

そしてストラップを肩から外し腕から抜きとった。

京子の豊満な二つの乳房が露わになった。

「さあ。パンティーも脱いで下さい」

哲也が命じた。

「は、はい」

京子はパンティーのゴム縁をつかみ、中腰になり、パンティーを降ろしていき両足から抜きとった。

哲也は立ち上がって京子に近づき、京子の脱いだ、ワイシャツ、スカート、ブラジャー、パンティーを取り上げ、ソファーにもどって、それらをテーブルの上に乗せた。

京子は横座りになり片手で二つの乳房を隠し片手でアソコを隠した。

ボッティチェリのヴィーナスの誕生の図である。

立った姿勢より横座りの方が哀愁があった。

「京子さん。美しいですよ」

そう言って哲也はスマートフォンでカシャ、カシャ、と裸の京子の姿を撮った。

それはエロチックというより美しかった。

「じゃあ。京子さん。壁の所へ行って、壁を背にして下さい」

「はい」

哲也はニヤリと笑って言った。

京子には、それが何を意味するか、わからなかった。

しかし、哲也の命令である。

京子は後ずさりして壁に背をつけた。

「じゃあ。京子さん。両手で恥ずかしい所を隠してもいいですから足を大きく開いて下さい」

「は、はい」

ここに至って、京子は哲也の意図する所がわかった。

京子は片手で二つの乳房を隠し片手でアソコを隠したまま足を開いていった。

「さあ。もっと足を大きく開いて」

「は、はい」

京子の足は1mくらい開かれた。

下肢はМ字状になり、手で胸とアソコを隠しているとはいえ、アソコを隠している手を外すとアソコが丸見えとなる。

「ふふふ。京子さん。凄くエロチックですよ」

「京子さんのこの姿を撮りたかったんです」

そう言って哲也はスマートフォンで、カシャ、カシャと京子の恥ずかしい姿を撮った。

京子に激しい被虐の快感が起こっていた。

「ああっ。いいわっ」

京子は被虐の雄叫びを上げた。

「ふふふ。京子さん。高飛車に叱って平手打ちした部下に、こんな恥ずかしい格好を見られ、写真に撮られる気分はどうですか」

哲也はワインを飲みながら聞いた。

「ああっ。いいわっ。もっと言って。もっとイジメて。みじめの極致に追い込んで」

京子はあられもない被虐の告白をした。

京子は被虐の興奮のため、顔が背後にのけぞり、恥ずかしさから目は閉じられ、口は半開きになり、小鼻が膨らみ、二つの鼻の穴が丸見えとなり、被虐の苦しい快感のため、苦し気に眉毛が激しく寄っていた。

「いいですよ。京子さん。その被虐の表情」

そう言って哲也はスマートフォンで、カシャ、カシャ、と京子の酩酊した表情を撮った。

恥ずかしい所に当てていた手は、いつしか、隠すことから、被虐の快感を味わうため、乳房を揉み出し、アソコを揉み出していた。

京子は、乳首をコリコリさせ、アソコの穴に指を入れて動かし出していた。

京子の乳首は勃起し、アソコから、クチャクチャと音がして、白く濁った愛液が出始めていた。京子は自慰の速度をいっそう速めた。

「み、見て。私の恥ずかしい姿を」

京子が叫んだ。

「言われずとも見ていますよ」

哲也は落ち着いた口調で言った。

アソコがクチャクチャと音を立て、京子は、ついに、

「ああー。イクー」

と叫んで、全身をガクガクと震わせた。

とうとう京子はイッた。

京子は壁を背にしていることが、出来なくなり、脱力して、ズルズルと床に仰向けになった。

当然、哲也はデジカメで、その一部始終を撮影していた。

しばし京子は呆然としていた。

イッた後の女がそうするように。

哲也も京子をそっとしておいた。

10分くらい経った。

茫然自失していた京子に正気がもどり始めた。

哲也は、ティッシュペーパーと、京子の服を仰向けに寝ている京子の傍に置いた。

やっと京子はムクッと起き上がった。

そして、ティッシュペーパーで股間の愛液を拭きとった。

「哲也くん。有難う。被虐の快感をたっぷり、味わえたわ」

「ふふふ。京子さん。京子さんがイクのを、最初から、しっかりデジカメで撮りましたよ」

哲也が嬉しそうに言った。

「は、恥ずかしいわ。哲也くんに、イクところを見られちゃって。でも、とっても気持ちよかったわ。今日はどんなことをしてくれるのだろうかと、不安と期待があったけれど、哲也くんは予想以上に、私の被虐心を満足させてくれて、最高に嬉しいわ」

「じゃあ、京子はこれで終わりにしましょう」

「はい」

京子はパンティーを履き、ブラジャーを着け、スカートを履き、ワイシャツを着た。

「じゃあ僕は帰ります」

そう言って哲也は立ち上がった。

「さようなら。京子さん」

「さようなら。哲也くん」

こうして哲也は事務所を出ていった。


・・・・・・・④・・・・・・・・・・・・

それからも京子М、哲也SのSМプレイが仕事の後に行われた。

ある時のことである。

京子は全裸で後ろ手に縛られて、その縄尻を天井のカラビナに通されて吊るされていた。

それを哲也はソファーに座ってワインを飲みながら楽しんで眺めていた。

京子は被虐に浸り、哲也は加虐の快感に浸っていた。

「ふふふ。哲也くん。このシンプルな姿が一番いいわっ」

京子が言った。

「京子さん。僕もそうです」

哲也が答えた。

その時である。

事務所のドアが開いた。

由美がツカツカと入って来た。

京子は狂せんばかりに焦った。

「あっ。ゆ、由美ちゃん。何の用?」

「京子さん。哲也くん。一体、何をしているの?」

「あっ。こ、これは、ちょっとある事情があって・・・・それより由美ちゃん、私を見ないで」

京子は焦って言った。

「京子さん。哲也くん。私、知っているわよ。仕事が終わった後は哲也くんと一緒に一階のマクドナルドに寄っていたでしょ。それが一週間くらい前から、哲也くんが(ちょっと用があるから)と言って避けるようになっでしょ。理由も言わないで。哲也くんの態度もソワソワして、おかしいな、って思ったの。それで、駅前へのビルを曲がって、私の姿が見えなくなって、哲也くんが安心して、引き返すのを逆に尾行したの。そうしたら哲也くんは事務所にもどって、京子さんとSМプレイをしていたでしょ。最初から全部、見たわ。京子さんは子供の頃からマゾで私たち二人に虐められたい、と思っていたんでしょ。じゃあ私も、あなたを虐めてあげるわ」

由美は強気の口調で言った。

もうここまで知られてしまったのでは、京子は誤魔化すことが出来なかった。

「じゃあ、私が京子さんを責めるから、哲也くんは、それをたっぷり鑑賞して。そして、それをデジカメで撮って」

そう言って由美は裸で吊るされている京子をしげしげと見た。

「ふふふ。京子さん。みじめな姿ね。才色兼備のエリート税理士事務所の女所長が二人の部下の前で、素っ裸にされて見下される気分はどう?お望みの通り、たっぷりと虐めてあげるわ」

そう言って由美は京子の美しい黒髪を荒々しくつかんでグイと背後に引っ張った。

「ああっ」

京子の顔は後屈して、のけぞった。

由美は容赦なく京子の頬をピシャリ、ピシャリと平手打ちした。

「ああー」

由美は京子の鼻をつまんだり、耳を引っ張ったり、口をこじ開けて指を突っ込んだり、京子の頬っぺたをつねったり引っ張ったりして京子の顔を散々、弄んだ。

口に指を突っ込まれているので、京子はアグアグと声にならない、うめき声を発した。

由美は片手を京子の口の中に入れ、散々、京子の舌や口腔を弄りながら、片手の指先で京子のガラ空きの首筋をコチョコチョと擽ったりした。

アグアグと京子は声にならない、うめき声を発した。

しかし京子の唾液は性的興奮によって粘稠な唾液になっていた。

「ふふふ。いやらしい変態女ね。部下に虐められて感じるなんて」

そう言って由美は京子の口の中に入れていた指を出した。

由美は京子の背後に回った。

そして背後から両手を前に回して京子の乳首をつまんで、コリコリさせ出した。

由美は京子の乳首の下縁をそーとなぞったり、脇腹をスーとなぞったりした。

「どう。こうやって部下に虐められる気分は?」

由美は突き放した口調で言った。

「男に虐められるより女に虐められる方が感じるでしょ」

ああー。京子は全身をガクガクさせ、眉を寄せて苦し気な表情をしながらも、乳首は激しく勃起していた。

「ふふふ。京子さん。感じちゃってるのね。もっと感じさせてあげるわ」

そう言って由美は片手で京子の乳房を揉みながら、片手を京子のアソコに当てた。

由美は片手で京子の乳房を揉みながら、片手で京子の陰核を揉んだ。

「ああー」

つらい声を上げながらも京子のアソコは濡れ始めていた。

由美は人差し指と中指を二本、京子のアソコの穴に入れた。

そしてGスポットを刺激した。

女の方が女の体の構造や感じやすい場所を知っているので、由美の責めに京子は激しく興奮した。京子のアソコからは愛液がドロドロと出続けた。

「ふふふ。いやらしい女ね。こんなみじめな姿で虐められているのに感じるなんて。京子さん。今の気分はどう?」

由美が意地悪く聞いた。

「ゆ、由美さま。幸せです。哲也くんと由美ちゃんの二人に虐められるのが私の夢だったんです。こうして由美ちゃんに虐められて、私、被虐の快感に酔っています」

丸裸の京子が言った。

「ふふふ。京子さん。とうとう本音を吐いたわね。わかったわ。うんと虐めてあげるわ」

デジカメで由美が京子を虐めるのを撮っていた哲也は、京子の愛液を拭きとるように、ティシュペーパーをとって由美に渡そうとした。

「哲也くん。いいわよ。ティシュペーパーなんて使わなくて」

そして由美は全裸の京子にパンティーを履かせ、ブラジャーもつけて、片手をブラジャーの中に入れ、片手をパンティーの中に入れた。

そして乳首とアソコを弄り続けた。

「ああー」

京子の激しく出続けている大量の愛液がパンティーに染み込んで、パンティーに大きなシミが出来た。

「ふふふ。京子さん。どう。痴漢に犯されて感じているみたいよ」

パンティーがベチョベチョになると、由美は京子のブラジャーとパンティーを脱がせた。

そして、それを哲也へ渡した。

「ほら。哲也くん。京子さんの愛液でベチョベチョになったパンティーよ。哲也くんはこれが欲しいんでしょ」

由美の意図は痴漢に犯されて感じている京子の姿を哲也に撮影させることと、愛液の染み込んだ京子のパンティーを欲しがっている哲也に、それをあげることだった。

次に由美は京子の横側に位置を変え屈み込んだ。

そして、絹糸を取り出して京子の股間に食い込ませ、片手で前をつかみ、片手で後ろをつかんだ。

細い絹糸は股間の深くに激しく食い込んでしまっている。

由美は、かなり力強く絹糸を前後に動かした。

「ああー」

京子は股間に食い込む絹糸のつらさに足をガクガクさせたが、この責めからは逃れようがなかった。

「ふふふ。どう。京子さん。才色兼備のエリート上司が部下に、こんなみじめな責めをされる気持ちは?」

由美は意地悪く聞いた。

「み、みじめです。で、でも幸せです。部下の由美ちゃんに、こんなに虐めて貰えるなんて。もっとイジメて」

「ふふふ。たっぷりと虐めてあげるわ。真面目な京子さんの前だから、私はおとなしくしていたけれど、私って結構、相当なサドなのよ」

そう言って由美は、股間の絹糸責めを続けた。

「どう。哲也くん。面白いでしょ」

由美が、責められている京子をデジカメで撮影している哲也に聞いた。

哲也は、恥ずかしい姿を見下されたいという京子の意向を守って、京子には手を触れなかったが、由美は女同士なので京子を虐めることが出来た。

哲也はゴクリと生唾を呑んで、由美に虐められている京子を撮影した。

これは、すごくエロチックな動画だなと哲也も激しく興奮していた。

しばし、股間の絹糸責めをした後、由美は絹糸を股間から抜きとった。

「さあ。京子さん。足をもっと開いて」

「はい」

由美に命令されて京子は閉じていた足を30cmくらい開いた。

今度は何をされるのだろう、という恐怖におびえていた。

由美はローションを取って、京子の尻の穴と自分の中指にたっぷりと塗った。

そして中指を京子の尻の穴に当てた。

そして、ゆっくりと中指を尻の穴の中に押し込んでいった。

ローションで滑らかになっているので、中指はスルリと、京子の尻の穴に入った。

「ああー」

京子が悲鳴を上げた。

しかし、いったん入ってしまった以上、京子の肛門括約筋はキュッと閉じて、由美の中指を締めつけることになった。

「ふふふ。どう。京子さん。お尻の穴に指を入れられる気分は?」

由美が意地悪く聞いた。

「つ、つらいです。お尻の穴に指を入れられるのなんて生まれて初めてです」

京子が言った。

「ふふふ。そうだと思ったわ。でも京子さんの体の穴という穴は全部、調べなきゃね」

そう、うそぶいて、由美は、左手の中指を京子の尻の穴に入れたまま、右手の人差し指と中指を京子のアソコの穴に入れた。

そして両方の指を前後に動かし出した。

そして、その動きを速めていった。

「ああー」

京子は生まれて初めてされる肛門とアソコの二点刺激に激しく興奮していた。

女は性器を刺激されると球海綿体反射によって肛門がギュッと閉まる。

しかし今は、その尻の穴に由美の指が入っているのである。

京子は今まで経験したことのない二点刺激に、ハアハアと興奮していた。

愛液がダラダラと出て、後ろ手に縛られて、どうしようもないことに京子は激しい被虐の興奮を感じていた。

そしてその興奮はどんどん高まっていった。

「ああー。イクー」

そう叫んで京子はついに気をやった。

「ふふふ。とうとうイッタわね。哲也くんは優しいからイッタ後は休ませてあげてたけれど、私はそうしないわよ」

そう言って由美は短い麻縄で京子の左足の膝の上を縛り、その縄を京子の首にかけた。

京子の膝と顔は触れんばかりに近い。

京子は後ろ手に縛られて、その上、縄で片足を首にかけられて吊り上げられてしまった。

「ふふふ。京子さん。しばらくこの姿勢のままでいなさい」

そう言って由美は京子から離れ、哲也の座っているソファーの隣りに座った。

「由美ちゃんてサドなんだね。驚いたよ」

「ふふふ。哲也くんに一緒に焼肉を食べないって誘ったでしょ。でも哲也くんは(ちょっと用事があるから)って言って断ったでしょ。哲也くんは私より京子さんの方が好きなんだな、って思うと嫉妬しちゃってね。女は嫉妬心が強いのよ」

由美は哲也の手を握った。

「哲也くん。私、これからピザを作るわ。じっくりと時間をかけて。哲也くんは大好きな京子さんの立ち姿を撮影しててね」

そう言って由美はキッチンに行った。

由美は買ってきた材料でピザを作り出した。

30分くらいして、やっとピザが出来あがって、由美はそれを持って応接室のソファーに行った。

「はい。お待ちどうさま」

由美は二人分のピザをテーブルの上に乗せた。

そして、「頂きます」と言ってピザを食べ出した。

京子は片足を首から吊るされている疲れに参って、ハアハアと呼吸が荒くなっていた。

「由美さま。もうどうかお許し下さい」

京子は体をガクガク震わせて泣きながら言った。

しかし由美は許さなかった。

「ふふふ。京子さん。私たちが食べ終わるまで我慢しなさい」

と由美は突き放した。

二人がようやく食べ終わると、由美は、よっこらしょ、と言って立ち上がり、京子の所へ行った。

「さあ。京子さん。辛かったでしょう。縄を解いてあげるわ」

そう言って由美は、京子の膝を首から吊っている縄を解いた。

そして後ろ手の縄も解いた。

これで京子は手足が自由になり、つらい片足吊りからも解放された。

京子はすぐに犬のように四つん這いになり、

「由美さま。お慈悲を有難うございます」

と頭を床に擦りつけた。

「京子さん。あなたにもお食事をあげるわ。さあ、いらっしゃい」

「はい」

由美がソファーの方へ向かうと、京子は四つん這いのまま、犬のように這って由美についてきた。

由美は京子の前にコーンスープの入った皿を置いた。

「はい。京子さん。お食べ。ただし、手を使っちゃダメよ。犬のように口ですくって食べるのよ」

「由美さま。有難うございます」

京子は由美に言われたように、犬のように口をスープの皿に近づけて、ペロペロとすくってスープを飲んだ。

その姿も哲也はデジカメで録画していた。

「じゃあ、今日のプレイはこれで終わりにしてあげるわ。もう服を着てもいいわよ。京子さん。お疲れさま」

由美が言った。

「有難うございます。由美さま」

そう言って京子はシャワー室に行き、シャワーを浴びて、上下揃いの、スカートスーツを履いてもどって来た。

京子もソファーに座った。

「由美ちゃん。ありがとう。由美ちゃんと哲也くんの二人に虐められたいと思っていたけれど、由美ちゃんには、なかなか言い出せなかったの。気味悪がるかと思って。でも、これで私は、由美ちゃんと哲也くんの二人の奴隷になれたわ。長年の夢がかなって、最高に興奮したわ」

京子が言った。

「ふふふ。京子さんて面白い性格なのね。気に入っちゃったわ」

もう夜も遅くなっていた。

「じゃあ、また明日ね」

京子が言った。

「さようなら。京子さん」

二人は京子にお辞儀して事務所を出て行った。

・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日になった。

二人は事務所のあるビルの一階にあるマクドナルドで会ってから、9時ちょうどに事務所に行った。

ピンポーン。

チャイムを押すと、中から「はーい」という京子の声が聞こえドアが開かれた。

「おはようございます。京子さん」

二人は礼儀正しく挨拶した。

「おはよう。哲也くん。由美ちゃん」

京子はニコッと笑って二人を入れた。

仕事が始まった。

二人はそれぞれの席で自分の仕事をし、京子は来客の相手をした。

昨日のことなど、なかったかのようだった。

しかし午後5時になって仕事が終わると、由美が京子に、

「京子さん。今日もやりますか。それともやりませんか?」

と聞くようになった。

京子は少し迷った後、「お願いします」という時もあれば、「今日はやめておくわ」と言うようになった。

京子が「お願いします」というと、哲也と由美の二人は顔を見合わせてニヤリと笑った。

その日のアフター5は上司と部下の立ち場が逆転して、上司の京子が部下の哲也と由美の二人の奴隷となるからだ。

今までは、哲也一人に虐められていたが、虐める方に由美が加わって、二人に虐められることによって、京子の被虐心は、今まで以上に激しく燃えた。

哲也と由美の二人も二人がかりで京子を虐めることに、サディズムの喜びを感じるようになっていた。

どういうふうに虐めるかの注文は、京子が言い出すことはなく、(というより京子は二人の奴隷なので注文する権利などなく)もっぱら哲也と由美の二人の判断によって決められた。

二人は京子に全裸になるように命じ、京子を後ろ手に縛り、縄で天井から吊るして、二人してムチ打ったり、京子をテーブルの上に乗せて、四つん這いになるよう命じ、京子の体を徹底的に弄んだり、京子に股間の縄の綱渡りをさせたりと、京子が本当に泣くまで、徹底的に虐め抜いた。

そんなある日のことである。

その日は土曜で翌日は休みだった。

由美が京子に、

「京子さん。今日はやりますか。それともやりませんか?」

と聞くと、京子は迷うことなく「お願いします」と言った。

由美はニヤリと笑った。

「ふふふ。明日は休みだから今日はたっぷりと虐めてあげるわ」

と由美がニヤリと笑って言った。

由美は京子に着ている物を全部、脱いで全裸になるよう命じた。

「はい」

京子は従順に由美の命令に従って全裸になった。

由美は京子の手首に体の前で手錠をかけ、それを縄で縛って天井のカラビナに引っ掛けて、京子を吊るした。

さて今日は何をして京子を虐めようか、と迷っていると、哲也が耐えきれなくなったように由美に言った。

「由美ちゃん。僕も裸になるから、僕を京子さんと背中合わせに縛って」

哲也が言った。

哲也は二人に虐められている京子を見ているうちに、自分も京子と一緒に虐められたいと思うようになったのである。

由美はニヤリと笑って、

「わかったわ。じゃあ、哲也くんも着ている服を全部、脱いで」

と言った。

「はい」

哲也は着ている物を全部、脱いで、全裸になった。

「さあ。哲也くん。両手を前に出して」

と言われて哲也は両手を前に出した。

由美は哲也にも京子と同じように、手錠をし、哲也を京子と背中合わせにくっつけ、手錠に縄を結びつけて、それを京子を吊っているカラビナに通した。

そして由美は、哲也の右の足首と京子の左の足首を縄で結び、哲也の左の足首と京子の右の足首を縄で結んだ。

これで、二人は背中合わせに、ピッタリくっつくことになった。

京子の尻と哲也の尻がピッタリとくっつき、二人は丸裸で背中合わせに縛られて、晒し者にされていることに、哲也は激しく興奮した。

「ああっ。いいっ。京子さんと、こういうふうに縛られて晒し者にされたかったんだ」

と被虐の興奮を叫んだ。

哲也のおちんちんは天狗の鼻のように激しく勃起していた。

「由美ちゃん。色々な角度から写真を撮って」

哲也が言った。

「わかったわ」

由美は色々な角度から、背中合わせに縛られている、京子と哲也をカシャ、カシャ、とスマートフォンで写真に撮った。

「京子さん。好きです。前からずっと、こういうふうに京子さんと一緒に虐められたいと思っていたんです」

「私も哲也くん。好きよ」

二人は背中合わせの状態で、各々の思いを言った。

「由美ちゃん。僕を虐めて」

哲也が叫んだ。

「いいわよ」

由美はニヤリと笑い、天狗の鼻のように、そそり立った哲也のおちんちん、を、ゆっくりとしごき出した。

ただでさえ、憧れの京子と背中合わせに縛られている、という被虐心で興奮しているのに、丸出しになった、おちんちんを、由美にしごかれて、哲也は、「ああっ」と被虐の叫び声を上げた。

「ああっ。で、出ちゃう」

哲也が射精の予感を感じて言った。

由美はすぐに哲也のおちんちんから手を離した。

「二人一緒にイかせてあげるわ」

由美は哲也への責めはやめて、もっぱら京子を興奮させようとした。

由美は京子のガラ空きになった、脇の下をコチョコチョくすぐったり、乳首をコリコリさせたり、ローションを自分の中指と京子の尻の穴につけて、中指を京子の尻の穴に当て、もう一方の手の指二本を京子のアソコの穴に入れて蠕動させた。

尻の穴とアソコを同時に責められて、京子はハアハアと息が荒くなり、興奮し出して、アソコからクチャクチャと愛液が出始めた。

哲也と京子は手錠をかけられた手をガッシリと握り合わせた。

とうとう京子が、

「ああっ。イキそう」

と叫んだので、由美は京子の尻の穴に入れていた指を抜き、哲也の勃起した、おちんちんを、しごき出した。

由美は、左手の指を京子のアソコに入れ、右手で哲也のそそり立った、おちんちん、をしごき出した。

哲也が、

「ああー。出るー」

と叫ぶと同時に、京子が、

「ああー。イクー」

と叫んだ。

哲也の金玉に溜まりに溜まっていた大量の精液が、哲也のおちんちんから、大きな放物線を描いてほとばしり出た。

同時に、京子も、

「イクー」

と叫んで全身をガクガクさせ、ついに気をやった。

ほとんど同時だった。

「京子さん。幸せです。京子さんを二人で虐めているうちに、僕にもマゾヒズムの心理が激しくなっていって、京子さんと一緒に受難の苦しみを受けたいと思うようになったんです」

哲也が、京子の手を握りしめて言った。

「私も幸せだわ。好きな哲也くんと一緒に虐められるなんて」

二人は幸福感に浸りきっていた。

しばし休んだ後。

「ふふふ。二人とも若いんだから、まだまだイケるわよ」

由美は京子のガラ空きになった、脇の下をコチョコチョくすぐったり、乳首をコリコリさせたり、ローションを自分の中指と京子の尻の穴につけて、中指を京子の尻の穴に当てて、尻の穴に入れ、もう一方の手の指二本を京子のアソコの穴に入れて蠕動させた。

尻の穴とアソコを同時に責められて、京子はハアハアと息が荒くなり、興奮し出して、アソコからクチャクチャと愛液が出始めた。

由美は自分もシャツを脱ぎ、ブラジャーを外した。

そして、京子の正面に立ち、自分の乳首を京子の乳首に触れ合わせた。

乳首だけが触れ合う、もどかしい感触に、京子は、

「ああー」

と叫び声を上げた。

そうして由美は、いくつもの結び玉のある麻縄を、京子と哲也の股間にまとめて通した。

そして、それを前後にしごき出した。

「あっ。あっ」

京子が被虐の歓声を上げた。

京子と同じ縄で股を擦られているということに哲也に被虐心がムクムクと起こり、哲也の、おちんちんの下にぶら下がっている二つの金玉は精液を大量に作り出していた。

由美は二人の股間をしごいていた縄をはなした。そして左手の指を京子のアソコに入れ、右手で哲也のそそり立った、おちんちん、をしごき出した。

哲也が、

「ああー。出るー」

と叫ぶと同時に、京子が、

「ああー。イクー」

と叫んだ。

溜まりに溜まっていた精液が、哲也のおちんちんから、大量にほとばしり出た。

同時に、京子も、

「イクー」

と叫んで全身をガクガクさせ、ついに気をやった。

ほとんど同時だった。

こうして二人は二回目のエクスタシーに達した。

・・・・・・・・・・・・・・

そんなことをしているうちに京子を苦しめていた長年の被虐の願望が満たされていって、京子のマゾヒズムの願望はなくなっていった。

そうなってはもう、哲也と由美の二人も、京子を虐めたいという欲求も無くなっていった。

いつしか三人はアフター5にSМプレイをしなくなった。

・・・・・・・・・・・

そして京子も勇気が出てきて、「撮った動画は絶対に売れる」という哲也の勧めで京子は、今までとった動画をソフト・オン・デマンドに持ち込んでみた。

会社は大歓迎し、ソフト・オン・デマンドはビデオの著作権を10億円で買い取った。

佐藤京子と二人の社員の動画や写真集は、飛ぶように売れた。

佐藤京子のWikipediaには、東大卒、税理士、の他にAV女優の肩書きがついた。

もっとAV女優として活躍して欲しいというソフト・オン・デマンドの要求を京子は断った。

京子と哲也と由美の三人は、佐藤税理士事務所で明るく楽しく税理士の仕事に専念している。



2025年12月25日(木)擱筆



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女税理士と男女二人の部下「恋愛小説」 浅野浩二 @daitou8

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