SFの門外漢たる私がレビューするのもおこがましいところはあるのですが、それでもこの作品には一見の価値ありと強く訴えたい。某作品を読んで、最近「エントロピー」という言葉を知ったばかりの私。それでも太刀打ちできないばかりのボキャブラリーの数々を前に、瞠目するばかりだったかというとそうでもなく、語感・音感・歯切れの良さに魅了されました。アルフレッド・ベスタ―的なタイポグラフィを記号や絵文字を駆使して構成してあるのも目新しい。文章の羅列という小説の在り方を根底から覆すような一作でした。
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