ケース1-2 依頼者 30代 妻

T「認めたで良いんですね?」

女「そう言ったでしょ」


T「奥さん、これで2人から不貞行為を認める証言は得られました」

依頼者「ありがとうございます」

 (奥さんはTに頭を下げて)


T「では2人は今後、奥さんに誠意を持って対応してください。でもまずは奥さんに謝罪が先です」


旦那「すまなかった」

 (旦那は素直に奥さんに頭を下げた)

女「すいませんでした」

 (女も素直に奥さんに頭を下げた)


女「謝ったんだから帰って良いわよね」

 (女は謝罪だけして帰ろうとする)

T「いえ、まだですよ。帰っちゃダメです」

女「なんで?ちゃんと頭下げて謝ったじゃん」


T「貴女は不貞行為をしてるんですよ。わかってますか?」

女「わかってるわよ。だから認めたし謝罪もしたから良いんでしょ!」

T「不貞行為をしたならそれだけじゃ済まないんですよ。わからないなら説明しましょうか?」

女『わ、わからないけど...」


T「2人には2つの選択肢があります。依頼者に対して、誠意を見せる。慰謝料を支払い、今後一切関わらない。

そういう条件で“示談”にする」


T「ここで認めず、裁判にする。

ただ、先に言っておきますけど

証拠は揃ってます。裁判になると

時間も金も、名前も、全部出てきます

正直、楽な道ではないです」

 (流石に女も黙り込む)


T「奥さん、2人に奥さんの気持ちを伝えてあげてください」

依頼者「私は2人から慰謝料を払っていただきます。そして『旦那』とは離婚します」

旦那「お前、離婚って」

依頼者「無理です。こんな事してた人とは一緒に暮らせません」

旦那「ま、待てって離婚は....しないぞ」


T「まあ離婚の方は後で2人で話し合うとして不貞行為についてはどうします?」


女「なんで私が?私が悪いの?私はこいつに誘われただけだから関係ないじゃん!」

旦那「お前だって喜んでついて来ただろ!」

女「はぁ?貴方が嫁は鈍感だから絶対バレないって言ってたでしょ!」

旦那「お前があんな時間にLINEしなきゃバレなかったんだよ!」

 (旦那と女は言い争っている)


T「少し落ち着いてください!」

 (Tは少し大きめの声で制止した)


女「ふん!」

旦那「クッ」


T「どっちが誘ったとかどちらのせいでバレたとか関係ないんですよ。2人が不貞行為をした事実は変わりません」

T「良いですか?1番の被害者は奥さんなんですよ。2人は今、奥さんに誠意を持って対応するのが優先です。」


女「......」

旦那「......」


T『それじゃ『女』さんはどうしますか?示談か裁判か?証拠は揃ってるので示談しない場合には長い間めんどくさいですよ」


女「....わかったわよ。示談にすれば良いんでしょ」

 (女は不服そうな顔でそう言った)

T「それでは貴女は奥さんに身分証明になるもの見せて連絡先を交換してください」


女「なんで!」

T「一応今後の連絡が取れないとダメだし、逃げる可能性も含めてです」

 (女はしぶしぶ奥さんに身分証明書を見せて連絡先を交換した)


T『じゃ女性の方は帰って大丈夫ですよ。後日封書が届くの誠意の方お願いしますよ」

女「わかってますよ!」

 (女は帰って行った)


T「さて、女性は示談でしたが旦那さんはどうします?」

 (しばらく沈黙する旦那)


旦那「わ、わかった。慰謝料を払うし離婚もするよ」

 (旦那は下を向いて答えた)

T「奥さん、これで大丈夫ですか?」

依頼者「はい。ありがとうございます」

 (奥さんは深々と頭を下げた)


T「この後の事は2人で話し合ってもらって手続きとかをしてください。わからない事や困ったことあれば俺の方に連絡くれましたら弁護士も紹介させていただきます」


依頼者「Tさん、本当にありがとうございました」


 —Tの事務所—

T「視聴者の皆さん、ご視聴ありがとうございました。えっと今回の件は揉める事が少なく早めに認めてくれたケースでした。依頼者の奥さんが用意してた証拠が強く言い逃れ出来ないようになりました。

今後もこの様な件を取り上げて行ければと思いますのでって無い方が俺もいいんですがね。気になった方はチャンネル登録お願いします。」

 (Tが頭を下げる)


T「今回の依頼者さん達の行方はこの後の後日談で語りたいと思います。

では、またのご依頼をお待ちしてます」


――――――――――


※本作品はフィクションです。

実在の人物・団体・出来事とは一切関係ありません。


【ケース1の後日談に続く】

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