第3話 奈独軍基地

テラがようやく起きた時、集落の家の干し草布団の上にいた。体に手当てがされている。起き上がろうとしたがまだ身体が痛い。ふと左側を見ると袋が置いてあった。食料が入っているようだ。そして袋の外には薬が置いてあった。


「この薬懐かしい感じがする…」


テラは1か月ほど休みむと、ある程度は動けるようになった。




「ずっと留まってる訳にもいかない。」


テラはこれからどうするかにかなり悩んでいた。


「もっと遠いところまで行って仲間を探しに行くんだ。」


テラはここから旅をすることにした。


食べれそうなものを集めながら修行も続けた。




「遠くに何か見えるぞ…建物だ、結構高いな…」


「あそこに何かあるかもしれない。行ってみよう。」


地底の闇に紛れ、建物に近づいた。だが、石垣でなかにはいれない。


 誰かいるぞ?


お互い目が合った。そして同時に叫んだ


「「誰だお前!!」」




「戦闘態勢!闇だ!闇だ!」


「光の基地だったか…どうしようか」


壁についていた大砲がテラに向いた。


 打ってこない…なんだ?


壁に立っていた光が手を少し上げた。


ドドドドドーン!


一斉に大砲が発射される。


「まずい…避けるので精一杯だ…!」


テラは大砲を避け続けた。


「あっ…」


テラは石に躓き転んでしまった。急いで立ち上がろうとした。


「大丈夫…大砲をもう一度撃つのには時間がかかる…間に合う…!」


壁の上の光は即座に銃を構え引き金を引いた。


ダァン!!


「グアっっ…!」


銃弾は見事にテラの足に命中した。




その頃、基地内では光の将軍が若い光にナイフを突きつけていた。


「選べ…俺に殺されるか…名誉の自殺か…」


「名誉?すまんな。耳が悪いかもしれん。」


「聞き間違えてないぞ?指名手配の!お前が!我が国の!役に!立てる!ことなど!これぐらいしか!ないだろぉがぁぁぁ!」


「そうかそうか…じゃあやってやるからこの両手の鎖を外してくれよ。」


「片手外せば十分だ…」


光の将軍が右手の鎖を外した。


「じゃあ…行かせてもらうぜ…!」


ガキィン!


ナイフは鎖に当たった。


「俺は不名誉な氏に方なんてしないに決まってんだろぉぉ!」


「貴様ッ!」


将軍はロングソードを抜いた。


若い光はすぐにナイフを投げた。


一瞬、将軍が怯む。


即座に自分の剣を回収した。


「じゃあなッ!ヘイス!」


「ライトォォォォォ!」


ダンッ!


ライトは扉を吹っ飛ばし叫んだ。


「あぁぁぁぁっ!」


戦っていた光が怯んだ。


テラはその隙になんとか立ち上がり構えた。


ライトは即座に跳んだ。


テラも片足だけでも鍛えた脚力で跳んだ。


2人の同時に構えた。そして同時に叫んだ


「「お前は!あの時の!」」


ドズシャァッ!


空中に血が飛び散った。


テラは足が限界を迎えていた。


ライトは瞬時にテラを支えた。


「なんでお前がここにいるのかはわからんが利害が一致した!逃げるぞ!」


大砲が再び発射され始めた。


「「逃げろぉぉぉぉぉぉ!」」


2人は全力で逃走した。

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