第4話 革命の始まり

「はあっ…何とか逃げ切ったな。」


ライトが疲れ切った声で言った。


「そうだね…これからどうしようかな…」


テラは足の痛みに耐えながら答えた。


「とりあえず名前だけでも教えとく…俺はライト、世界一速い。」


「この状況でそれ言えるのすごいな…僕はテラ、革命を起こす…!」


「俺はぁ…今のところ…革命を起こす気まではないが…まぁ俺は訳あって落とされたから…しょうがない…お前に協力してやるよ。」


「ありがたい…」


テラは足に応急手当をした。幸い、あの時の薬がまだ少しのこっている。


「さあどうするよ…やられっぱなしは嫌だぜ…!突撃突撃ぃ…!」


「そうだね…なんか作戦を考えてあそこを制圧できないかな。」


「大砲には一門に2人ついていた、大砲は何門あったか覚えてるか?」


「えっーと…確か正面で見たのは四門だったはず…」


「あそこは裏門もあるしー、あーっ…あのヘイスの野郎の軍も少しいるからぁ…多分30人くらいだろ。」


「2人でその数かぁ、無理だなぁ。」


「いやっヘイスの軍は多分俺たちを捜索するから多分15人くらいになってるはず。突撃で勝てるんじゃないか?」


「じゃぁいけるんじゃないか?突撃さえしなければ…」


その後10分という速さで作戦をまとめた。




「さあ作戦実行だ!突撃させてもらうぜぇ!」


「むっ!戦闘態勢!ライトだ!ライトだ!」


「きたぁ!この速度に大砲を当てれるかなぁ!?」


「門の入り口間近!このまま突入してやるぜぇ!」


「させんっ!さすがにさせんっ!」


「クソッ!失敗かぁ!」


「まずい…裏門の軍を引き抜け!正門に回せ!」


「意味なぁーーーし!!このまま暴れてやるぜぇぇ!!」




その頃裏門では…


「よし…だいぶ暴れてるな…防衛が動いた!薄くなった!今だ!とつげーき!」


ダァン!!バタン!!


「裏門にも闇がきたぁ!?どうしよう!」


「無視無視!とにかく地下牢の闇を解放!」


「あった!地下への階段!」


「まてぇ!闇め!」


「お前!どうやってここにきた!?すぐここの鍵を空けてくれ!」


「開けるな!闇!」


「無視無視!とにかくこの超原始的な鍵を解除!」


ガチャッ!ガチャッ!


「サンッキューーーーッ!俺たち30人が全力でお前を守るっ!」


「クソッ!31対4は勝ち目なし逃げ」「させるかぁぁぁ!」


「いようしっ!裏門制圧!」


「我らのヒーローーーー!」


「ついてこーい!僕の子分を助けに行くぞぉ!」


「うぉぉぉぉぉ!」




「むこう!だいぶ騒がしいなっ!」


「こっちは結構苦戦中!早く来てくれっ!」


「来てやったぞぉ!子分よっ!」


「前言撤回こなくてもいい!」


「おいっ!まずいぞ!どうする!」


「焦るなっ!お前ら!覚醒しろ!」


「させるかぁっ!」


ズシャッ!ズシャッ!


「後はあいつのみっ…」


ドーンッ!




門番の目からバチバチしたエネルギーが出ていた。「なんだ…?あいつの姿…俺のクソ親父みてえだ…!」


「あれはっ…あの助けてくれた剣士の…!」


「俺はっ!ライ・ヘール!ここで死ぬわけにもいかないっ!」


シュンッ…!


「消えっ…」ドーン!


「ライトッ!」


「俺…より…速え…」


「まずっ…」シュンッ…!ドーン!


テラは体をひねりなんとかかわした。


「速度の代償に精度が落ちたな…!」


「空中に跳んだなっ!」


「お前はこれを!避けれないっ!」


テラは全身を使い真上に拳を振った。


ドゴッ!


ヘールは落下した。


バタッ…


「それを使うと…体力の消耗も大きいようだな…」


テラは残ったわずかな体力でライトを救出した。


31人の仲間を手に入れた本格的な始まりの戦いを人々はこう呼んだ。




「1951年3月9日ー奈独軍基地の戦いー


         ー新勝気恩軍勝利ー」

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