第2話 修行
「革命をするにもどうすればいいんだろう?」
「とりあえず1対1ぐらいだったら勝てるようにならないと…集落でしばらく修行を続けよう。」
こうしてテラは修行を開始。筋力を上げ、脚力を強くし、走るのも速くなった。まともに使える武器はのこっていなかったのでとにかくパンチを強くした。集落にのこっている食料だけでは長くは持たない。だから畑仕事などもした。枯れ木も集めた。どっちにしろ体力をつけなければいけないので時間がそんなに無駄になったわけではなかった。そうして1年ほど修行を続けた。
いつも通り修行をしている時のことだった。遠くに何かが見えた。
「光だ…」
この1年間、光が来なかったわけではない。基本光は3人くらいで固まって動いていた。商人や物資の輸送の時に護衛するためだ。しかし今回は違った。
「単独…それに商人とかもいない…」
テラは1年間修行し、結構強くなったような気がしていた。だからテラは決めた。
「勝てるかもしれない。戦おう。」
お互いがお互いの存在を認知した。
「こっちに走ってくる…!」
テラは構えた。相手は剣を抜いた。
サッ…
服の布が少し切れている。
「思ったより早いな…」
テラがつぶやくとすぐ相手は反応した。
「そうだろう…?俺の攻撃は光と同じ速さなんだぜ!」
攻撃と攻撃の間隔が短い。
サッ…!
また布を切られた。
「こっちからも攻撃だ!」
テラは突撃し拳を振った。
自分の攻撃よりあいつの攻撃のほうが早い…!
テラは攻撃をストップし体を横に倒した。
シャッ!
避けるのがギリギリすぎた。
腕に切り込みが入り服に血がにじむ。
「次だ…当てるにはもっと工夫をするんだ…!」
テラは再び突撃した。
「おいおい…さっきと変わらなぞ!?どうした!」
サッ!
服しか切れていない…
テラは切られる直前で潜り込むようにして相手に接近していた。相手の攻撃は間に合わない。次は決まる。
「だぁぁッ!」
ボゴッ!
相手の鎧に命中。しかし鎧が硬い…!
ズジャッ!
腰のあたりに剣が刺さった。しかしなんとか急所は外れた。鎧に攻撃し相手が揺らめいたからだ。
テラはパニックになりかけた。しかし
「そうなるのはコイツを倒してからだ…!」
なんとか意識を保った…!
鎧は意味ない。テラは顔面を狙った。剣が刺さったままテラは拳を振りかざした。
「ドラァッ!」
「ガフ…」
相手は倒れた。直後にテラもその場に倒れた。
夜になった。テラはまだ起きなかった。
タッ…タッ…タッ…
歩く音がする。光だ。
「闇が倒れている。そして…こいつは…ファスト・ライトではないか…」
「ラッキーだな。指名手配のライトをこんなところで発見できるとは。」
光はロングソードを抜き、頭上に構えた。
「闇の方は殺していいな、死ねえええええ!」
カアァン!
振りかざしたロングソードが止まった。
土埃が立っていてよく見えない。
少しづつ見えるようになってきた…そして…剣士がロングソードを止めていた。
「貴様…レジース・ガリオンだな!?」
「イグザクトリー…お前はロンダー・ヘイスだな?闇を死なせるわけにはいかない……特に…この方はな…」
「この方?こいつに何かあるというのかぁ?」
ガリオンは笑って答えた。
「お前じゃあ一生知ることはできないだろうな…少なくとも…この国が変わらない限りは。」
ガリオンはロングソードを弾きテラを救出した。
「その光はどうしてもらっても構わない。さあ、さっさと消えろ。」
「撤退…するものか…!」
「そうか」
ズゥゥゥン…!
剣からでたとは思えない音が響き渡った。
「ぐあっっ…」
剣がヘイスの足を貫いていた。
「流石だな。ヘイス。見事に急所を避けた。」
「クソッ…撤退だ…」
「じゃあな」
次の瞬間、その場には血のみがのこっていた。
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