第7話

俺はテレビをつけた。

お笑いの賞レースをしていた。

悪魔はテレビを見てゲラゲラ笑っている。


「お前さ、こんな人たちに憑いた方がいいんじゃないの?」

「何故、そう思うのだ?」

悪魔は涙をぬぐっている。


「夢……ありそうじゃん」

「まあ、そうだろうな。

 だか……見飽きたんだよ」

「願いを聞きたいんだろ?」

「聞いてきたさ。そして叶えてやった」

「お前の望み通りじゃん」

「つまらないんだよ。脆すぎてな」

「脆い?」

「こういう夢に溢れたやつは、すぐに願いを言う」

「だろうね」

「そして、叶うとすぐに壊れるんだ」

「壊れる?」

「パターンは二通り。一つ目は叶った夢に溺れるタイプだ」

「あ〜、なるほど」

「愚かなもんさ。ちょうど昨日話したファリストテレスがそうだったな」

「何か名前変わってねーか?」

「そうだったか? まあ、よくあるタイプだ」

「で、もう一つは?」

「そう、もう一つは……」

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