第4話

「明日、早いんだよね」

明日も朝から出勤だ。

のんびりしてられない。


「そ、そうか。では、眠るといい」

心なしか悪魔はしょんぼりしている。


「寝づれーだろ」

「気にするな。別に取って食おうってんじゃない」

「いや、気になるわ!」


そう言いながらも、俺は睡魔に勝てなかった。

ベッドに横になり、目を閉じた。


悪魔がリモコンで明かりを消す。


「おい、消すなよ!」

俺は飛び起きた。


「何だ? 暗いと眠れないタイプか?」

「お前がいるからだろ! そりゃ怖いわ」

「あぁ、そうか」

悪魔は豆球にしてくれた。


その夜、俺はベッドの上で色々考えてしまった。

あいつは何者だ。

――願いとは何だ。

――俺は一体どうしたいんだろうか。


俺は一体――。


俺はそのまま眠ってしまった。

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