銀河の襲来

第19話 大阪からの転校生

その出会いは、やはり唐突だった。


「転入生を紹介する。みんな仲良くするように」

重信銀河しげのぶぎんがです。よろしくお願いします」


担任が連れてきたのは、小柄な男子生徒だった。


「軽く自己紹介できるか?」


担任に尋ねられ、銀河は前を向いたまま話し出した。


「大阪から親の転勤で来ました。趣味・特技はダンスで、得意な教科は体育、苦手な教科は、体育以外です」


文字にすると標準語と変わらないが、イントネーションは確かに関西のものだ。

趣味・特技の『ダンス』に反応して、海吏は思わず身を乗り出した。

そのまま、銀河から目が離せなくなる。

すると、教室の後ろの方から声が上がった。


「踊ってみせてー!」


ダンス経験者ならよくある話だが、「ちょっと踊ってみせてよ」と言われる事が多い。

海吏もそれをかわすパターンをいくつか持っているが、銀河は「ええよー」と快諾した。

荷物を床に置き、軽くストレッチをする。

音楽が無いので、銀河は両手を頭の上で大きく叩いた。

徐々に皆もつられて手拍子を始める。

教室が完全に一体となったところで、銀河のステージが始まった。

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