第2話 同病相憐

ごうと戦い終わり疲れ果てたさとるに向かって来る者がいた

その者はさとると同じ、あるいはそれ以上ボロボロの者だった

さとる「まさか…お前一画か?」

?「はい…きのとって言います」


彼女はボロボロの体操服を着ており、胸部の下は破れており、とても破廉恥はれんちな姿をしていた


さとる「な、なぁ…俺のパーカー貸すから着てくれ目のやり場に困る」

きのと「いいんですか…?」

さとる「あぁ、勿論」

きのと「貴方こそ返り血で酷い状態なのにいいんですか…?本当に」

さとる「俺の汚れなんて、洗えば落ちるさだが…君のはそれでは落ちないだろう?」

さとるは照れ隠しのよに、視線を逸らし、脱いだばかりのパーカーをきのとに渡した


さとる「あ、この『小筆』は渡せないな」

さとるはパーカーの内ポケットにある小筆だけ取り出した

きのと「大事な物なんですか?」

さとる「ああ、唯一親父からもらった形見でな」

さとるはその小筆を愛おしいように見つめた


きのとは、手渡されたパーカーをそっと羽織はおった布地からは、戦いの激しさを物語る熱気と、どこか落ち着く生活の匂いが混じって漂って来た、ぶかぶかの袖から細い指先を少しだけ出していた


きのと「形見…ですかそんな大事な物が入っていた服いいんですか…?」

きのとは「本当にいいのか?」という疑問がずっと残っていた


さとる「物にはいつでも『適材適所』がある、このパーカーは怪我人である、君が着ているんが適所だよ」

さとるは優しくそう言った

きのと「ふふ、面白い言い回しをする人ですね、そうだ一つ君に言わないと、君が護衛兵である「ごう」を殺めたことは既に上層部にバレています、そろそろ掃除屋やつらが来ますよ」


?「きのと〜誰〜?そのイケメンまさか彼氏?」

その瞬間、きのとと同じようにボロボロの服を着ている男性が現れた

きのと「…ひのと何故貴様が?」

ひのと「そりゃ、掃除仕事だよ」

ひのとという者は不敵な笑みを浮かべながらきのとに言った

きのと「仕事だと?貴様は私と同じ「観察者」のはずだ、勝手な殺傷は上部が許してくれないぞ?」

ひのと「あぁ、そうだね…だがまぁ私は今戦えないだから私は彼らを連れてきた」


ドタドタ…

路地の奥から無数の足音が聞こえてきた、その足音は全てごう以上のプレッシャーがあった


きのと「まさか、2軍のやつらか!?」

ひのと「ああ、これが1番手っ取り早いからな」

きのとさとる!君は逃げろ!奴らに勝てる道筋なんてない!」


さとる「さっきも言っただろう、人・物は全て「適材適所」がある、ボロボロの女性を放っておく男性なんて居ないよ」

その瞬間、さとるは小筆の力を込めた、力を込めた小筆は淡い色で光輝いていた、光った瞬間、周囲の空気が墨が混じったように重くなった


次回:悪戦苦闘

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