第14話 F―エイリアン・ビースト(A・B)―RAD
〈きっと異世界から迷い込んだ迷子だよ〉
【F―エイリアン・ビースト(A・B)―RAD】
異世界が実在しうる証明・伝説生物実在説の証明・未知の存在を指す。
登場人物紹介
PN・夕闇(男3X才)
俺だ。●●●●●県に住む。ピクシブで「夕闇」という名で数々の小説とゲームブックを投稿している。ファッションが個性的と言われる(黒のカーゴパンツに浴衣の帯をベルト代わりに使用。赤いポロシャツに黒の3角タイ(金色のアクセサリーで留めている)を着用。羽織着物をジャケットのように着ている。灰色のキャスケット帽を愛用している。長い黒髪をポニーテールにしている。俺自信も蒐集癖があり、ネット通販で様々なサイコロを集めたり、老舗ブランドのフィギュアを集めたりしている。口調はクレバーで丁寧語。
一人称はどんな時も「俺」
しばしば女子校生に間違われる。
PN・朝霧(女17才)
女子高生。何にでも興味を持つ好奇心と行動力、ずば抜けたスタイルの良さと女子力を持つ。子供っぽさと大人の落ち着いたクールさを併せ持つ。スケートボードで移動する事もある。アルビノで毛は白く目は赤い。青色のキュロット、黒色のシャツ、緑色の羽織、赤色の帽子を着ている。
PN・ハル(女11才)
小学5年生の女の子。高学年だけに可愛いだけでなくしっかりしている。女の子らしい可愛い口調。一人称は私。
プロローグ
俺、夕闇が語る。アナタはこの世に時折次元の裂け目が生じる事は御存知だろうか?有名な[マリー・セレスト号]や[きさらぎ駅]が良い事例ですネ。人知れず現れる次元の裂け目の先にはどんな世界があるのでしょう?また次元の裂け目から現れる存在はいったいどんな存在なのでしょう?
ストーリー
金曜日の夕方、俺は公民館の窓際の机の椅子に腰をかけて静かに読書をしていた。ちなみに朝霧は目を輝かせて恐竜関係の本を読みまくっている。俺は朝霧の凄まじい熱意に負けてココへ逃げてきたのだ。
「アイツ……………ずっとページめくる度に俺に見せてくるんだもんナ〜〜〜。アレじゃ子供と変わんねぇだろうヨ………。にしても、マジで居心地が良いナ?俺………読めんのかヨ………?(夕闇)」
窓から見える紅葉に染まる公園。穏やかな日差しが心地良い。
静かに読書をしていると……………
いつの間にかうたた寝をしてしまった。
心地良い静けさの中、ふと優しく呼び起こされる。
「夕闇…ん、起きて。夕闇……。起きてくださ〜い。」
ユサユサ揺さぶられ俺は目を覚ます。
朝霧か?声のした方を見るとソコには、知ってる女子児童がいた。
「………?ハルちゃん?こんにちは。(夕闇)」
ハルちゃんだ。近所に住む家の娘で良く顔を合わせる。朝霧とも面識がある。
「こんにちは♪夕闇さん、読書?(ハル)」
俺は少し恥ずかしなる。
「いやぁ、その途中で………ネ?(夕闇)」
「心地良くなって寝ちゃった?(ハル)」
「まぁ………そうだ………ネ?(夕闇)」
ハルちゃんはチャーミングな笑顔で
「わかるー♪今日、心地良いもんね♪景色も綺麗だし♪でも、椅子に座って寝てるとコケちゃうから気をつけてね?(ハル)」
「あ…あぁ、ありがとう。気をつけるヨ。(夕闇)」
そう、優しくて気づかい上手なのだ。シッカリしている。
「朝霧お姉さんも一緒?(ハル)」
「あぁ〜。図書館にいるヨ。今は近寄らない方が良いヨ?特に図鑑コーナーには!(夕闇)」
「朝霧お姉さん、また恐竜で熱くなってるんだね!(ハル)」
ハルちゃんがカラカラと笑う。
「ハルちゃん、隣おいで♪(夕闇)」
「うん♪(ハル)」
ハルちゃんが俺の隣に座る。俺は鞄から〈ちんすこう〉とポケットティッシュを1枚出し、ティッシュの上に〈ちんすこう〉をいくつか出してハルちゃんの前に缶コーヒー(カフェ・オ・レ)と一緒に出す。
「ハイ、どうぞ♪(夕闇)」
「ありがとう♪夕闇さん♪(ハル)」
ハルちゃんは〈ちんすこう〉を口に運びながら話を始める。
「ちんすこう美味しいです♪先週、学校の課外授業で写生をしに山へ行って来たんです。(ハル)」
「ほぉ、ハルちゃんは絵描くの楽しいかい?(夕闇)」
「うん♪楽しかった!夕闇さんは絵描いたりするの?(ハル)」
俺は答えに困る。
「あ………あぁ、まぁまぁ………ネ?(夕闇)」
俺は絵等の芸術を観るのは好きだが自分で作品を作る事はしない。
だって………想像力が無いもん。俺、想像力カスだもん。
ハルちゃんは困った笑顔で
「そういえば夕闇さん、絵下手っぴだもんネ♪(ハル)」
ハルちゃんのその言葉がグサリと俺の心に刺さる。ハルちゃん、たまにとんでもない事悪意無しでハッキリ言うからな~。その分攻撃力が凄まじいのだ。
「そ…そうなの………。(夕闇)」
目に熱い液体が………。缶コーヒーの雫がとんだか?缶コーヒー冷たいケド。
ハルちゃんは再び課外授業の時の話をする。
「ソレで私達………私と友達なんだけど、不思議な動物を見たんだ。すごく可愛くて………(ハル)」
不思議な動物か、外来生物かな?場合によってはマクロベータさんに相談しなきゃだな。
「どんな動物だったの?(夕闇)」
ハルちゃんから少しでも証言を聞いてどんな外来生物か予想しないとネ。
ハルちゃんのテンションが少し上がる。
「ソレが、ネコぐらいの大きさで、頬袋が赤くて、黄色に茶色の虎模様があったんだよ!(ハル)」
ハイ。わかりません!あっちゃ〜、外来生物じゃなくて未確認生物の方でしたか〜〜〜。わかんねぇヨ。ごめんヨ、ハルちゃん!!
「耳が長く尖ってて、シッポはカミナリマークがお尻から生えてるみたいな感じだったよ♪(ハル)」
全然わからん。なんだソイツ?
「ソレで………皆でその動物の後を追ってたら………(ハル)」
ハルちゃんの口が重くなる。なんだ?その得体の知れない動物に威嚇されたのか?
「森の中から佐久間源吾郎が現れたの。(ハル)」
「ハァーーーーー!!?佐久間源吾郎!!!?佐久間源吾郎ってあの佐久間源吾郎!?(夕闇)」
「はい!!あの、佐久間源吾郎です!!(ハル)」
ハルちゃんの中でその時の恐怖が蘇ったのか震えている。無理も無い。なんせあの佐久間源吾郎に森の中で遭遇したんだ。仕方がない。
佐久間源吾郎。女子児童を標的にしている性犯罪者だ。俺はマクロベータさんから詳しく聞いた事がある。殺しはしないが口にするのも悍ましい事を延々と行い、最後はパンツを脅し取って、耳元で愛を囁きながら耳や横顔を舐め解放するという卑劣の中の卑劣漢だ。聞いた時は鳥肌が止まらなかった。まさに〈吐き気を催す邪悪〉としか言いようの無い卑劣漢、ソレが佐久間源吾郎なのだ。
「大丈夫だった?(夕闇)」
ハルちゃんはすぐに笑顔で
「うん。大丈夫だったよ。実は追い掛けてた不思議な動物が助けてくれたんだ。(ハル)」
お?なんだ?随分正義感なんだな。その得体の知れない動物。
「どんな風に助けてくれたの?(夕闇)」
ハルちゃんは目を輝かせて両腕を広げて
「佐久間源吾郎に電気浴びせて倒したんだよ♪(ハル)」
と嬉しそうに話す。
おいおいおいおいおいおい?電気浴びせた?まさか………?
俺は鞄から1枚のカードを取り出す。
ハルちゃんもちょうど鞄を何やら調べている。
「もしかして、こんなのだった?(夕闇)」
「このコに似てたよ♪(ハル)」
俺とハルちゃんは見事にハモる。そしてお互いに取り出しカードを相手に見せるその姿はさながら名刺交換のようであった。互いにシッカリ目も合わせている。
俺は少し顔が熱くなるのを感じた。が、ハルちゃんは何かのようを通り越して塗ったように顔を赤くする。ソレから少し顔を逸らし、ひと息整えた後、俺はハルちゃんにたずねる。
「も………もしかして…さ、こんなのだった?特徴がもう殆どコイツなんだケド………?(夕闇)」
ハルちゃんはまだ顔は少し顔は赤いが落ち着きは取り戻したようで
「は………はい………。本当に〈ピカチュウ〉そのものでした………。(ハル)」
俺とハルちゃんが互いに出したカード、ソレはポケモンカードゲームの少しデザイン等が違うがポケモンは同じだった。〈ピカチュウ〉だ。ゲームやアニメの中の生物である生物がこの世に現れた?しかしハルちゃんは基本的に正直者だから嘘はつかない。つまりハルちゃんの証言は正しい事になりうる。
ハルちゃんはややはにかみながら
「ピカチュウって本当にいるんだね!?(ハル)」
確かにピカチュウは可愛いが危険生物以上に危険な奴だ。正直居て溜まるかって話だ。
「でも………ポケモンの電気は怖いね………。(ハル)」
良かった………!!ハルちゃん、ソコはわかってるんだ!ゲームやアニメだから〈10万ボルト〉はまだマシに見えるが、現実でやられたら立派な殺害行為でしかない。そもそももしポケモンが現実に現れたら子供は喜ぶかも知れないが、ポケモンはあくまでモンスター、怪物なのだ。場合によっては大勢の人が死んでもおかしくない事をする。アレ………?って事は………
「ちなみにハルちゃん、電気浴びせられた佐久間源吾郎は、どうなったのカナ?(夕闇)」
「あの後、先生が来て課外授業はソレで終わったの。帰りはお巡りさん達がパトカーに乗せてくれたんだ。ソレで私と友達と先生が一緒のパトカーに乗ったんだケド、お巡りさんが先生に話してたの聞いたんだ。佐久間源吾郎は全身の毛が焼けて触るとボロボロと毛が落ちていったんだって。あと、〈しんぱいてーし〉でもし遅かったら死んでたかも知れないって。お巡りさん、私達にこうきいてきたよ。[スタンガン持った人みなかったかい?]って。ソレでお巡りさん顔青くして独り言言ってた。[まさか、我が国日本の警察も、てーざーじゅうの装備を実施したのか?]って。ねぇ夕闇さん?〈てーざーじゅう〉ってなぁに?(ハル)」
「〈テーザー銃〉だね。アメリカの警察が全ての警察の車に装備している電気銃、電気ショックを出せる鉄砲だよ。(夕闇)」
ハルちゃんは目を丸くして
「凄いなぁ!まるで〈●●トラマン〉に出て来る隊員さん達が持ってるレーザー銃みたいなの持ってるんだぁ!(ハル)」
まぁ、テーザー銃もレーザー銃も、そのピカチュウ?の電気に比べたら威力は優しいんだけどネ?
「ソレでそのピカチュウ?、どうしたのカナ?(夕闇)」
危険な奴がその後どうなったのか気になる。
「私達に少し鳴いてから、森の奥へ走っていったよ。(ハル)」
「そっか………。(夕闇)」
つまり、まだ何処かにいるんだな、危険生物。
「でも、可愛かったな〜♡(ハル)」
嬉しそうに語るハルちゃん。微笑みがこぼれる。
「……………確かに。可愛いよね。ピカチュウ。(夕闇)」
「うん♪(ハル)」
「ピカチュウがどうしたの?ポケモンのスマホゲームやってるの?(朝霧)」
朝霧が来た。
「あ、朝霧お姉さん♪こんにちは。(ハル)」
「おぅ、恐竜姐さん、恐竜楽しめたかy……………(夕闇)」
朝霧が黙って俺の頭を何か堅い本でチョップする。
「はい、ハルちゃん、こんにちは♪(朝霧)」
「………おい、恐竜女………。いきなりナニすんだy!?(夕闇)」
朝霧がまた堅い本でチョップしてきた!!
「おい、小学生の前で教育に悪い事すんなよな!?(夕闇)」
朝霧の笑顔に凄味が加わる。
「じゃあ、何で夕闇クンは小学生の前で私の事〈恐竜姐さん〉とか〈恐竜女〉とか言うの?ソレは教育的にどうなの?(朝霧)」
俺と朝霧は笑顔で見つめ合い、そして
ズドンッ
互いのみぞおちにパンチを入れ、そして互いに床に崩れ落ちる。
「もぅ!夕闇さんも、朝霧お姉さんもケンカしちゃダメだよ!?(ハル)」
ハルちゃんに叱られた。
「ハイ………。(夕闇)」
「ごめんなさい………。(朝霧)」
俺は朝霧にも〈ちんすこう〉と缶コーヒーを出す。
「ありがと♪夕闇クン♪(朝霧)」
そういえば朝霧はどんな本で俺を殴ったんだ?
「なんか借りてきたの?(夕闇)」
朝霧が笑顔で本を見せる。2冊借りてきたようだ。本の背の角が少しへしゃげている。バレたら弁償だな。タイトルは〈おおむかしのいきもの(昭和)〉と〈ゴジラ怪獣事典〉。堅くて厚みのあるヤツじゃねぇか。痛いよ!
するとハルちゃんが俺の顔、額の辺りをハンカチで優しく拭いてくれる。優しいなぁ。ハルちゃん。可愛らしいデザインのハンカチが拭く度に赤くなっていく………赤くなっていく!?
「夕闇さん、大丈夫?頭から血が出てるよ?(ハル)」
心配そうに俺の顔を見るハルちゃん。俺はハルちゃんに言われて初めて自分の頭から血が出てる事に気が付く。俺はまさかと思い朝霧が借りてきた本を見る。俺を殴ったであろう箇所は少し変形してる上に血で汚れていた。俺は朝霧を見て
「朝霧?この本、弁償だな?(夕闇)」
「夕闇ク〜ン?ごめんなさい。だから………(朝霧)」
「わかったヨ………。怒らせたの俺だもんナ。(夕闇)」
ハルちゃんは俺達を見てニコニコしている。
ソレに気付いた俺と朝霧はハルちゃんを見る。
「やっぱり夕闇さんと朝霧お姉さん仲良いんだね♪(ハル)」
俺と朝霧は顔が赤くなるのを感じた。
朝霧が話を逸らすように慌てて
「と…ところでさっきピカチュウ可愛いって言ってたケド、2人でポケモンのスマホゲームプレイしてたの?(朝霧)」
俺はひと息ついて
「あぁ、実はハルちゃんがな……………(夕闇)」
俺とハルちゃんは朝霧にハルちゃんの体験談を話した。
「え!?ピカチュウが現れて助けてくれた!?(朝霧)」
「本当に可愛くて強くて凄かったんだよ!(ハル)」
朝霧が半信半疑になっている。
「俺、こういう話好きでさ、いろいろネットで調べたり本で読んだりしてたんだヨ。異次元の超常現象。例えば都市伝説の〈きさらぎ駅〉や〈幽霊船マリー・セレスト号〉とかがそうだネ。世界中で報告されているんだ。きっと、今も世界の何処かで次元の裂け目みたいなのが出来て、その裂け目を通って異次元からの迷子達が行き来してるかも知れないネ。(夕闇)」
「次元の裂け目………(ハル)」
「でも………モンスターでしょ?何で佐久間源吾郎を攻撃したの?もしかしたらハルちゃん達だって……………(朝霧)」
「いや、大丈夫でしょ。(夕闇)」
「何で!?(朝霧・ハル)」
「だって、ポケットモンスターのピカチュウだったら、ピカチュウがもといた世界はコチラとは違ってロケット団みたいな悪い奴等が地域ごとにいるし、何より野生でも基本的に人に対して友好的な種類の方が多いから、人を見る目は多分肥えてると思うヨ?(夕闇)」
「あぁ………(朝霧・ハル)」
考えて見れば御当地でマフィアがいる異世界って、随分殺伐とした世界だよナ。
朝霧が机に置かれた俺とハルちゃんのポケモンカードを手に取り
「異世界から迷い込んで、帰り道を探して、ソレでも悪を挫いて人を助ける、善人か悪人かを見極める目を持つなんて………本当に凄いね。本当に強くて可愛くて凄くて、素敵なポケモンだと思う………。(朝霧)」
ピカチュウのカードを愛おしそうに見る。
「本当に、そうだナ。(夕闇)」
「今頃あのコ、もといた世界に帰れてるかな?(ハル)」
「どうだろ?マクロベータさんからピカチュウ似の未確認生物の話は聞かないし、もしかしたら異次元の裂け目を見つけて運が良かったら帰れてるかも知れないネ。もしくは別の異世界で帰り道を探して冒険してるかも………。(夕闇)」
「帰れると良いね。(ハル)」
「そうだナ。(夕闇)」
窓の外、枯れ葉はハラハラと舞い落ちる。外を見あげると空は赤く染まっていた。
夕暮れ。そろそろ帰る時間だ。
ハルちゃんが遭遇した未確認生物は今同じ世界の夕陽を見ているのだろうか?ソレとも………。
エピローグ
帰るべく公民館を出て来た俺達。
「そういえば朝霧お姉さん♪ききたい事があるんだけど、良い?(ハル)」
「ん~~?なぁに?ハルちゃん。(朝霧)」
「朝霧お姉さんは、恐竜が好きなの?ソレとも怪獣が好きなの?(ハル)」
「ウギュッ!?(朝霧)」
ハルちゃんの質問に、潰された蛙の断末魔みたいな声を出す朝霧。しばらく目を泳がせ両手の指をゴチャゴチャ動かしている。そして目を強くつむり、意を決したように
「恐竜も!!怪獣も!!両方好きだよ!!だって、どっちも可愛いんだもん!!(朝霧)」
朝霧の声が響く。
え………そんなに大きな声で言う事なの?
ゼェゼェと肩を上下させ荒く呼吸する朝霧。
「お………、おいおい?そんなに大きな声で言う事か?(夕闇)」
朝霧が涙目で
「だって〜〜〜。(朝霧)」
と訴える。今の何処に目に涙ためるトコロがあるんだ?
するとハルちゃんはカラカラと笑いながら
「そうなんだ〜〜〜♪朝霧お姉さん、可愛い〜〜〜♪ソレじゃ夕闇さん、朝霧お姉さん、さようなら〜。またね〜〜〜♪(ハル)」
と言ってハルちゃんは帰っていく。
「バイバイ♪ハルちゃん。気を付けてネ〜〜〜♪(夕闇)」
俺の声が聞こえたのかハルちゃんは俺達に手を振る。朝霧は俯いたまま、力無く手を振っていた。
「ソレじゃ帰るか♪途中〈タリ〜ッス(ファミリーレストラン)〉で晩御飯食べようゼ〜〜〜♪今
〈タリ〜ッス〉恐竜の玩具が着いたセット出してるらしいゼ♪(夕闇)」
朝霧は俯いたまま
「うん。行く。(朝霧)」
ハルちゃんの言う通り、本当に可愛くなっている朝霧の手を取り俺はファミリーレストラン〈タリ〜ッス〉へ歩いて行くのであった。
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