第8話 A―秋津帆船―THORN
〈黄金色に輝く季節、紅葉が深まれば出港の合図〉
【A―秋津帆船―THORN】
未知の存在・未知のテクノロジーを指す。
登場人物紹介
PN・夕闇(男3X才)
俺だ。●●●●●県に住む。ピクシブで「夕闇」という名で数々の小説とゲームブックを投稿している。ファッションが個性的と言われる(黒のカーゴパンツに浴衣の帯をベルト代わりに使用。赤いポロシャツに黒の3角タイ(金色のアクセサリーで留めている)を着用。羽織着物をジャケットのように着ている。灰色のキャスケット帽を愛用している。長い黒髪をポニーテールにしている。俺自信も蒐集癖があり、ネット通販で様々なサイコロを集めたり、老舗ブランドのフィギュアを集めたりしている。口調はクレバーで丁寧語。
一人称はどんな時も「俺」
しばしば女子校生に間違われる。
PN・朝霧(女17才)
女子高生。何にでも興味を持つ好奇心と行動力、ずば抜けたスタイルの良さと女子力を持つ。子供っぽさと大人の落ち着いたクールさを併せ持つ。スケートボードで移動する事もある。アルビノで毛は白く目は赤い。青色のキュロット、黒色のシャツ、緑色の羽織、赤色の帽子を着ている。
PN・紫紫紫(しばむらさきゆかり 女25才)
ツーリングが趣味の爽やかな女性で誰もが見惚れる容姿端麗。
性格も口調も明朗快活で、無邪気でやや子供っぽい。夕闇の事を〈夕闇クン〉と呼び、抱きつき、俺の頭をワシャワシャと撫でる。
プロローグ
俺、夕闇が語る。 アナタはどの季節が好きですか?俺は秋でしょうか。紅葉や黄金色の稲穂は見ていて良いモノです。また運動や学問、芸術等に打ち込みやすい時期でもあります。静かな楽曲を聴きながらの読書はオススメですよ。またいろんな作物の収穫時期でもあります。行楽にも良い季節です。アナタはどう過ごしますか?
ストーリー
日曜日の朝、俺と朝霧はテレビ朝日のスーパーヒーロータイムを見終えくつろいでいた。
「やっぱ日曜の朝はコレだよな。(夕闇)」
「ほんとだね〜。(朝霧)」
コンッコンッコンッ♪
玄関がノックされる。
「お客さんかな。朝霧、おもてなしの準備お願い。(夕闇)」
「うん。わかった〜♪(朝霧)」
俺は玄関へ向かい、玄関を開ける。
「はい、どなたでsy!?(夕闇)」
ポフッ
いきなり俺は勢い良く抱きしめられ
ワシャワシャワシャワシャワシャ〜〜〜
と滅茶苦茶頭を撫でられる。
「ゆ…紫!?(夕闇)」
何とか顔をあげ相手の顔を見る。整った綺麗な顔で子供のような笑顔をしている若い女性。
「わぁ〜〜〜♪夕闇クーーーン♪久しぶり〜〜〜♪(柴紫紫)」
「紫〜♪久しぶりだな〜♪ホラ、入んなヨ♪(夕闇)」
「うん♪(柴紫紫)」
俺は紫を居間に案内する。ちょうど朝霧がテーブルの側にいた。
「あ、夕闇クン、お客さん何人?(朝霧)」
「?夕闇クン、だ〜れ?この娘?(柴)」
「あぁ、朝霧紹介するヨ。友人の柴紫紫さん。そして紫、この娘は俺と同居している朝霧。(夕闇)」
「は…はじめまして。私、PN・朝霧といいます。よろしくお願いしまs!?(朝霧)」
ポフッ
紫は朝霧を勢い良く抱きしめる。
「か〜わい〜♪私、柴紫紫♡朝霧ちゃんよろしくね〜〜〜♪(柴)」
紫はそう言いながら朝霧の頭をワシャワシャワシャワシャワシャ撫で回す。朝霧も俺と同様頭ボサボサだ。
「こ…コチラこそ…よろしくお願いします………。い…良い匂い………。(朝霧)」
少しして朝霧はテーブルに3人分のチョコレート玩具菓子と珈琲を出す。何でお客さんにお出しする菓子が玩具菓子か?ソレしか無かったのだ。しかも朝霧がスーパーで大量購入した恐竜・古代生物のフィギュアが入ったチョコレート玩具菓子だ。紫は目を輝かせて玩具菓子を開ける。
「わ〜♪マンモス(フィギュア)が出たよ〜♪朝霧ちゃんありがとね〜♪朝霧ちゃん古代生物好きなの?(紫)」
「はい♪(朝霧)」
「そうなんだ〜♪(柴)」
「朝霧の部屋見てみ?凄いヨ?棚にズラッと恐竜や古代生物のフィギュアやおもちゃに、ウルトラ怪獣やゴジラ怪獣のおもちゃがスゲェ並んでるから♪(夕闇)」
「ゆ…夕闇クン!?(朝霧)」
「へぇ~♪朝霧ちゃんか〜わい〜♡(柴)」
朝霧が顔赤くして困っている。
ちなみに俺のチョコレート玩具菓子からは三葉虫のフィギュアが出てきた。
しばらく談笑した後、紫が話し始める。
「最近まで私●●●●●県と△△△△△県を繋ぐ山道を車で走ってたの♪(紫)」
「最近って、秋の山道なんてきっと凄い綺麗だったんでしょうね。(朝霧)」
「そうなの♪田んぼは一面稲穂で黄金色。山や森、街路樹は紅葉で赤くなったり黄色くなったり茶色くなったりしててね♪行楽日和の温度で走りやすいし。最高のドライブ日和だったんだよ♪そしたらね、突然山間から巨大な帆船が現れたの!!本当に不思議で目を奪われちゃった!!(紫)」
「山間から巨大な帆船ですか!?えっと…何かの山車とか御神輿とかじゃなく?(朝霧)」
「ち〜が〜う〜よ〜!本当に巨大な帆船だったんだよ〜!巨大な木造の帆船で〜!日に照らされて黄金色に輝いてたんだからー!その証拠に見て!?ホラ!(紫)」
紫はスマホを取り出し写真を見せる。
ソレはまさに帆船だった。
黄金色に染まる田園風景と紅葉に染まる山々。
そして山と山の間から現れる巨大な帆船。
その帆船は日に照らされて黄金色に輝いていた。
「す…凄い綺麗。本当にこんな事あるんだ〜。そしてソレを撮影出来た紫さん、凄くラッキーじゃないですかー!(朝霧)」
「えぇ~?そう〜?私凄くラッキー?(紫)」
「何かの書物で見た事がある。確か一度だけ秋に現れる巨大な帆船伝説〈秋津帆船〉。紫が見て撮影したモノはまさに秋津帆船じゃないか!?いや…もうそんな事はどうでもいいか。本当に綺麗だな。(夕闇)」
「えへへ~。ソレじゃ夕闇クンと朝霧ちゃんにこの写真メールで送るネ♪(紫)」
「うわぁ♪ありがとうございます♪(朝霧)」
「ありがとな♪紫♪(夕闇)」
「えへへ~♡どういたしまして〜♪(紫)」
夕方、俺達は紫を見送る。紫は運転席の窓を開け
「来年の秋はキャンピングカーで行くからその時は一緒にどう?(紫)」
満面の笑顔で提案してくれる。
「その時は頼むヨ?(夕闇)」
「楽しみにしてますね♪(朝霧)」
「うん♪じゃ〜ね〜♪(紫)」
ブロロロロッ
重いエンジン音を鳴らし、紫は車を走らせ去っていく。
エピローグ
「紫さん、綺麗で可愛い人でしたね。(朝霧)」
「日本だけじゃなく海外にも行くからな。その都度、土産と旅の話を聞かせてくれるからな♪あんなに子供っぽいのにいくつもの修羅場も潜り抜けている。凄いヨ。(夕闇)」
「紫さんは、何してらっしゃる方なんですか?(朝霧)」
「雑貨商の次期社長とかアウトドアショップの次期社長とかアパレルの次期社長とか言ってたな。(夕闇)」
「すごっ!?(朝霧)」
「実際、実力があるから頻繁に国内外に旅行へ行っても誰も文句言わない。(夕闇)」
「すごっ!!?(朝霧)」
本当に凄いよな、紫って。しかも、全然偉そうな態度とか人見下した言動を嫌うから人望もある。
そんな紫に気に入ってもらえた俺や朝霧は光栄なのかも知れないな。
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