第2話 D―不細工村―RAD
〈1928年政府により悪魔の暗礁にも魚雷が撃ち込まれました。〉
【D―不細工村―RAD】
地域・風習文化・住人・生態・異世界案件を指す。
登場人物紹介
PN・夕闇(男3X才)
俺だ。●●●●●県に住む。ピクシブで「夕闇」という名で数々の小説とゲームブックを投稿している。ファッションが個性的と言われる(黒のカーゴパンツに浴衣の帯をベルト代わりに使用。赤いポロシャツに黒の3角タイ(金色のアクセサリーで留めている)を着用。羽織着物をジャケットのように着ている。灰色のキャスケット帽を愛用している。長い黒髪をポニーテールにしている。俺自信も蒐集癖があり、ネット通販で様々なサイコロを集めたり、老舗ブランドのフィギュアを集めたりしている。口調はクレバーで丁寧語。
一人称はどんな時も「俺」
しばしば女子校生に間違われる。
PN・朝霧(女17才)
女子高生。何にでも興味を持つ好奇心と行動力、ずば抜けたスタイルの良さと女子力を持つ。子供っぽさと大人の落ち着いたクールさを併せ持つ。スケートボードで移動する事もある。アルビノで毛は白く目は赤い。青色のキュロット、黒色のシャツ、緑色の羽織、赤色の帽子を着ている。
PN・カイン(男21才)
女性に好かれる要素を全て持ち合わせながらも「俺は世界中の女達を彼女にする男」と名乗り、相手の気持ちを考えずに口説きまくる為に女性の敵として知られる残念なイケメン。天性の変態クズの性欲猿。
デリカシーは一切無い。品の無い口調。一人称は俺。
プロローグ
建物はどれも廃屋のようで鎧戸が閉めきられている。しかし誰か住んでいる気配もある。まばらに会う人たちは、不気味な魚めいた顔立ちをした者が少なくない。
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
「インスマスを覆う影」より抜粋
ストーリー
●●月●●日土曜日 午前
「朝霧〜〜?今日のお昼何〜〜〜?(夕闇)」
「朝御飯食べたばかりじゃないですか。(朝霧)」
俺達は縁側でくつろいでいた。穏やかな日差しが心地良い。静かで穏やかな時間。こういう時間は好きだ。2人でくつろいでいると
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!
玄関を猛烈に叩く音が鳴り響く。非常に迷惑だ。
「誰でしょうね?あんな迷惑な事して。私出ますね。(朝霧)」
「いや!朝霧、駄目だ!今回は俺が出る!多分俺の知ってる奴だ。(夕闇)」
「夕闇さんの知り合い?(朝霧)」
「おおかた予想がつく。朝霧、特別なオモテナシの準備をお願い♪■■■と■■■■■■■、用意しといて♪■■■■■■■は■で良いから♪ヨロシク☆(夕闇)」
「冗談ですよね!!?(朝霧)」
朝霧にオモテナシの準備をしてもらっている間に俺は玄関に向かう。この間も玄関は激しく叩かれる。俺は玄関の傘立てに立ててある木刀を掴み取り玄関をあける。ソコにいたのはイケメンだ。誰もが最初は2度見するイケメン。間違いなく俺の知っているイケメン。俺は思わず
「チッ!!」
舌打ちをした。するとイケメンは涙目になって
「おい!夕闇〜!?顔見ていきなり挨拶も無しに舌打ちなんてヒデェじゃねぇか〜〜〜!!(イケメン)」
「おぉ、確かに挨拶は大切だな。ハイ、おはよう。じゃ、帰れ。さようなら。(夕闇)」
イケメンは大泣きし始める。
「夕闇〜〜〜!!オマ!オマ!オマエ!!ソレはねぇだろー!!?(イケメン)」
「あぁーーー!!五月蝿ぇ!!鬱陶しい!!わかったよ!!わかったから泣くな!!朝から鬱陶しい!!ホラ、入れよ!?カイン!!(夕闇)」
「さすがだぜ!夕闇〜!!(カイン)」
俺は仕方無くカインを家にあげる。非常に不本意だが。
俺とカインは居間へ行く時に話をする。
「で?何の用だ!?コラァ!!(夕闇)」
「夕闇〜。何で何時でも何処でも俺に対してそうなんだよ〜。(カイン)」
「オマエがマトモなら俺はちゃんとした対応するケドな。でもオマエ、カインじゃん?(夕闇)」
するとカインは目を輝かせて
「あぁ!そうだぜ!俺は俺しかいない!世界でただ1人のカインだぜ!!(カイン)」
自慢気に言う。うぜぇ。
そして俺達は居間につく。
「ホラ、座れよ?朝霧〜?来たゾ〜。(夕闇)」
「は~い♡(朝霧)」
「あ!!オマエ、いつの間に女作ってんだよ!?ズルいぞ!!(カイン)」
俺はカインが鬱陶しいからカインの口を足で塞ぐ。
「いらっしゃいませ〜。って、キャーーー!!夕闇さん!?何してるの!?(朝霧)」
「ん?調教。(夕闇)」
「ハウッ………(朝霧)」
朝霧が気絶しかける。心弱くない?
「とにかく、夕闇さん?その足辞めましょう?ネ?人にして良い事じゃないから!?(朝霧)」
俺はカインの口から足をどける。
「あぁ。そういやコイツ一応人間だったな。良く忘れるんだヨ。(夕闇)」
「夕闇さん!!?(朝霧)」
「夕闇〜〜〜!!!(カイン)」
カインがまた泣き始める。徹頭徹尾鬱陶しい。
「ハァ〜。朝霧〜?とりあえずコイツにさっき言ったモン出して?(夕闇)」
「え〜〜?良いの〜?(朝霧)」
「良いんだヨ。さ♪オモテナシ♪オモテナシ♪(夕闇)」
「もぅ〜。夕闇さんったら〜。(朝霧)」
朝霧は台所へ行く。
「夕闇〜。俺の為にオモテナシしてくれるのか〜?嬉しいゼ〜〜〜♪(カイン)」
朝霧が戻って来る。そしてカインに俺が言ったモノを出した。
「ハイ。お風呂の水道水と庭に生えてたよく分からない白いキノコです。え〜と、どうぞ?(朝霧)」
「え?コレって………?(カイン)」
「あん?オマエにゃコレで充分だろ?(夕闇)」
この後俺は朝霧にしこたま叱られ、カインに大号泣された。災難だ。
だから俺がオモテナシをする事にした。俺と朝霧には濃口醤油煎餅と珈琲を。カインには台所の水道水と椎茸の脚と飾り切りした後の椎茸の破片を更に集めて出した。
「お?椎茸だ♪俺椎茸好きだゼ〜♪(カイン)」
基本コイツは馬鹿だからやりやすい。
「え〜と、夕闇さん、夕闇クン?この方はいったい?(朝霧)」
「何で夕闇さんから夕闇クンに言い直すの?まぁ良いケドさ!?じゃあ、紹介するか。カイン、この娘は朝霧。変な事するなよ!?そして朝霧?この鬱陶しいのはカイン。猿だ。猿で良いゾ?(夕闇)」
「友達なんだよね!?(朝霧)」
「そうだよ!友達には優しくしろよな~!(カイン)」
直にコイツの事知る事になるだろうケド。
「はじめまして。私、PN・朝霧っていいます。よろしくお願いします。(朝霧)」
朝霧はカインの頭を撫でながら自己紹介をする。
「優しいなぁ〜〜〜。朝霧は〜。俺はPN・カイン。夕闇の友達だ。よろしくなぁ〜。(カイン)」
カインは自己紹介をしながら朝霧に抱きつき泣く。
「ハイ♪よろしく♪って!キャアッ!?(朝霧)」
朝霧は悲鳴をあげる。カインは朝霧の尻を触っていた。朝霧はカインを突き飛ばし俺の後に隠れる。
「え!?え!?え!!?(朝霧)」
「コレでわかったろ?朝霧?コイツはこういう奴なんだヨ。確かに見た目はイケメンの王子様なんだケド、馬鹿で常識も節操も無い、常に本能剥き出しで、日々「俺は世界中の女達を彼女にする男」って宣言している性欲猿なんだヨ。(夕闇)」
「〜〜〜!!良くわかりました!!(朝霧)」
「そんな〜!?夕闇〜!?朝霧〜!?(カイン)」
「ソレで?今日は何の用だ?コラァ!?遂に刑務所で服役する気になったか?コラァ!?(夕闇)」
「ちげぇよ〜。何で俺が刑務所に入んなきゃいけねぇんだよ〜?(カイン)」
俺達はカインが落ち着くのを待って話を聞く事にする。
「最近、俺の学校の後輩達が小さな村で大変な目に遭ったみたいでよ〜。とにかく大変なんだよ〜。(カイン)」
「話せ。(夕闇)」
「………!?ソコは普通に聞くんだ!?(朝霧)」
「夕闇は〈不細工村〉って村知ってるか?(カイン)」
「………。おい。せっかく興味持たせて自分で相手の興味をそぐのはオススメしねぇなぁ?(夕闇)」
「そんな汚いモノ見るような目で見んなよ〜!!本当にそういう名前の村があるみてぇなんだよ〜!!(カイン)」
「えっと、村人みんなブサイクだから〈不細工村〉?(朝霧)」
「カイン、てめぇの心よりブサイクなモンがそんなに欲しいからってなぁ。(夕闇)」
「ちげぇよぉ!!頼むからちゃんと聞いてくれよぉ!!ソレで俺の学校の後輩、●●●●●県立高校オカルト同好会のメンバー5人がよぉ、大変な事になったんだよ~。」
「大変な事?(夕闇)」
「何かあったの?(朝霧)」
「2人自殺して、1人心臓発作で死んで、1人行方不明になって、1人精神病院で隔離入院中なんだよー!!(カイン)」
「カイン、オマエソイツらからその村での話聞いたんだな?(夕闇)」
「あぁ、自殺した奴から生前聞いたし、遺品から日記も見つかったから手に入れた!(カイン)」
「何で遺品を手に入れられるんですか!?(朝霧)」
「コイツ、不思議な事にこんななのに妙に人望あるんだよ。ソレとカイン、その村の場所知ってるか?(夕闇)」
「日記に書き残されてたゼ。地図のコピーも貼られてた。(カイン)」
「カイン、今日オマエ俺の家に何で来た?(夕闇)」
「歩きだゼ。(カイン)」
「よし。今すぐ帰って車で来い。(夕闇)」
「わ…わかったヨ!!じゃ、1度帰るゼ♪(カイン)」
カインは嬉嬉として俺の家から去っていく。
「さてと、朝霧。ちょっとソコのコンビニで弁当買ってきて。後飲み物とオヤツ。3人分な?(夕闇)」
「ちなみに………、何で?(朝霧)」
「行くに決まってんだろ?〈不細工村〉。実は俺も少し知ってる。俺ちょっと用意したいモンあるから。(夕闇)」
朝霧が引きつった笑顔で
「この間のエロ本ですk!!?(朝霧)」
俺はすかさず朝霧の胸を乱暴に鷲掴みにする。
「本当に失礼な事言うオッパイだよ。まぁカインへの褒美として用意しとくのも良いな♪(夕闇)」
朝霧は俺の手を取り
「じゃあ、制裁加えないで!?(朝霧)」
朝霧がコンビニから帰り、俺は準備を整え、そしてカインが車で帰ってきた。
「夕闇〜。行くんだろ?ガソリンも満タンにしてきたゼ〜♪(カイン)」
「カインさん、コレ(コンビニ袋を持って)車のトランクに乗せますね♪(朝霧)」
「いや、ソレは助手席だ。助手席に頼むヨ?(夕闇)」
「ハーイ♡(朝霧)」
「………。何かオマエ等、夫婦みたいだな?どういう関係ダヨ?(カイン)」
「ハハハッ♪俺が知りてぇヨ!!(夕闇)」
「ナンジャソリャ(カイン)」
「あ、そうだ朝霧、カイン。一応2人もコレ持っとき。無いよりかはマシだろうからな。(夕闇)」
そう言って俺は2人に木刀を2本づつ渡す。
「………。御守りじゃないだ………。(朝霧)」
「朝霧?覚えといた方が良いゼ?夕闇はこういう時、御守りじゃなく現実的に自衛の手段として使える木刀を2本渡してくるんだ。(カイン)」
「わかってんじゃねぇか♪(夕闇)」
カインが運転する車は国道を走って行く。俺と朝霧は後部座席に座っている。
「さて、村に着くまで運転しながら話して貰おうか♪その〈不細工村〉での出来事を♪(夕闇)」
「良いケドヨ…。オマエ、ソレなんなの?スゲェ羨ましいんだケド!!(カイン)」
「まぁ、気にすんな♪(夕闇)」
「………。私は気にしてますケド?(朝霧)」
俺は朝霧の膝を枕にして寝ている。膝枕だ。朝霧が座りドアを閉めたと同時に寝てやった。先手必勝だ。
「フニフニして、瑞々しくて気持ち良いゼ〜♪快適♪快適♪さ♪カイン?そろそろ話してくれヨ?(夕闇)」
「わかったヨ。先にも話したが俺の学校の後輩のオカルト同好会のメンバーが体験した話だ。確か半月前の出来事だそうだ。(カイン)」
「その半月で精神を病んだり自殺したり行方不明になったりしたの!?(朝霧)」
「強烈だナ。(夕闇)」
「続けるゼ?(カイン)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
●●●●●県立高校オカルト同好会のメンバー、部長のPN・赤巻紙(男18才)、PN・青巻紙(男18才)、黃巻紙(女18才)、みど巻紙(男17才)、桃巻紙(女17才)の5人が体験した話だ。彼等は都市伝説等の情報を徹底的に解析して●●●●●県の山の奥深くに地図にも載らない小さな集落〈不細工村〉の場所を突き止めたんだ。この村の住人達は昼間は普通の人間として生活しているが、夜になると正体を現す。彼等は醜い半魚人の姿に変わり、悍ましい姿で村を徘徊するらしい。そして村の中央には古びた石碑があり、「印酢蔓州から来た者達の村」と刻まれていて、その下には「泥符湾頭」という単語?も刻まれている。オカルト同好会のメンバーはバスでその村へ行く事にしたが、バスの本数が異様に少なかったんだ。そしてバスで来て彼等は昼に〈不細工村〉に着いたんだが、驚く殆どに普通だった。村人達に変な所は無い。そして石碑を調査して村人達に石碑について聞いても誰1人その由来を知っている者はいなかった。ただ皆「よくわからん村だ」と笑っている。まるで明治時代で時が止まったような不思議で穏やかな村だった。
その夜、事件が起きた。同好会のメンバーは夜中に沢山の奇声が聞こえてきて目を覚ます。彼等は宿泊していた家から出て外の様子を見に行った。ソレがいけなかった。村人達が次々と半魚人の姿に変わり、目を赤く光らせ獣のような唸り声をあげながら徘徊し始めた。
同好会メンバーの中で1番臆病な桃巻紙が恐怖のあまりに悲鳴をあげてしまった。村人達は同好会メンバーに気付き、彼等目掛けて走り出した。メンバーは急いで逃げ出し、山の麓迄ただひたすら逃げた。彼等は幸運にも逃げ切れた。朝が来たのだ。村人達は急いで村へ帰って行った。同好会メンバーは助かったのだ。
だが、この出来事が彼等の心に逃れようの無い闇を落とした。
メンバー達は口々に言った。
「夜、あらゆる灯りが目に見える」
「夜、外にいると物陰から無数の視線を感じる」
「水辺の近くにいると頭の中で獣の唸り声が木霊する」
「常に背後に得体の知れないモノの気配を感じる」
事件発生から半月の間の出来事
部長のPN・赤巻紙(男18才)、精神を病み行方をくらまし今も行方不明。
PN・青巻紙(男18才)、精神病院で隔離入院、今日未明病室の窓から身を投げて死亡。
黃巻紙(女18才)、心臓発作により死亡。
みど巻紙(男17才)、突如錯乱した後、何かから逃げるように道路に飛び出し大型トラックに轢かれて死亡。実質自殺である。
桃巻紙(女17才)、自宅の風呂場のバスタブで手首をカッターナイフで斬り出血多量によりショック死。自殺と判定。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「コレで終わりだ。(カイン)」
「おいおいおい!?精神病院で入院してる奴死んでんじゃねぇか!?(夕闇)」
「………。実は1度オマエの家から帰宅した時にスマホに連絡が入ってよ。出たら青巻紙が昨日の夜に窓から飛び降りて死んだって知らせだったんだ。目撃者もいた。当直の看護師とスタッフだ。(カイン)」
「アレ!?でも自殺扱いじゃないのね?(朝霧)」
「当直の看護師とスタッフが目撃した経緯は夜中、青巻紙が入院している病室から絶叫が聞こえ、駆けつけると中で青巻紙が大暴れしてたんだ。鍵を開けて中に入ると青巻紙が看護師とスタッフを見て更に錯乱して逃げ出し窓を開けて飛び出した。しかし青巻紙が入院している病室は3階だったんだ。目撃した看護師もスタッフもアレは飛び降り自殺じゃなく、何かから必死で逃げる姿だと、口を揃えて言ってたんだ。(カイン)」
「マジかよ………!?あ、その同好会メンバーの日記は今あるか?(夕闇)」
「あぁ。あるゼ。今朝霧が座ってる座布団の下だ。(カイン)」
「え!?(朝霧)」
俺は朝霧の尻の下、座布団の下に手を突っ込みノートを取り出した。
「あ〜あ。ノートが朝霧の尻の形に変形してんじゃねぇかヨ。(夕闇)」
「知ってたら先に出してるよ!!(朝霧)」
「おい!?夕闇!!そのノート変形しただけか!?(カイン)」
「温もりや残り香はねぇな。(夕闇)」
「何だよ!!もぉーーー!!(カイン)」
「何の心配してるのよ!?ソレで?夕闇クン?日記がどうしたの!?(朝霧)」
「あぁ、もしかしたらと思ったてな。そしたら案の定、ホラ。(夕闇)」
俺は朝霧に日記に挟まってた写真を見せる。
「コレって!?(朝霧)」
「あぁ。多分同好会メンバーが撮影した村の石碑の写真だな。カインの話とも日記に書かれている特徴とも合っている。そして、カイン。次道の広い所に出たらUターンして帰るゾ。(夕闇)」
「はぁ!?後少しだゼ!?帰るのかヨ?(カイン)」
「あぁ。もしかしたら〈不細工村〉は知っても近づいてはいけない禁忌の場所のようだ。とにかく帰るゾ!!(夕闇)」
車は広い通りに出てUターンして山を降りる。
「なぁ、本当に良いのか〜?(カイン)」
「ならカインに課題だ。帰ったらスマホで電子書籍H・F・Rの〈●●●●●●●●●〉を読破するんだな。(夕闇)」
「はぁ、わかったヨ。H・F・Rの〈●●●●●●●●●〉ってタイトルだな?帰ったら読むよ。(カイン)」
エピローグ
俺達は俺の家に帰ってきた。
「じゃあな~。帰ったらぜってぇ読むよ~。(カイン)」
カインは俺と朝霧を降ろして帰って行った。
「………。ねぇ?夕闇クン?さっきカインさんに言ってたアレって………。(朝霧)」
「あぁ、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの〈インスマスを覆う影〉か。朝霧知ってるの?(夕闇)」
「まさか………!!〈不細工村〉って………!?(朝霧)」
「好奇心旺盛なオマエも流石に行きたいとは思わんだろ?(夕闇)」
俺と朝霧は家に入り、いつも通りの夜を過ごした。
印酢蔓州≒インスマス
泥符湾頭≒ディープワンズ
ディープワンズ≒深きもの
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