第30話 再び王都・リードと国の大作戦編
地方都市での魔力渦の最終調整を終えたばかりのリードに、王都からの急報が届く。国全体を揺るがす大作戦への参加要請――その内容は、国境付近での異常魔力の調査・制御と、それに伴う外交・防衛活動への協力だった。
「……また王都か」
リードは杖を肩にかけ、深くため息をつく。ミリィも肩越しに小さく羽を震わせる。
「リードさん……スローライフはまだまだ遠いですね」
「……まあ、少しでも平和を守るなら仕方ない」
王都に到着すると、城門前では国王、セリーナ、そして新たな軍団や魔法使いたちが待ち構えていた。国の大作戦は、リードの膨大な魔力なしには成り立たないらしい。
「リード殿、今回は国の命運をかけた作戦です。貴殿の力に期待しています」
国王の言葉に、リードは軽く肩をすくめる。
「……争いは嫌いだが、巻き込まれるのは避けられないな」
大作戦は、王都の各部署、地方都市の監視チーム、そして前線部隊が一斉に動く大規模な計画。リードは膨大な魔力で魔力異変を抑えつつ、街や軍隊の安全を守る役割を任される。
「……やれやれ、今日も平穏は短いな」
ミリィは肩越しに笑い、リードも微笑を浮かべる。
作戦が始まると、各地で小型魔物や魔力渦が次々と発生する。リードは杖を振り、魔力渦を吸収・安定化させ、暴走する魔力をコントロール。セリーナや他の協力者たちも手際よく支援し、国全体の混乱を最小限に抑える。
「……やっぱり俺のスローライフは、国規模になると完全に無理だな」
ミリィは肩越しに笑う。
「でもリードさん、こうして国全体を守るのも少しだけ刺激的ですよね」
「……少しだけな」
大作戦はリードの力によって順調に進み、街や城、前線の小規模な異常はすべて抑えられた。国王や貴族たちは彼の手腕に感謝しつつも、その圧倒的な魔力をさらに活用しようと目論む。
「……今日もまた、静かな畑の時間は遠いな」
リードは杖を握り直し、微笑を浮かべながら、次の騒動に備えるのだった。
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