第18話 森の余波と地方都市の騒動編

森での魔力異変が鎮まった数日後、リードは再びルンフェルドの畑に戻っていた。

「……やっと少しは落ち着けるな」

ミリィも嬉しそうに飛び回る。しかし、森の余波はすぐに地方都市にまで影響を及ぼし始めた。


街の市場では、突然魔力が暴走し、商人の荷車や商品がふわりと浮き上がる。

「うわっ、私の野菜が!」

「助けて、リード様!」

商人たちは大騒ぎだ。リードは杖を手に、のんびりと歩きながら事態を観察する。


「……やっぱり、平穏は長くは続かないか」

リードは軽く杖を振るだけで、浮き上がった荷物を静かに地面へ戻す。魔力の渦が暴れた跡も、瞬時に整地される。


しかし、市場の騒動はこれだけでは終わらなかった。森の魔力の余波で、小型の魔物たちが街に迷い込み、通行人を追いかけて大混乱を引き起こしている。


「……やれやれ、今日も忙しくなりそうだ」

ミリィは肩越しにため息をつく。

「リードさん、これでもスローライフなんですか……?」

「……いや、俺にとってのスローライフは、少しでも平和な畑の時間だな」


リードは魔力を操り、魔物たちを静かに捕まえ、安全な場所に戻す。小さな渦や光の奔流が街を飾り、まるで祭りのような光景になる。冒険者ギルドや市民たちは、驚きと笑いで場の緊張を和らげる。


「……ふう、やれやれ」

リードは杖を下ろし、市場を一瞥する。街の人々は歓声と拍手で騒ぐが、リード自身は再び畑に戻りたい気持ちでいっぱいだ。


その瞬間、遠くの空に新たな魔力波動が見え隠れする。どうやら森の余波だけではなく、さらに別の問題が迫っているらしい。


「……やっぱり、俺のスローライフは簡単には訪れないな」

リードは肩をすくめ、微笑みながら杖を握り直す。今日もまた、騒動の中心で静かに対処しつつ、自分の平穏を願う日常が続くのだった。

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