第13話 新たな召集・王都再び編

地方都市ルンフェルドでの騒動が一段落した直後、リードは再び招待状を受け取った。今回は王都からの正式な召集である。


「……またか」

リードはため息をつきながら畑の手入れをやめ、ミリィとともに馬車に乗る。


「リードさん、今回は王都直々の召集ですから、間違いなく忙しくなりますよ」

「わかってる……でも、できれば畑でのんびりしていたいんだけどな」


馬車が王都に近づくにつれ、街並みは豪華さを増し、人々の行き交う様子はまるで別世界のようだ。リードは頭の中でため息をつきつつ、心の中で小さくつぶやく。


「……畑が恋しいな」


王都に到着すると、国王や大臣たちが待ち構えていた。リードを囲む人々は、彼の膨大な魔力に期待と警戒の入り混じった目を向けている。


「リード・フェルンガルト殿、今回もあなたの力が必要です」

国王の言葉に、リードは軽く肩をすくめる。


「……わかりました。でも、できれば平和的に済ませたいんですけど」

国王は困った顔を浮かべるが、どうやらリードに任せるしかないらしい。


王都での任務は、市内に出現した不思議な魔力渦――いわば「魔力の小規模暴走事件」の鎮圧である。リードが現場に着くと、街中は小規模な魔法の爆発で混乱状態だ。


「……やれやれ、また始まったか」

リードは杖を軽く振ると、暴走する魔力を一瞬で吸収。街の中は静まり返り、通行人や商人たちは驚きと歓声で騒ぐ。


「……まさか、またこの人が現れるとは」

冒険者ギルドや商人たちも、リードの存在に圧倒されつつある。


しかし、リードはそんな騒ぎにも笑みを浮かべる。

「……まあ、こういうのも悪くないか」

ミリィが肩越しに呟く。

「リードさん、やっぱりどこに行っても、平穏は簡単には手に入らないですね……」


その後、事件はリードの手で無事に収束。街は再び平穏を取り戻すが、リードの心は再び畑と穏やかな日常を求めていた。


「……さて、そろそろ畑に戻ろうか」

国王の使者たちは困惑するが、リードは微笑んで言う。

「でも、次の召集が来るまでは、少しだけゆっくりさせてもらう」


こうして、王都でのドタバタも無事終了。しかし、リードのスローライフは相変わらず脅かされる運命にあり、次なる騒動が待ち構えているのだった。


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