概要
昭和の子供にとってデパートは何もかも詰まった夢のような空間だった
川越葵、60歳男性独身は長らく勤めた会社を辞去し、穏やかな日々を過ごす毎日。両親は早くに他界し、祖父母に育てられたが、家族揃ってのお出かけはデパートが多かった。スーツにコートに帽子の祖父。着物で決める祖母。そして葵はウールのケープジャケットに半ズボンかニッカポッカに白いタイツにワンストップの革靴。
衣服や見回り品、食料を買い、おもちゃや文具売り場をまわり、大食堂でおのおの好きなものを食べ、屋上遊園地で遊んで家路に。
かつてデパートは一家揃ってしっかりと着こなし、買い物や娯楽を愉しむ神聖なるハレの場であった。
しかし時代は流れ、大不況や郊外SCの台頭からノスタルジーで有名だったとあるデパートも年明けに閉店が決定。
何気なく最後にと祖父母の墓参から、寄ってみることに・・・・・
衣服や見回り品、食料を買い、おもちゃや文具売り場をまわり、大食堂でおのおの好きなものを食べ、屋上遊園地で遊んで家路に。
かつてデパートは一家揃ってしっかりと着こなし、買い物や娯楽を愉しむ神聖なるハレの場であった。
しかし時代は流れ、大不況や郊外SCの台頭からノスタルジーで有名だったとあるデパートも年明けに閉店が決定。
何気なく最後にと祖父母の墓参から、寄ってみることに・・・・・