錬丹術。科学的な原理を用いた術式ですが、この国においては禁忌とされている。
魔法に近しい、五行術を扱えるものが、国を統べるという価値観で蔓延っているから。
事故により父である前代皇帝と、兄を亡くした孤独な皇子、志翠。
彼は街で、炎を操る少年を見つける。
まるで五行術のような魔法の正体は、禁忌と定める錬丹術。
操るのは、遼星。彼の正体がバレてしまうと、処刑も免れない。
国を統べる方針、悲しい事故、孤独な二人の少年にはそれぞれの思惑があって。
まだ信じ切れないかもしれない。それでも、どこか寄り添ってあげたい。信じたい。
そんな揺れる心が丁寧に描かれたブロマンスこそが、一番の見どころだと感じます。
宮廷で、ある事件が起こる。それは『火の鳥』事件と呼ばれ。何もない場所に突如、炎が燃え上がり、炎が鳥のように見える怪事件だった。
賭場で働く少年、遼星は禁忌とされる「煉丹術」を使い、謎の男、志翠に見つかる。
煉丹術は国では御法度。志翠に宮廷の事件を解明することを求められ宮廷へと向かう。怪現象を科学という煉丹術で暴いていく──というお話です。
みどころは、怪事件を解明するところではありますが、その裏に潜む、少年、遼星の真意。志翠に協力をする中で本位は失踪した師匠を探すこと。
師匠の手がかりは宮廷にあり、志翠に内緒で動く遼星。師匠を探すだけの目的なのに宮廷の過去の事件と関わっていく経緯がとても魅力的なお話です。
そして志翠の謎めいた過去。事件を介して二人の友情が芽生えていく過程と駆け引きのやりとりが、兎に角、面白い。
第一部まで完読です。ここまで読んで、そうだったのかっと思い、まだまだ続きが気になります。
オススメ作品です。