読了後のレビューです。
8歳のメルフィーデは、恐怖やいじめによる強いストレスから、思わず漏らしてしまうこともある、心優しい少女です。
両親を亡くし、親戚や同級生から理不尽ないじめを受けながら生きる彼女の前に、ある日突然「お前を喰う」と告げる三体の悪魔が現れます。
冒頭から漂うダークでホラーな空気に、一気に緊張感を引き込まれました。
本作、重く苦しい物語なのかと思いきや・・・そこから意外な方向へ物語は動き出します。
かつたけい様の作品は、いつも登場人物たちが個性的で魅力にあふれていますが、本作でもその持ち味が存分に発揮されていました!
主人公のメルフィーデちゃんはもちろん、最初は想像もしなかった意外なキャラクターにまで心を動かされ、気づけば応援しているはずです。
また、シリアスな展開の中にも絶妙にユーモアが散りばめられており、思わず吹き出してしまう場面も少なくありません!
この巧みな緩急も作品の大きな魅力のひとつだと感じました。
ダークファンタジーでありながら、友情、家族愛、仲間との絆、それにユーモアまで、全てが詰まった素晴らしい作品です!
すぐにお漏らししてしまう少女・メルフィーデ。
両親を失い、親戚に預けられた彼女を待っていたのは、意地悪な伯母と従兄弟たち。
さらに学校でもいじめられてしまうという、あまりにも過酷な環境……。
そんな彼女の前に現れるのが、三体の悪魔――
狼の悪魔ビルゴリアス、鷲の悪魔グデイオン、人魚の悪魔レパル。
ここから物語は一気に賑やかに!
コミカルで思わず笑ってしまうエピソードが続きます😄
……しかし、その合間にふっと差し込まれる切なさ。
そして後半に向けて高まっていく緊張感に、ハラハラが止まりません。
誰よりも不幸で、それでも誰よりも優しいメルフィーデ。
気がつけば、きっと誰もが彼女に心を奪われているはずです✨️
思わず「頑張れ!」と叫びたくなる、そんな物語です😁
そして――親友アンナの存在にも要注目です✨️
まず「お漏らしヒロインって何?」と思われた方は、ぜひ読んでみてください!
一話一話が読みやすく、基本的にはコメディ系なので、まずは目を通してみることをオススメいたします。自分もタイトルやあらすじから、「え、漏らし癖って?」と思い、読み始めました。完結まで読んだ今、なんだ?という好奇心を蔑ろにしなかった自分を褒めたいと思います。それほどには、読んでよかったですね~。
ストーリー内容については、自分、ネタバレしない程度に上手くまとめられる自信がありませんし、下手なことを書いてしまう危険性を避けるためにも、ここでは触れません。といいますか、本当に、自分の目で確かめてみる!ことをオススメします。
クスッと笑える物語を求めている方は、ぜひ読んでみてください!
小心者のヒロインが一生懸命になっている姿を求めている方は、ぜひ読んでみてください!
激熱バトルや友情・親子の絆を求めている方は、ぜひ読んでみてください!
イイですよ~。
あ、ちなみになのですが、決してお下品なストーリーではありませんよ!
これ、冒頭に書くべきでしたかね……笑
でも、締めに回してもいいくらいには、お下品ではありませんっということなのです。
親族には嫌われ、おまけに親に因縁のある悪魔にも狙われる幼い主人公。
その毎日はいじめられるし脅されるし、最悪の一言。
それなのに、どこか明るく元気なのは、めげずに恐怖に対して泣くだけでなく、うっかりおもらししてしまうという、ある種ユーモラスな主人公のなせる業なのか。
しかも、この境遇にめげずどうにも心根は真っ直ぐ(?)で、見ていて随分気持ちもよい。しかも、一見おどろおどろしい取り巻きの悪魔には随分とかわいい側面も。話が進むごとに、どうやら理解者もいるようで、読めば読むほど魅力が出てくる素敵はお話です。
筆致もどこか親しみやすく、とても楽しく読める一作です。