第4話
フライト中、ディジーは始終スマホを弄りっぱなしで会話はなかった。
無事に日本に到着し、ロビーにでた。小学生の集団とすれ違いざまにディジーが何かを受け取った。
「どこに行く? こっちだ」と駐車場に連れていかれた。
白のRV車の鍵を開けて、助手席に乗るよう促された。ディジーは運転席につくと「大丈夫だ。国際免許を持っているから」とエンジンを掛けて、駐車場からでた。
信号待ちで「ここも危ないかもしれない」と欠伸をする。
「あいつらが僕たちを追ってきているのかい?」
「そんなレベルじゃないよ。世界が今どうなっているか知らないのかい。尚人はスマホを持っているんだろ? ニュースぐらいはチェックしたほうがいいね」
「スマホがバッテリー切れで」
「まったく」とシガーソケットに充電アダプターを差し込んで「充電しておいたほうがいい。この先に何が起こるかわからないから」とアダプター先のコードを押しつけてきた。
次の更新予定
2025年12月28日 20:00
2025年12月29日 20:00
2025年12月30日 20:00
…
KOTODAMA(初稿版) 辻村奏汰 @Tsujimura_Kanata
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