さにーさいどあっぷ ぷりーず
🎍三杉 令
第1話 Sunny side up, please
10年程前の話。
かつて年に1、2度のペースでアメリカ西側への短期出張に行っていました。
乾いた果てしない大地と青空にラジオから流れるFM、80~90年代ロックが心地よいです。
いつもの伝統のあるホテルでの朝食。とても雰囲気がいいいのです。
私達も含めたワイシャツ姿のビジネスマン、観光目的であろうご婦人やご家族たち。
同行した50代の先輩は毎朝早起きしてホテルのジムで一汗流してきます。カッコいい!
アメリカンブレックファスト――
大きなカップに並々と注がれる美味しいコーヒーとオレンジジュース。
パン、肉、卵料理、フルーツ、美味しいメニューが選べます。
肉料理は、カリカリに焼いたベーコンや風味豊かなソーセージが定番です。
パンは食パンの他にも、マフィン、クロワッサンなど色々あります。
卵料理は、その場で黒人のコックさんにオーダーしました。
ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグなど様々な調理法を選べます。
目玉焼きは、黄身を半熟にしたり、しっかり火を通したり、自分の好みに合わせて楽しめます。細かくかき混ぜて焼き上げる、ふわふわの炒り卵も人気です。とろけるチーズや刻んだ野菜を加えれば、さらに風味豊かになります。薄焼き卵で具材を包み込むオムレツは、ハムやチーズ、きのこなど、好みの具材を選べます。
みんなが食べているオムレツがとても美味しそうです。でも量が多いし(日本人にとってはだいたい二人分です)、具材のオーダーが私には難関です。泣く泣くあきらめます。
英語がよくわからないので、適当にSunny side up, pleaseとチャレンジ。するとシュー、One? Two? と背の高い黒いコックさんから答えが返ってきます。シューはSure(もちろん/了解)で1卵か2卵か?ということですね。
わ、わん。とまるで犬のように答えてオーダーは無事終了。
調理の間にフルーツなど取ってきて、見事にできあがったSunny side upをもらいます。柔らかい黄身の目玉焼きです。テーブルに塩、コショウはあるしケチャップももらえます。私は塩を少しかけて食べます。
「美味しい!」
目玉焼きも、パンもベーコンもフルーツも、コーヒーも美味しい!
あ、たぶん紅茶も大丈夫、頼めると思いますよ!
食後は17%のチップ(サービス料)を計算して伝票に書き込みサインします。
中途半端な17%は計算が難しい。
15ドル×1.17=?? 17ドルくらい? 面倒な時はええいと20ドルにしちゃったり。
いろいろありますがいつも満足感が高いです。
もう仕事はうまく行く予感しかしません。
いや、うまくいかなくても1日を過ごすには気分のいい土地なのです。
トレッキングにイエローストーン観光、この季節はスキー場にも行きたくなります。
愛すべきアメリカ中西部、卵料理万歳です。
✨ ✨ ✨
🍳 Common Egg Dishes in U.S. Hotel Breakfasts
Scrambled Eggs → スクランブルエッグ
Fried Eggs (Sunny Side Up / Over Easy / Over Medium / Over Hard)
Sunny Side Up → 目玉焼き(片面焼き)
Over Easy → 両面焼き(黄身が半熟)
Over Medium → 両面焼き(黄身が中くらいの固さ)
Over Hard → 両面焼き(黄身が完全に固い)
Omelet (Cheese Omelet, Vegetable Omelet, Western Omelet)
→ オムレツ(チーズオムレツ、野菜オムレツ、ウエスタンオムレツ)
Eggs Benedict → エッグベネディクト
Poached Eggs → ポーチドエッグ(落とし卵)
Hard-Boiled Eggs → 固ゆで卵
Soft-Boiled Eggs → 半熟ゆで卵
(話題は変りますが卵の話は続きます)
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