第1章 悪役転生はどこ?

第2話 師匠キャラに転生したっぽい。悪役転生は?


「ん、知らない天井だ」


あっ、人生で一度入ってみたいセリフNo.1を言えた。


それはそうと俺の意識が戻ったのはベッドの上だった。


見たところ豪華?な部屋なので悪役貴族に転生はできたのだろう。なんか視点が高い気がするが....幼少期に転生じゃなくある程度育った段階で転生したのだろうか?。ま、そこに鏡あるしそれで今世の容姿を確認しよう。


『目指せ!幸せな世界(略して、めしあ)』に登場する悪役貴族、名前は『クッズ・アッホ』。見た目としては、よくある金髪チャラ男みたいな容姿。


いくつかあるルートのすべてで死亡する。


さて、クッズ・アッホの大まかな設定を確認したとこで、早速鏡を.......


「は!?」


鏡に映った今世の俺の姿はと言うと、先ほど思い出したクッズ・アッホの容姿とは異なり、長く美しい銀髪を持ったエルフの美女だった。


なんで??????



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


あの後思考がフリーズしたことで1時間くらい鏡の前で立ち尽くしていたと思う。


で、思考フリーズから解放された後、今の状況等から悪役貴族に転生は失敗。更に俺は原作主人公の師匠ポジである作中最強のTSエルフの『ルナ・エリュシオン』に転生したことが分かった。


ルナ・エリュシオンは公式設定で戦いに関するトラウマさえなければラスボスどころか裏ボスすら単独で殺れる事がシナリオライターの話によって判明している。色々悲しい過去があり、その時のある出来事がトラウマになっている。しかし俺にトラウマはなく、今が本編の終わってない状態なら今からでも裏ボスを殺しに行ける。


なんなら戦いのトラウマがない分、原作のルナ・エリュシオンより今の俺のほうが遥かに強い。




ただ、俺はクッズ・アッホが好きだったのでほかの設定についてあんまり詳しくない。


「どうしよう。と言うか女神様ちゃんと転生させてよ!なんでこのキャラなの!?....はぁ、寝よう!寝たら転生成功してるはず!お休みなさい!」


半はばヤケになりながら俺はベットに飛び込み不貞寝した。




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