アース・アポカリプス

ひょうりゅう

1話:メザメ


「ここはどこ...?」

 目を覚ますと、あたりは壊れ、人の住んでた後だけがある場所のがれきに倒れていた。暗いな...


 損傷がひどい...損傷確認...

 カメラアイ損傷、左目第1から第3全カメラ損傷、右目第1~第3は無傷。

 右腕損傷、二の腕部から下部消失、左腕無事、駆動問題なし。

 両脚部損傷。膝から下部消失

 胸部装甲使用可能。EMタンク異常なし。

 バックパック使用不可...これは...満身創痍という奴か...


 私は白く発光してる花はあることに気が付いた。 

 よく見るとその花には同線パターンが付いており、自然のものではないことがなんとなくだけどわかった。EMみたいだと感じた。


 [エネルギーマテリアル]...通称EMと呼ばれるこの物質は白く発光する修復材のこと。この花はそれににた感じがする...

 それに昔のことがよくわからないな...ログをさかのぼれば思い出せるかな...


 私の名は、人型戦術戦闘機アルビオンという。

 正確には「Mk-27 アルビオン]という型式番号兼名前がある。私は1253番目だった気がするけど、そんなことはどうでもよくて、昔何があったか。

 よく思い出せない。ログを確認しても断片的にしか過去がわからない。


 ということでここを探索することにした、左腕と脚部をうまく活用して移動した。幸い近くにあった私の武器を拾い、這いずりながら移動した。


 この破壊された状況じゃなにか出てきてもおかしくないのと、妙に少し寒いかな。この場所は確か地下だった気がするから寒いのは当たり前だけど、モーターが自動で動いて熱を保とうとするくらいには寒い。 


 普通の地下でもこれくらい寒いことはないはず...

 探索を続けていると。灰色で私より少し大きい4つ足のタイヤで動く奴に出会った。こいつはまさか...

「...!」

 思い出した、私がなんでここにいるか、そしてなぜこいつがいるかを。

 時は遡り約14年前、大破壊の戦争がおこり、各国が疲弊した時にやつらは世界中に無人で、無差別的に、そして半永久に稼働する殺戮兵器を解き放った。


 私はシェルター型の都市で防衛線を張っていたが、敗北し、この町の状況的に敗北して殺戮された後だろう。


 そしてこいつは、4mほどの4脚4輪駆動の20㎜機関砲を搭載した小型の部類の殺戮兵器。[コキュートス]である。

 私はコキュートスに問答無用で弾丸を浴びせた。

「はぁ... はぁ...」

 こいつの装甲は薄いから5-6発あれば破壊できる。しかしこいつがいるとなると、ほかにもこいつがいることいなる。やわらかいけど厄介。


 私は探索と一緒に出口を探した。ここには長居できない。

 コキュートスなどは群れて動くのが基本、親玉がいるはず。親玉はこいつらよりも固く、そして火力が桁違いだ。


 とりあえず装備を整えて地上へ出たい。1機だったから何とかなったが今の状態じゃ2機、装備を整えても5機や6機も一緒に対峙することになったら破壊されることは容易く想像できる。


 こいつらの行動原理は3つに分けられる、1つ目は胴体、頭、四肢に分けられれば撃つ。2つ目は上位機の命令は聞くこと。3つ目は稼働し続けること。で動く、私は四肢欠損していたから判断中だったのだろう、命拾いした。


 探索していると。二人の姉か妹の残骸を発見した。

「Albion-1123... Albion-1124...」

 どっちも姉だった。武装や装備は使えそうなのは拝借することにした。

「カメラアイは、、、通常しかないか。右腕はそのまま取り付けられそうだ。脚部は、、、タイヤ足がるからもらおう、、」

 片方の姉の目の周辺のパーツを取り出し、私も同じ部分を取り出して姉の部品を取り付けた。右腕を付け根から取り外し、拝借したものを装着し、バックパックも好感した後に、ももから下を取り外した後にタイヤのついた足を装着した。これで動ける。



 装備を整え、探索を再開していると服屋があった。ちょうどいいから中見てみると、弾痕や燃えた跡などが広がっている。店の奥にはなんかないかと探した。

「これは...」

 インナーだ、しかもぽかぽかする効果のあるやつ。

 ちょうど私のサイズとピッタリそうなので着てみることにした。装甲を外すのは少し恥ずかしいけど、、、 あ、結構あったかい。

 マフラーとか上着もあったので拝借して探索を続けることにした。


「...な!」

 探索していると、銃弾がズダダダダダと撃たれた。道路のコンクリートは壊れ、発砲された奥にはコキュートスよりも一回り大きい奴がいた。

「...プレゲトーンか!それに取り巻きのコキュートスが2体...」

 プレゲトーンは6本タイヤ足で移動し、40㎜機関砲を搭載した中型の殺戮兵器である。

 私はグレネードランチャーでコキュートス1体を破壊した、次にライフルでもう1体のコキュートスを破壊した。だがその時プレゲトーンからの機関砲弾が頭をかすめた。

「、、、あぶな!」

 私は瞬時に滑るように動き、銃弾を避けながらライフルでダメージを与え、ミサイルを6発発射し、命中と同時にプレゲトーンは爆発四散した。


 窮地を脱した私は、探索を続けた。そのとき

「地下、、、3階?」

 掲示板を見てみるとここは地下三階である。ということが分かった。幸い地図のパンフレットを回収できたため、ここの構造は何となく理解できた。


 読んでいるとエレベーターがあることを知った。

 まぁ電力が供給されていそうにもないから隣の階段で上ることにした。

 階段をのぼり、地下1階についたが、あることに気づいた、出口はここにない。


 それが分かったあと、私は地上へ出るための出口を探していたが。その時にコキュートスが4体、徘徊していた。

「さすがにいるか、、、」

 私は先手をとりグレネードで1体を吹き飛ばした後にミサイルを1体にぶち込み爆発四散させたあと、蛇行してコキュートスの銃弾を避けながらライフルを放ち、1体を破壊したあとに1体に蹴りをお見舞いし、よろけている間にライフル弾を撃ち込んだ。


 そのあと掲示板で近くに出口がある事を知り、そこに向かっていたが、でっかいやつがいた。


 [スキュテス]と呼ばれるそいつは。高さ11m、20㎜機関砲を2丁、40㎜機関砲を2丁、大口径榴弾砲を1門、複合レーザー砲塔を搭載した鉄の塊であり、出口の前に居座って、ここから出させないといわんばかりのふるまいをしている。

 だいたい私の4倍の高さだろう、すごく大きく感じる。多分奴がここを指揮する親玉だろう。

 私は音をたてないようにそーっと移動していたが

「カンッ」

 という缶をはじいた音がした。その瞬間、奴の大口径榴弾砲がこちらめがけて打ち出された。とっさに回避したものの。

「出口が、、、!」

 衝撃で目の前の出口が破壊された。反対側の出口の扉はふさがれており、正面の大型の出口は奴を直接倒さないと出れなさそうである。


 スキュテスは前側は4つ足のタイヤであり、後方は2基の履帯で動く。まずは足を止めるのが最優先である。

 グレネードを右の2つの足に命中させ、銃弾の雨をかわしながら後ろへ回り込んだ。そしてミサイルを右の履帯に打ち込んだ。

 しかし奴は怒ったようにうなり声を出し、大口径榴弾砲を打ち、地面を爆破させ、複合レーザー砲で範囲攻撃をしてきた。


 なんとかよけたものの、機銃掃射で足の一部と左腕部を被弾した。

 EMを使用し被弾部分を修復した後。グレネードを大口径榴弾砲の基部に命中させ、爆破させた。そのあとライフルでレーザー砲を狙ってできるだけ破壊した。さらにミサイルで全体を破壊し、動けなくなったとこをジャンプで飛び乗り、上部と車体をつなぐ部分を徹底的に破壊した。


 その結果。スキュテスは弾薬庫に被弾、爆発を付近で受けてしまった。上着がいい感じにクッションになってくれたおかげであまり吹っ飛ばされた時の衝撃は何とかなったが、もう使えなさそうだ。

 私は上着を捨て、外へ出た。


「まぶしっ」

 多分4年ぶりの太陽の光を浴びた。あたりの地面は枯れ、寒いと感じる気温だった。

 ここの土地はこんな寒い土地だったっけ、、、?

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アース・アポカリプス ひょうりゅう @Hyouryu_208

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