僕について

異世界に飛ばされ、

意味不明な怪物と対峙する前の僕。


自分が何者なのか?


社会の歯車として無機質に稼働する亡霊のような生活を送っていた。


会社で名乗る名前はある。

社員番号も、肩書きもある。


けれど、それらは

自分で選んだものではない。


気がついたら、そこにあった。


勉強しろと言われ、

はいと答え、

受験し、

就職した。


それだけだ。


間違ってはいない。

失敗もしていない。


それなのに、

「これが自分だ」と言える感覚が、どこにもなかった。


日本の東京から

何者でもない青年の物語は始まる。

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