第二断片 地方写本

> 世界は卵のごとく丸く、

> 丸きものは守られている。

>

> 守られているあいだ、

> 世界はまだ名を持たなかった。

>

> 名が与えられたとき、

> 山は山となり、

> 海は海となった。


────


※ 注釈二


「守られているあいだ」という表現がある。


 それが殻の内側を指すのか、

 あるいは単なる比喩なのかは、判断できない。


 名が与えられ、山と海が定まったと書かれている。


 しかし、名がどこから来たのかは、書かれていない。

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