12月20日(木)#2
取調室に舞い戻り、再度佐伯と対面する。
「佐伯さん、三浦さんが倒れたときのことをもう一度確認します。三浦さんはどこに、どのように頭をぶつけましたか?」
佐伯が困惑した表情を浮かべながら口を開く。
「えっと、床に強く頭を打ちつけました」
「床に頭を打ったんですね。一度だけですか?」
「弾ませたりはしたかもしれませんが、一度頭を打って動かなくなりました」
これでわかった。佐伯が去った部屋の様子は自分たちが目にしたものと違っている。
「分かりました。ありがとうございます」
薫を連れて慌ただしく部屋を出る。
「佐伯の供述ではテーブルの血痕や頭部の2つの傷の説明がつかない。嘘をついていないとすると、彼は犯人ではない」
「しかし、佐伯が被害者を押し倒したことは事実なのでは?」
「そうだ。だが、意識を失っただけだったんだろう。三浦さんを殺害したのは彼ではない。あの部屋で三浦さんを押し倒した人物は二人いたんだ」
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