第15章 「未来への約束」
季節は再び春。桜が満開の校庭で、咲と蓮は並んで歩いていた。入れ替わりという奇跡の出来事から数か月、二人の日常は穏やかに、そして少しずつ特別になっていった。
「桜井、あの時のこと、今でも信じられないな」
「うん…私も。でも、あれがあったから、今の私たちがあるんだよね」
咲は微笑みながら蓮の手を握る。蓮も自然に笑みを返し、手を強く握り返す。
学校生活の中で二人は、互いの存在の大切さを実感していた。文化祭や体育祭、そして入れ替わりの不思議な日々――すべてが二人の絆を深め、胸キュンの日常を彩った。
放課後、校庭の桜の木の下で、二人は座って空を見上げる。
「ねえ、蓮…これからも一緒にいようね」
「もちろんさ、桜井」
二人は笑顔で約束し、手をしっかりと握り合った。
その瞬間、優しい風が吹き、桜の花びらが舞う。まるで世界が二人の恋を祝福しているかのようだった。
「……私、これからも蓮と一緒に、いろんなこと経験したい」
「俺もだ。桜井と一緒なら、どんなことでも乗り越えられる」
入れ替わりの奇跡は終わったけれど、その経験が二人の心に残したものは大きかった。互いを理解し、信頼し、そして愛する――胸キュンの毎日が、これからも続くことを確かに感じる。
夕日に染まる校庭で、二人は寄り添いながら未来を見つめた。
手の温もりと心のつながりを確かめながら、二人の物語は、ここから新たな章へと歩き出す――。
君と、身体が入れ替わる日まで 春馬 @haruma888340
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