第6話 ー静ー
初めて夜を見たのは、1年生の3学期後半という半端な時期。先生と廊下を歩いているのを見た時。
ゆるい癖毛のミディアムヘア、髪の毛の色と瞳の色は色素が薄いのか、カラーとカラコンを入れているのか、明るい色をしている。
丸く大きな目、形のいい鼻、口角が少し上がった口。私より少し低い身長。
少し制服を着崩し、スカートは短め。校則違反ギリギリアウトな感じで、第一印象はハッキリ言って悪かった。
悪かったのに、私は夜を目で追っていた…
2年生になり、夜と同じクラスになったので、学校には慣れたか気になり、声をかけた。
外見通り、遊んでそうな夜は、私に対しても軽口を叩いていた。
普段なら気にならない言葉や行動も、夜がしていると私の心の中は何故かモヤモヤとして、機嫌が悪くなった。
こんな時の私の顔は眉間にシワを寄せ、ものすごく不機嫌な顔のはずなのに、夜はじっと私を見ていた。その顔は少し赤くて眼は潤んでいた。
私はそんな夜の顔を、また見たいと思っていた。
もう既にこの時から、いや、初めて夜を見た時からこの感情を認識していたんだと思う。
でも、この頃の私はこの感情が何なのか、解らなかった。
解らないまま、夜を傷つけ続けていた…
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