高校生活
第2話
2年生でクラス替えがあり、そのまま3年生になっても同じクラス。だからどんな人がクラスメイトなのかは、案外重要な項目となる。
掲示板に貼り出された、クラス表を見る。
1年の時のクラスメイト数人とは、また同じクラスだ。
他は…ほぼ知らない。うん。仕方がない。
私は1年の3学期という、とても半端な時期に転校してきた。しかも1人暮らしというオマケ付きだ。
父は再婚し、今はドイツで暮らしている。母は、私が小学校低学年の頃にはもう居なかった。
元々、ほぼ家にいない父だったので、1人には慣れている。
父がドイツで暮らすことになり、今まで住んでいたマンションは引き払うと言われ、新たに住む場所を確保しなければならなかった。
私はせっかくなら、交通・生活の利便性が高い場所がいいと、父に言った。
しかし、そうなると今の高校にそのまま通うのは、かなり大変になる。それなら転入試験を受け、転校すればいいと結論付け、父にお願いをした。
さすがに父は渋ったが、普段からワガママを言わず、お願いもしたことのない私が、どうしてもと頼んだものだから、父も嬉しくなったのか、「わかった」と一言だけ言い微笑んだ。
思えば父にお願いしたのは、あの時が初めてだったかもと、今更ながら思い出した。
教室へ入り、ぐるっと見回す。なるほど、顔は見たことあるが、名前は解らない。そんなクラスメイトがほとんどだ。
まぁ、1人でも全然平気なので、気にはならない。
「おはよう」と言ったり、言われたりしながら座席表を確認する。窓際の一番後ろの席だ。新学期から最高だ。と思いながら、席に座る。
座ると同時に、クラスメイト数名が、
私は「よろしく」と笑顔を向ける。
笑顔もらっちゃったー。と口々に言いながら、質問攻めにあう。
はぁ…参ったな。めんどい…と思うと同時に、でも悪い気はしないんだよなぁと、毎回思う。
私は、顔のいい両親から、いい所を、いい感じに譲り受けているので、ハッキリ言って美人である。この顔に生んでくれてありがとう両親よ。と常々思う。
中学の頃から、何度か告白されていたが、私は人を好きになるという気持ちがわからなかった。
とりあえず、告白してきた男子と付き合ってみた。相手は同級生の割に大人びていて、整った顔立ちの優しい人だった。
何回かのデートの後、体を重ねた。恥ずかしさや、嬉しさなど無く、ただ嫌悪感だけ残った。
もちろんその後、彼とは別れた。
高校生になり、今度は女の先輩に告白され、付き合うことにした。先輩にキスをされた時、唇が柔らかくて気持ちがよかったのを覚えている。
私は小さい時から、男性よりも女性に目が行っていた。テレビの中の人、道行く人々。カッコいい男性よりも、キレイな女性、かわいい人を見ていたいと思っていた。
先輩の後も、付き合うのは女の人だった。しかし、相手は私の顔の良さだけで付き合っていたので、もちろん意見や趣味が合うはずもなく、すぐに破局となっていたが、一人でいるよりはマシ。の気持ちしか無かったので何の感情もなく、付き合っては別れるを繰り返していた。
転校してきてからも、相変わらず告白され続けているが、特別を作る気がない私は全て、やんわりと断っている。そしてあっという間に2年生になった。
HRも終わり、あとは帰るのみ。教室のあちこちで、カフェに寄って行こう。服買いに行くの付き合って。などの会話を聞きながら、女子校に転校してきてよかった。みんなかわいい。と思いながら席を立ち、廊下に向かって歩いていると、
「
後ろから声をかけられた。
振り返って見た先には、私が今日何度も目で追っていた人が立っていた。
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