あなたを想う —静と夜—

いいむい

第1話 プロローグ




 



「あぁ、まただ…」


 私は呟いて目を開ける。時計は、起きるにはまだ少し早い午前4時26分を示していた。


 電動カーテンを開け、ベッドに上半身だけ起こして外を見る。

 ビルの屋上の赤い航空障害灯や、ビルの中の灯りで、それ程暗くもなく、かといって明るくもなく、まるで私の心のようだと思う。


 毎年この時期になると、いつもより一層心が重くなる。


 12月27日…


 17歳の時、私にとって良くも悪くも、一番大切な日付になった。



せい…私はまだ、あなたを想っている…」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る